第3849話 異動組と軽く挨拶をしましょう。(のんびりと歓談は進む。)
夕方の王都の東町(王都の壁)の武雄達が泊まる宿。
武雄夫婦のファミリータイプの部屋、同行者の個別部屋等の各自の部屋とは別に大広間も借りており、何もなければ、自由に使う広間も貸し切っていた。
そんな広間でアリス達はペイトーのヴァイオリンの演奏を聴きながら過ごしていた。
他の面々も自室ではなく、ここでのんびりと過ごしていた。
「ただいま。」
「失礼します。」
武雄とマイヤー、ジーナが王都の壁の新任貴族と会談を終えて、広間に戻って来た。
「「おかえりなさいませ。」」
アリスとエリカがアナスタシアとクリスティーナを抱っこしながら出迎え、他の面々は起立して頭を下げる。
「はい、ただいま。
子供達の調子も良さそうですね。」
武雄がアリス達を見ながら言う。
「はい、揺れていない事に安心してなのか、用を足す回数が少し多いかもしれませんが、基本は機嫌良く過ごしています。」
アリスが言うとエリカも頷く。
「どうでしたか?」
「簡単に終わりましたよ。」
アリスの問いに武雄が答える。
「新任男爵殿は警備局からですので、訓練等々で今、部下達からの求心力を高めているといっていました。
それに文官方とも2日に1度は会議を開いて、お互いに情報交換するように仕向けていると言っていました。」
マイヤーが言う。
「まぁ・・・王都の壁は王都の壁で大変そうですね。」
武雄が面倒そうな顔をさせて言う。
「ええ、予算関係で政策関係は王城からの支部長が行い、軍務関係は貴族が行うのですから調整が大変そうです。」
「軍務予算はあっても貴族が指揮をするという騎士団ですからね。
まぁ、王都の壁単体での収入は限られるから、王都にくっ付けているのでしょう。
・・・外から何かを言う事はしない方が良いでしょう。
それで回っているし、そういう組織なのです。
問題点があるのなら、自ら変更してこそ意味があるでしょう。
とはいえ、文官の話も聞いて、軍務も熟していこうという姿勢でしたね。」
「初めての警備局からの貴族ですし、支えている幹部も優秀な者を入れたのでしょう。」
マイヤーが武雄に言う。
「そうですね。
で、うちの王都からの組は来ましたか?」
「オールストン、どうだ?」
「はっ、もうすぐ来る予定になっております。
予定では・・・夕食前に会えるかと。
ブレア殿が受付で待機しています。」
オールストンが言う。
「わかりました。
アリスとエリカも大丈夫ですか?」
「「はい、大丈夫です。」」
アリスとエリカが頷く。
「カーティア、大丈夫ですか?」
「はい、お嬢様方のおしめの交換も授乳も終えています。」
カーティアが言う。
「うん、初雪は?」
「大丈夫です。
周囲にスライムを放っています・・あ、建物内にキティが入ったようですね。」
スライムが1体来て、初雪が吸収し報告してくる。
「来ましたね。
マイヤーさん。」
「はい。
あ、魔王国方に説明してきますね。
アーリス、一応、扉の所で迎え入れてくれ。」
マイヤーが魔王国の3名に説明に向かいながら指示を出すのだった。
・・
・
「失礼します。
連れてきました。」
ブレアが女性1人を伴って入室する。
「入ります!
第二研究所 臨時小隊長 イヴ・アシュビーであります。
事前の指示の通り、王都からの移動中です。
報告と挨拶に参りました。」
アシュビーがアーリスに報告する。
「はい、ご苦労。
所長と総監に伝えてくるから、待て。」
アーリスが言う。
「はっ!」
アシュビーが返事をするとアーリスが武雄達に報告に行き、すぐに戻って来る。
「こっちの準備は大丈夫だ。
皆を連れて来てくれ。」
「了解しました。」
アシュビーが敬礼をして、退出していく。
「・・・挙手の敬礼は向こうに着いてからだな。」
「まぁ、そうでしょう。
アンダーセン達が何とかするでしょう。」
ブレアとアーリスが言うのだった。
・・
・
アシュビー達異動組の隊員家族と歓談をしていた。
まぁ、武雄が全体に労いと訓示を軽くし、その後、異動組の者達は武雄とアリス、エリカに挨拶。
で、今、試験小隊員達はマイヤー達と歓談、奥様方と子供達はアリスとエリカと歓談。
で、残った武雄とキティが話をしている。
「キタミザト様、卒業しました。」
キティが証書を武雄に見せてる。
「はい、おめでとう。
卒業から異動、更に引っ越しもありますし、時間が無かったでしょう。
ご両親とは話せましたか?」
「はい、街中の小さな店に行きました。
子供の頃連れて行って貰った店でしたので、なんだかくだらない話が弾みました。」
キティが苦笑しながら言う。
「そういう物でしょう。
荷物は送っているのですね?」
「まぁ、服関係がほとんどでして、今回の移動の荷馬車に乗せて貰っています。
他は現地で買おうかと。」
「そうですか。
まぁ・・・最悪、家具で困ったらハワース商会という所に行きなさい。
・・・あ、違うか、今のはなし、何か困ったら、ベルテ一家のボーナお母さんに聞けば良いかな?」
「わかりました。
ボーナさんですね。」
キティが頷くのだった。
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