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第3864話 第3皇子一家でアリス達は歓談中。(武雄は陛下達と魔王国現状確認中です。)

第3皇子一家の執務室。

アリス達とアルマ達、スミス、エイミー、アンが雑談をしていた。

ヴィートとドネリーは別部屋で待機している。

エドワード、ヒナ、アナスタシア、クリスティーナは母親とエリカにそれぞれ抱っこされながら話をしている。


「いやぁ、アリスが母親ねぇ。

 私も歳を取ったわ。」

レイラがしみじみと言う。

「レイラお姉様の言い分には不満ですね。

 歳と子供を産むのは関係ないですよ。」

アリスが抗議する。

「まぁまぁ、アリスが子供を産むなんて、わかっていても違和感しかないんじゃない?

 私も子供の頃のアリスを見ているからね。

 あのアリスが子供を産むなんてねぇ。

 まぁ、なんにせよ、これでエルヴィス家の娘達は全員子供を産んだわね。」

アルマが言う。

「そうですね。

 アルマお姉様、レイラお姉様、肩の荷はおりましたか?」

アリスがアルマとレイラに言う。

「まぁ、全てを降ろせてはいないけど、少し軽くはなったわね。」

アルマが言う。

「子育ても大変だろうけど、今は領地運営の方が不安と期待でいっぱいかな?」

レイラが言う。

「やはり、領主になるというのは大変ですか。」

アリスが言う。

「そーとー大変よ。

 そんな中、優秀な文官が抜けちゃって。」

レイラが難しい顔をさせる。

「はは、それは大変ですね。」

エリカが苦笑しながら言う。

「エリカさんの事だからね!?」

レイラが言う。

「あ、そうだったのですか。

 気が付かなかったですね。」

エリカがにこやかに言う。

「まぁ、出来ちゃったんだからしかたないけど。」

「私も子供で苦労したから、エリカさんに産むなとは言わないわよ。

 とはいえ、うちの家の政策能力が低下するのは確かね。」

レイラとアルマが言う。

「まぁ、エルヴィス侯爵邸で出来る事はしますので。」

エリカが言う。

「本当、長期な物でエリカさんの意見が欲しい物は、そっちに回すからね。」

レイラが言う。

「はい、お待ちしております。」

エリカが頷くのだった。


------------------------

アズパール王の執務室。

アズパール王とオルコット、武雄とジーナ、ウィリアムとパットが現状の魔王国関係の話を武雄から説明を受けていた。

もちろん、武雄とエルヴィスに情報を渡しているのは陛下付きの侍女であり、空白地帯の話も報告書の通りに説明がされていた。


ちなみにパットは執務室に入ってきた際に武雄に「以前、大変な事をしてしまい、申し訳ありませんでした」と深々と武雄に謝罪し、武雄も「まぁ、過ぎた事です。これからの成長に期待します。」と受け入れていた。

2人の様子をアズパール王とウィリアムはホッとしながら見守っていたのは武雄達は知らない。


「・・・」

パットは今聞いた事を一生懸命にメモをしている。

「うーん、つまりは現在の魔王国戦力が我が国と比べたら高すぎるという事ですね。」

ウィリアムも自身のメモを見ながら言う。

「まぁ、そうだな。

 タケオ、勝てると思うか?」

「魔王国が本気で来たら、どうやっても我が国は勝てないでしょうね。

 前にウィリアムさん達に言いましたが、『不用意には近づかない。不用意に戦闘をしない、挑発には乗らない。』これが基本になるかと。

 言った時は魔王国の戦争前ですが、今でも通じる話です。

 それに少なくとも現状においては魔王国自体が戦争をするよりも国内の安定を優先する気でいます。

 こちらから仕掛けない限り、本格的な侵攻は、最低でも十数年はあり得ないと考えます。」

武雄が言う。

「・・・キタミザト殿、その十数年でこちらの防衛準備をするのは可能でしょうか?」

パットが聞いてくる。

「可能か、不可能かで言えば可能でしょうね。

 ですが、王城が今している西側の懸案事項関係の予算を全部エルヴィス侯爵領とゴドウィン伯爵領に十数年間ずっと投入し、国内から兵士をかき集めて良いという条件が付いて、初めて『防衛が出来るだろう』という見込みまで昇格出来るでしょうね。

 もう少し、確証を上げたいのなら、西側領主達から王城に渡されている税金の半分も2領地に投入する必要性もありますかね。」

武雄が言う。

「ううーん・・・」

パットが悩みながらメモを取る。

「これは魔王国を過大評価しているとかではなく、ドラゴンを戦争に使うという行いそのものの対抗手段がない為です。

 一撃で飛んでいるドラゴンを落下させられるのでしたら良いですが、無理でしょう。

 現状、エルヴィス侯爵領とゴドウィン伯爵領で想定しているのは、ドラゴンなし、ワイバーンなしで、地上戦力のみで攻撃された際に1週間から数週間足止めを行える防衛設備と防衛計画のみです。

 陛下、それで構いませんよね?」

武雄がアズパール王に聞く。

「残念な事にエルヴィスとゴドウィンから来ている関の強化案は、タケオが言ったように相手地上戦力への防衛を主眼としているのは明白だ。

 これに手抜きだなんて我も王城も言えない。

 そもそもドラゴンとワイバーンを落とせる方法が王城にもないからな。

 我らの手にないのに領主達に何とかしろなんて言えるわけない。

 パット、対抗手段はあるか?」

「・・・ありません。」

パットが言う。

「私達、各研究所においても兵士の質向上や装備品を通じての高度化を旨としていますが、ドラゴンを落とす研究という尖がり過ぎている研究はしていませんし、するだけ無駄です。

 なので、現状は魔王国と不必要な挑発もしないし、情報をお互いに持ち寄って、不測の事態を発生させないように協議しているのです。

 パット殿下、不満はあるでしょうが、確実に負ける戦争は回避しなくていけないと思います。

 我が国は魔王国だけを相手にすれば良い訳ではありませんからね。」

武雄が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
この軍事力比較ってさ現実世界に置き換えると比較困難なのよね、英仏とか米ソとかじゃなく地球全部VS宇宙人艦隊とかなのよね…
ビエラ は、お出かけ(お使い)には、まだ早い。 初雪 と カーティア は、ドネリー と ヴィート と、一緒かな? > パットは執務室に入ってきた際に ・・・    ただ単に、機会がなかったのか、避け…
>エドワード、ヒナ、アナスタシア、クリスティーナは母親とエリカにそれぞれ抱っこされながら話をしている。 多分、お互いを珍しそうに見てるんだろうな・・・、ヒナ殿下は分からんが。
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