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第3855話 試食と今後の展望。(委託製造か直営製造か。)

王都の東町(王都の壁)、武雄達が泊まる宿の武雄達の部屋。


「「美味しい♪」」

アリスとエリカが焼いた肉に辛味噌ソースを付けて食べ、目を軽く見開いて感想を言う。

「うん、これ美味しいです。」

カーティアも驚きながら言う。

「ふむ、ちょっと塩気が多いですか。

 アリス、エリカ、麦茶か水を多めに取っておいてください。」

パナが言う。

「「はーい。」」

アリスとエリカが返事をする。

「うん、これは甘さがありますね。

 ご飯に合うでしょうね。」

ハルワタートが言う。

「そうだねぇ。

 ワンプレートの定食が100食は提供出来るぐらい米が取れたら、焼肉定食を作ろう・・・あれ?

 ハルちゃん、なんで、ハルちゃんからご飯の話が出るの?」

「・・・」

ハルワタートがにこりと微笑む。

「うん、私にその笑顔は通用しないからね?

 ハルちゃん達はゾロアスター教で中東にルーツがあるでしょう?

 日本との接触はないと思うけど・・・」

コノハが首を傾げる。

「ふふ、コノハ、ビリヤニやカプサ、ウルズ・ビル・シャーリーヤという料理がありますよ。

 塩や油、短いパスタなどを一緒に炒めて炊き上げる形ですね。

 日本の炊き込みご飯のようなものです。」

ハルワタートが言う。

「中東版の炊き込みご飯かぁ。

 テトちゃんは何も言わなかったけど。」

「まぁ、米単体ではあまり食さないですし、パンの方が多いかもしれませんね。」

ハルワタートが言う。

「そうなんだね。

 品種は違えど、米料理があるのなら、受け入れるか。

 炒めるというと・・・日本だとチャーハンとかだね。」

「ピラフもありますよね。

 こっちの方が近いかと思います。」

「あー、その感じなんだ。

 ピラフかぁ、作ってみるのもありだね。」

コノハが言う。

「コノハ、話が逸れていますよ。」

パナが言う。

「おっと、えーっと・・・お肉用のタレが出来たから試食実施。

 今は試食の感想集めだね。」

コノハが言う。

「そうです。

 一応、ここに居る面々は今日のタレは問題ないという事で良いですね?」

パナが皆を見る。

「良いみたいだね。

 タケオ、レシピの控えある?」

コノハが武雄に聞く。

「ええ、もう何回もしているのです。

 ちゃんと控えていますよ。」

武雄が言う。

「よし、アリス、エリカ、当面はエルヴィス侯爵邸のみでの提供で、このレシピは味噌を市場に販売する際、同時に商品として提供する。

 これで良いかな?」

コノハがアリスとエリカに聞く。

「良いと思います。」

「聞いた限りでは、秘匿する材料はなさそうです。

 なので、問題ないと思います。」

アリスとエリカが言う。

「うん、タケオ、製造と販売はベッドフォードの所?それとも今後の味噌製造工房にする?」

コノハが聞く。

「現時点ではなんとも言えませんね。

 ただ、ソースはベッドフォードさんの所ですし、材料である中濃ソースの製造をしています。

 なので、その流れで味噌を購入し、タレを作って貰うのが、流れ的には良いでしょう。

 ですが、ウスターソースと中濃ソースの需要が高すぎて、供給量の確保が第一目標になっている現状でタレの生産をさせるのは、市場の要望に沿ってはいないです。

 なので、味噌製造工房で生産し、味噌と一緒に売る事で、新しい調味料である味噌自体の売り上げは低いかもしれませんが、売り上げ貢献が出来る商品になると思います。

 それと販売に関しては、味噌製造工房だけでなく、ベッドフォードさんの所にも卸す事でベッドフォードさんの溜飲は下げて貰いましょう。」

武雄が言う。

「うん、そうだね。

 売る種類については、どうする?」

コノハが聞く。

「今回のタレについては、製造期間において、発酵期間が必要ではありません。

 なので、調合期間が製造期間になり、工房で寝かせておく必要がありません。

 作れば、即出荷となるでしょう。

 となると、1回で量を作り、一気に売り場に並べ、並べている在庫量が減れば、作れば良いとなります。

 在庫は店側で管理となれば、他店舗販売が良いかもしれませんね。

 味噌製造工房での商品は2種類、トウガラシの量が今の物と2倍の物。

 仮呼称として、中辛と辛口とします。

 それとは別に要望があれば、トウガラシと中濃ソースの量を調整した、飲食店独自のソースの製造もゆくゆくは可能とした方が良いですね。」

武雄が言う。

「うん、基本が2種類。

 注文生産で、あと何種か。

 まぁ、注文の方は工房に余裕が出来てからだろうね。

 味噌製造工房の方はベルテ一家の指導、監督が入るけど、協力工房の位置づけになるかな?」

「キタミザト家の1部門とするかは未定ですね。

 しても良いですが、その際は給料はキタミザト家からとなります。

 ローさんに紹介して貰う工房の意向に沿って決めようかと思います。」

武雄が言う。

「そうだね。

 ・・・ジーナ、どう思う?」

「醤油と味噌、そして、このタレですよね?

 食品を扱うという事は、製造管理と品質管理等が大変なのは目に見えています。

 従業員が多くなり、収入も良いですが、支出も多いという部門になるかもしれません。

 ですが、確実に売れますからキタミザト家の一部門であれば、収入源として相当良い所に行くのではないでしょうか。」

ジーナが言う。

「年末の報奨金の資金源としては、私は欲しいですけどね。

 まぁ・・・工房立ち上げの際は、その辺の事も考慮しましょう。」

武雄が頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
ああ、またどっかの食いしん坊陛下たちを虜にしてしまう〜w いつも楽しい更新ありがとうございます
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