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第3853話 503日目 武雄は見送りを終えたら料理をします。(ヴィートも少しずつ成長しています。)

朝の王都の東町(王都の壁)の城門。

武雄とマイヤーが試験小隊の異動組とキティを見送りに来ていた。


「では!出立!」

アシュビーの号令で一団が動き出す。

武雄とマイヤーが手を振りながら見送る。

「体調不良な方はいませんでしたね。」

「まぁ、隊員は魔法師ですから、朝晩とケアをしながら進んでいるのでしょう。

 明後日の野宿が1番疲れるでしょうね。」

「遠出をした事がない人が多いですからね。

 細心の注意をして過ごすしかありませんね。」

武雄がマイヤーに言う。

「商隊もこのくらいの馬車数なのですかね?」

「時期にも依るでしょうが、移動中の護衛も雇うとなると1台で行くよりも数台で行く方が商品価格に転嫁できる商品が多くなります。

 護衛を雇う日数を減らす為に、早く移動出来る道が望まれるでしょうね。」

「行きつく所は街道整備ですか。」

「次に幌馬車の性能向上ですね。」

マイヤーが言う。

「幌馬車については、ローチ工房に飽くなき追求をお願いするしかないでしょうね。」

「街道は難しいですかね?」

「二の次、三の次ですよ。

 潤沢な予算と領主側にやる事がないようなくらい発展が出来ていれば。

 それ以外では、しなくてはならない状況にならなくてはしないでしょう。

 街道整備の重要性はわかっていても、街道が税金を作り出す訳ではありません。

 実入りが良い政策を先にするのは、当然です。」

「収入確保が優先されますかね。」

「ある程度、収入が増えてから街道整備が始められるでしょう。

 とはいえ、私達に出来る事は、今は王都に行く事でしかありません。」

「確かに。

 所長はこの後、どうされるので?」

マイヤーと武雄が見送りを止め、2人して宿へと歩きだしながら聞いてくる。

「今日は、アリス達と肉のタレの研究です。

 昨日、寝る前にアリス達と話をしたのですが、試しに作ってみるかという話になりました。

 まぁ、気晴らしに料理です。」

武雄が言う。

「なるほど。

 ちなみに・・・」

「今回は材料が乏しいので、マイヤーさん達に試食はありません。

 出せるとしたらエルヴィス侯爵領に戻ってからとなります。」

「それは残念です。

 その時を楽しみに待っていようと思います。」

マイヤーが残念そうに言う。

「乞うご期待です。

 マイヤーさんは、今日はどうするんですか?」

武雄がマイヤーに聞く。

「ベイノン達や魔王国の方々と友好を深める為に、外に出ようかと。」

マイヤーが言う。

「明日、王都に出立するので、深酒にならないようにお願いしますね。」

「ええ、わかっております。

 早めに切り上げて、宿で寝かせます。」

マイヤーが言うのだった。


------------------------

寄宿舎のスミスの部屋。

ヴィートがスミスのお使いをして戻って来ていた。


「ふむ、王城の総監局に行って確認したんだね?」

スミスが書類を見ながらヴィートに聞く。

「はい、スミス様。

 キタミザト様ご夫婦の部屋割、キタミザト様方の王城側の予定。

 食事のメニューも頂けました。

 頂いた書類は、今スミス様が見られている内容になります。」

ヴィートがスミスに言う。

「うん、わかりました・・・・これは総監局からの予定ですが、王都守備隊や専売局、外交局方の予定は貰っていますか?

 タケオ様が来るというのなら、総監局が把握している会議以外にも何か要望があるかもしれませんが。」

「あ・・・王都守備隊は行っていませんでした。

 すぐに王都守備隊の兵舎に行き、確認してきます!

 専売局と外交局のは、書類の中にあります!

 失礼します。」

ヴィートが小走りでスミスの部屋を出ていく。

「・・・」

スミスはヴィートを何も言わずに見送っている。

「ふむ、もう一歩かな?」

チビマリが現れて言う。

「そうだね。

 専売局と外交局に行っていたのは、良いけどね。

 もう少しだね。」

スミスが言う。

「その辺はジーナはしっかりとしていたな。」

「タケオ様が関係する部局には顔を出して聞いていたね。

 経験の違いでしょうね。

 タケオ様の動きや今までの関わり方を見ていると、『何かしら要望があってしかるべき』という考え方が芽生えていたのだろうね。」

「ふむ、それに一度出たら、もう一度出かけるのは大変だしな。

 一度で済ませたいと思っていたのかもしれないな。」

チビマリが言う。

「そうですね。

 まぁ、ヴィートも王城では出来るようになってきていますよ。

 最近は、キタミザト家から王城への連絡もないですしね。

 ジーナが居た時は大変でしたから。」

「まぁ、慣例の戦争もあったしな。

 報告で毎日、陛下の所に行っていたら各局への顔も広がるし、用があれば向こうから声もかかるというものか。」

「そうですね。

 さてと・・・ヴィートが戻る前に総監局の予定を確認して、エイミー達にも伝えて、僕達の動きを考えようかな。」

スミスがヴィートから渡された書類を確認するのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
IFでキタミザト侯爵が領地を拝領してエルビス家と遠く離れたら スミス坊ちゃんの代で家がなくなりそうだよね
スミスさんの成長力が凄い あとは自分の顔繋ぎだけかなあ アドバイザーが常にいるのもいいですね
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