第3848話 ビールの試飲結果は良好なようです。(某国の酒に似ているようですよ。)
エルヴィス侯爵邸の客間。
ビールの試飲会では。
「ふむ・・少し苦味があるの。
じゃが、飲めない程ではないの。」
エルヴィス爺さんが2杯目を飲みながら言う。
「そだねー。
不思議な味だね。
飲めなくはないね。」
ビエラも飲みながら言う。
「これはあれだ・・・ラガーというよりも某国の世界的に売れているビールの味だね。」
「確かに、苦味が少なくすっきりとした軽やかな味わいだね。」
ウカとダキニが言う。
「へぇ。
匂いがそこまで苦い感じではないので、私の思い出のビールの匂いと違いますね。
もっと苦そうな匂いだったと思うのですよね・・・実は、こんな感じだったのかぁ?」
鈴音が言う。
「あ、そっか。
スズネがこっちに来た時は高校生だったか。
周りの大人が飲んでいたビールの匂いに比べたら、これは薄いかも。
でも、これもちゃんとしたビールだよ。
スズネやタケオからしたら外国産小瓶ビールに近いかな?
味としては、薄く感じる人もいるけど、だからこそ、ゴクゴク飲めるって喜ぶ人も居たぐらいだよ。」
ダキニが言う。
「へぇ、そうなんですね。」
鈴音が飲みながら言う。
「逆に最初がこれで良かったかも。
この軽さなら、皆、飲み易くて手に取ってくれるだろうね。
あ、そうだ、某国の似たようなビールの促進販売目的でビールのロゴが大きくデザインされたタイトなミニワンピースを着たお姉ちゃんが売り歩いた事もあったよね。」
ウカが言う。
「あー、促販で出来るかも!
エンマとフローラがしたら爆発的に売れるよ!
2人の良いバイトだね!」
ダキニが言う。
「ミニのワンピースを着て、ビールを売るんですか?」
鈴音が首を傾げる。
「そう!超ミニで!中が見えるんじゃないか!いや!見せているんじゃないか!ってくらい、超タイト!」
ウカが言う。
「・・・どうやって売るのですか?」
鈴音が首を傾げる。
「うん?立食の酒場で注ぐんだよ。
色気ムンムンで『どうぞ』て。
おじさん達はイチコロだよ。」
ダキニが言う。
「えー・・・」
鈴音が若干ひく。
「ふむ、そういう売り方もあるという事じゃろうの。
ま、歓楽街でのみ認めようかの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「うーん・・・タケオの力でも歓楽街には影響が薄いかぁ。」
ダキニが考える。
「歓楽街だとエンマとフローラは危ないから出来なそうだね。」
ウカが言う。
「ふむ、苦みが若干あるが、拒否するくらいではないの。
ウカ殿、ダキニ殿、これは料理に合うかの?」
「うん、今はワインとウィスキー系のブドウ系とウォルトウィスキーの無味があるね。
ビールは、苦みが売りの酒になるわ。
となると、合うのは・・・合わない物の方が多いかな?
強いて挙げるなら、少し濃い目が合いやすいかな。
薄くても良いけど、そっちはウォルトウィスキーのような無味の方が味を感じられると思うな。」
ウカが言う。
「大雑把に言うのなら塩気だよね。
少し濃い目の方がビールに合うと思うよ。
侯爵、お肉を塩と胡椒のみで焼いて、1口にしたのをビールとワインで試したら違いが判ると思うわ。」
ダキニが言う。
「ふむ、済まぬが料理長に今言った料理を至急頼んでくれるかの?」
「はい、すぐに。
失礼いたします。」
メイドが退出していく。
「ふむ・・・タケオに樽1個を持って行った方が良さそうじゃの。
ビエラ殿、行ってくれるかの?」
「そうだねー。
新しいの出来たのをタケオに教えないと次の行動が出来ないよね。
今日はどこまで行っているのかな?」
ビエラがエルヴィス爺さんに聞く。
「ふむ、確か・・・王都の東の町に居るはずじゃな。
王都の壁の所か。
何かあれば、その隣の村じゃろう。」
「うん、わかった。
リーザも居るから途中で声かけて迎えに来て貰うよ。」
「うむ、済まぬの。」
「タケオには樽1個?
他のは?」
「そうじゃの。
日持ちはしないとはいえ、今日中に飲まないといけないという事ではないだろうの。
なので、今日はこのぐらいにして1つ目の樽の余りは、明日、また飲もう。
もう1つの樽は料理長や料理人、メイド達に振る舞って、出される料理の研究をして貰わないとの。」
「うんうん、そうだね。
美味しい料理が出来るのは良いよね。
なら、さっき言った料理を食べてビールを飲んだら、タケオの所に向かうね。」
「うむ、頼むの。
わしはローに増産の要請をしよう。
それと最大生産量の確認と価格交渉じゃの。
さて、いくらになるかのぉ。」
「うーん、高いのかなぁ?
ドラゴンの革使う?」
「いや、わしに直接、ビエラ殿が払う必要はないの。
ビエラ殿からタケオに渡して、こっちに回してくれるかの?」
「はーい。
ウカ、ダキニ、これ売れるよね?」
ビエラがウカとダキニに言う。
「売れると思うよー。」
「何なら冷蔵箱と一緒に売れば、協力工房も儲かるね。」
ウカとダキニが言う。
「ふむ、ハワース商会辺りの顔色が大変な事になりそうじゃの。」
エルヴィス爺さんが考えながら言うのだった。
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