第3851話 久々のビールだ。(豚の角煮と豚肉の西京漬け。)
「お、大丈夫!」
「冷えているのが良いんでしょうね!」
「これは仕事終わりに最適です!」
「不思議な味だが飲みやすい!」
試験小隊のベテラン達は1口飲んで感想を言う。
「苦みがありますが、不快ではありませんね。」
マイヤーが言う。
「あぁ!・・・・十分ですね。」
武雄が一気に飲み干して、椅子の背もたれに寄り掛かりながら呟く。
「意外と後引く味です。
飲めますね。」
「これはこれでありですね。」
アリスとエリカがチビチビと飲みながらも片手には麦茶が入ったグラスがあり、すぐに体内アルコールを弱くさせられるようにしている。
「これよ!これ!かぁーーー!もっと濃くても良いけど!これでも十分!」
「ふむ、この喉越しは良いですね。」
コノハとパナも飲んでいるし、パラスやペイトー、ハルワタートも笑顔で飲んでいる。
「おー、こっちでも良い感じ♪」
ビエラが言う。
「エルヴィスさんは何と言っていましたか?」
「注文するから価格決めるって。
タケオから何かある?」
「うーん、これは北町からの輸送ですからね。
馬車も揺れるから炭酸が少し抜けると思います。
なので、増産させるのなら各町や街で作った方が、もう少し炭酸が強いのを飲めると思います。
とはいえ、現時点ではウォルトワイナリーだけで作っていますので、今の商品のままで良いです。
今後、さらに増産させるのなら各町での生産も考えないといけないと言っておいてください。
多分、ウカやダキニに聞けばわかるでしょう。」
「わかったー、伝えるよ。」
ビエラが頷く。
「ちなみに、エルヴィスさんとビエラは何を食べながら試飲しましたか?」
「お肉を塩と胡椒のみで焼いて、ワインとビールで比べながら食べたよ。
美味しかった。」
「あー、シンプルな味で比べたのですね。
それで良いかもしれませんね。」
武雄が頷く。
「ちなみにワイン煮込みみたいにビールで料理は出来るの?」
ビエラが聞いて来る。
「骨付き肉をビールで煮込むと肉が柔らかくなり、食べやすくなったと思います。
スペアリブの作り方でビールで煮込むというのがあったはずです。
このビールで出来るかわかりませんし、味付けも考えないといけませんね。」
武雄が言う。
「ビールで煮ると肉が柔らかく!伝えるね。
味はビール?」
「そのままならビールでしょうね。
塩とコショウを多めに入れれば、ビールに合う少し塩辛いお肉が出来るでしょう。
コショウを使うと獣人系の方々が食べれないかもしれませんが。」
「あー、ヴィクターが楽しめないかぁ。
うーん・・・他には?」
「そうですね・・・豚の角煮も良いかもしれませんけど。
時間がかかるかぁ。」
「カクニって美味しい?」
ビエラが聞いてくる。
「私は好きですよ。
お米が何杯も食べれます。」
「ああー!それ良いね!
難しいの?」
「いえ、そこまで難しくはありませんが、時間がかかります。
簡単に言うと、豚の脂が乗っている、豚肉のバラ肉を角切りにして、30分茹でて、30分火を消して放置を3回します。
脂が浮いてくるので、出来るだけ綺麗に取りましょう。
で、茹でと放置をし終わったら、1回お肉を鍋から取り出し、綺麗な布巾で表面の水を取ってあげます。」
「ふむふむ。」
「で、鍋にお水と醤油と砂糖を入れ、味を作り、そこにさっき取り出した豚を入れて、ショウガを入れて・・・」
武雄がそこまで言って気が付く、「ショウガが日常的に使われていないから、街中であまりみないんだよなぁ」と。
「うん?タケオ?」
ビエラが首を傾げる。
「いえいえ、なんでもありませんよ。
で、各具材を入れて、30分煮込んで、火を止めて1時間放置、30分煮込んで出来上がりです。
うちの家ではこれにネギを縦に細く切ったのを乗せて一緒に食べていましたよ。
ちなみに煮汁も一緒に付けて食べるのと、軽く茹でた葉物野菜と一緒に食べるのも良いですよ。」
「へぇ・・・アリス、エリカ、書けた?」
ビエラがアリスとエリカを見る。
「「あ!バレた!」」
2人が静かだったのは、武雄の口頭レシピをメモしていたからだったのだが、ビエラに見つかっていた。
「ん。」
ビエラがアリスの前に手を出す。
「・・・お爺さまに渡してください。」
アリスがメモを渡す。
「まぁまぁ、私も書きましたから。」
エリカがアリスを慰める。
「タケオ、角煮良いねぇ。
醤油ある?」
コノハが言う。
「流石に角煮に使うとなると・・・大さじ5か6か7ぐらいですよね。
そんな量はないですね。」
武雄が難しい顔をさせて言う。
「残念。
屋敷に戻ったら、うーちゃんとだーちゃんに言って新しい溜まり醬油を作って貰うか。」
コノハが言う。
「となると、相応な味噌が出来ますね。
・・・確か、豚肉を味噌に付けて食べる料理がありましたか?」
パナが言う。
「西京漬けかな?
確かに作ってみても良いかもね。」
コノハが言うのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




