第3860話 王都に付きました。(颯爽と馬に乗るジーナはカッコ良いねぇ。)
アズパール王国 王都の城門。
「・・・よし!列に並ぼう!」
武雄が皆が王都に入る為の受付に並んでいる後ろに付けて言う。
「「「いやいやいや!」」」
マイヤー達試験小隊の面々が否定する。
「・・・別に急ぎの用もないですし。」
武雄が言う。
「所長は貴族最上位ですからね?
並ばずに入れますよ。」
ベイノンが言う。
「特別待遇に慣れ、並ぶ事を忘れたら傲慢になっていくでしょうからね。
一般の方々の気持ちを忘れない為にも必要です。」
「今日から会議続きになる可能性が高く、とても面倒とはいえ、儚い抵抗ですね。」
マイヤーが言う。
「では、行ってきますね。」
ジーナが馬車を降りて、城門に行ける準備を終えて武雄に言う。
「・・・わかりました。
ジーナ、気を付けて行ってらっしゃい。」
「はい、では。」
ジーナが小走りに城門に向かう。
「走らなくて良いのに。」
武雄がジーナの後姿を見ながら言う。
「マイヤーさん、王城に着いて陛下に挨拶したら、エルヴィス家と魔王国にリーザを行かせます。」
武雄がマイヤーに言う。
「報告に行かれるのですね。
なら、魔王国の方に簡易な報告書を書いて持って行って貰いましょう。」
マイヤーが頷く。
「今回の出張は表向きは第3皇子一家の引越しの同行の為です。
陛下への挨拶は私達、キタミザト一家のみで行います。
これは陛下からの依頼だからです。
対して、王都守備隊への研修は陛下からの依頼で動きはしましたが、書類上は王都守備隊からになっています。
今回の同行は全くの別件であり、王都守備隊に魔王国の方々を引き渡したら、総長が陛下に連れて行くのが望ましいでしょう。」
「ふむ・・・まぁ、そうですね。
一応、王都守備隊からキタミザト家に依頼し、キタミザト家から魔王国に依頼してとした方が色々と良いかもしれませんね。」
マイヤーが頷く。
「・・・マイヤーさん、書類上、そうなっているのですよ。」
武雄がマイヤーに言う。
「そうですか。
ちなみに、私、その書類を見ていませんが?
来ていませんよね?」
「今日、総長から渡されるでしょう。」
武雄が言う。
「・・・ま、そう言う事もありますね。」
マイヤーが頷く。
とジーナが歩いて戻って来るのがわかる。
「うん?ジーナが早々と戻ってきましたね。」
「隣は・・・スミス殿ですね。」
「スミス坊ちゃん、待っててくれたのですね。」
武雄が言う。
「ご主人様、スミス様をお連れしました。」
ジーナが武雄に報告する。
「タケオ様、出張お疲れ様です。」
スミスが言う。
「はい、お出迎えありがとうございます。
少し背が伸びましたか?」
武雄が頷く。
「そうでしょうか?
変わっていないと思うのですが。」
「なら、雰囲気が変わった感じがするのですかね?
エイミー殿下に聞きますね。」
「うん、僕がいる所で聞いてくださいね?」
スミスが苦笑する。
「スミス!大きくなったね!」
アリスが馬車を降りてスミスに抱き着く。
「お姉様もお母さんになって雰囲気が変わったのではないですか?」
スミスがアリスを見上げながら言う。
「出産のあの痛みを経験すると変わる物だと思うわ。
スミス、外だけど、アナスタシアとクリスティーナよ。」
エリカがアナスタシアとクリスティーナを抱えて馬車を降りてきて、スミスに見せる。
「・・・あれですね。
子供って、この時から顔の形がしっかりしている物なのですね。」
スミスが言う。
「うん?そうじゃないの?」
アリスが首を傾げる。
「いえ、そうなんです。
そうなんですけど、成長と共に変わると思ってもいたので、ここまで違うのかぁと感心しました。
アリスお姉様似ですかね?」
スミスがアナスタシアとクリスティーナを見ながら言う。
「そうですよね!
良かったぁ、アリスに似てくれれば美人確定です。
もちろんエリカに似てくれても美人になってくれるでしょう。
美人なお母さん似だと私が安心です。」
武雄がアリスとエリカに言う。
「私としてはタケオ様に部分、部分に似ている所があると思いますが。」
「大丈夫、2人の血がちゃんと入っていますよ。」
アリスとエリカが言う。
「はは、うん、姪っ子になるんですよね?」
「そうね。
で、この後はどうするの?」
アリスがスミスに聞く。
「はい、王城の玄関まで一行で来てください。
タケオ様達とジーナ達のメイドは王城に。
マイヤー殿達試験小隊員と国家間技術研修で来られた方は王都守備隊の第八兵舎に移動をお願いする事になっているそうです。
あ、この列に並ばなくても問題ありません。」
スミスが言う。
「わかりました。
なら・・・ちょっと狭いけど、スミスも馬車に乗りましょうか。
詰めれば何とかなるでしょう。」
「はい、乗りましょう。
アリスさん、クリスティーナを。」
「はいはい、乗ります。」
アリスがエリカからクリスティーナを渡され、馬車に乗り、次にエリカがアナスタシアを抱えて馬車に乗り込み。
「失礼します。」
スミスも馬車に乗り込む。
「・・・ご主人様、私はご主人様と乗ります。」
ジーナが言う。
「ふ、二人乗りはした事ないです。」
武雄がビクつく。
「大丈夫です、失礼します。」
颯爽とジーナが武雄の馬に乗る。
「・・・えーっと、ジーナさん?」
「ご主人様は私の後ろに乗ってください。
手綱等は私がやります。」
ジーナが言うのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




