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第3847話 武雄達は王都の壁に到着しました。(新種の酒の試飲会開催。)

夕方の王都の東町(王都の壁)の城門。

武雄達が到着して、受付の列に並んでいた。


「本っ当に何も起きないんだけど。」

武雄が降馬して城門を見ながら言う。

「ですから、何かあっては困ります。

 お嬢様方も居るのですから、これで良いのですよ。」

武雄の隣でマイヤーが呆れながら言う。

「それはそうなんですけど・・・それにしても王都の隣町だと流石に混んでいるようですね。」

「それだけ人と物が行き来している証明でしょう。

 むしろ閑散としていたら何か大事があったと気を引き締めないといけないでしょうね。

 まぁ、夕方というのが、そもそも混雑する時間帯なのかもしれません。」

マイヤーが言う。

「王都から来たとして到着するのが大体夕方ですからね。

 集中による渋滞ですね。」

馬車を降りてきたジーナが頷く。

と兵士1名がやって来る。

「失礼します。

 各荷台の城門での確認作業で少々かかっています。

 確認作業短縮の為、事前に受付で書類の確認を実施してください。」

「はい、わかりました。」

「では、失礼します。」

兵士の指示に武雄が頷くと兵士が後ろに行き同じ内容を伝えて行く。

「では、ご主人様、行ってきます。」

ジーナがバッグを肩から下げ言う。

「所長、念の為、私が同行します。」

ブレアが続けて言う。

「はい、2人共、気を付けてね。」

武雄が言う。

「「行ってきます。」」

ジーナとブレアが受付に向かう。

「すぐ動くかもしれませんね。」

マイヤーが呟く。

「確かに。

 いつでも動けるようにしておいてください。」

「はい、では。」

武雄が言うとマイヤーが各自に話しに向かう。

「・・・」

武雄はジーっと城門を見ている。

「ぎゅ?」

リーザが「何かあるの?」と武雄のズボンの裾を引っ張りながら聞いてくる。

「ここの新任貴族が王城の警備局という部署の出身で、マイヤーさんの息子さん関係で前にお世話になった事がある部署なんですよ。」

「ぎゅー。」

リーザが「へぇ、そうなんだー」と頷く。

「挨拶に行こうかなぁと思っていたりします。」

「ぎゅー?」

リーザが首を傾げる。

「ま、宿に着いたら考えます。」

武雄が言うのだった。


------------------------

エルヴィス侯爵邸の客間。


「ふむ・・・」

「んー?」

エルヴィス爺さんとビエラが液体を注がれたグラスを見ている。

「日持ちがしないだろうとの事で開けました。

 どうぞ。」

フレデリックが言う。

ウォルトワイナリーよりローを通じてビールの試作品が中樽3個届いていた。

武雄が居なかったが、日持ちはしないだろうとの事でエルヴィス爺さんとビエラで試飲する事にしたようなのだが、色と匂いを不思議がっている。

「・・・うーむ・・・黄色いのじゃの。」

「だねー。

 この色って、どうなんだろうね?

 匂いもするね。」

「うむ、ワインとは違うの・・・フレデリック、研究所のスズネとノットを呼んできてくれるかの?」

「わかりました。

 お酒好きを招集します。

 失礼します。」

フレデリックが客間を出ていく。

「・・・あ、そうじゃた。

 タケオがローと話した際にビール自体を冷やして飲むような事を言っておったの。」

「そなの?しなくちゃいけないね。」

「うむ・・・確か・・・飲む際は事前に小さい樽に入れて置いて、冷蔵箱で冷やしてから・・じゃったかの。

 スズネ殿と厨房に準備をさせようかの。」

エルヴィス爺さんがベルを鳴らしてメイドを呼んで手配を始めるのだった。

・・

・

程なくして、エルヴィス侯爵邸の客間には鈴音、ノット、エンマ、ニルデ、テイラーが集結していた。

「うむ、良く来てくれたの。

 ウカ殿、進行を頼んで良いかの?」

エルヴィス爺さんがウカに言う。

「はーい、ではでは、この地にビールの試作品が出来たという事で!試飲だー!」

「「「おおー!」」」

ダキニとニオ、鈴音が手を上げる。

「ふむ、一部が盛り上がっておるの。

 タケオが前に言って居ったのじゃが、冷やすと良いという事で急遽、冷蔵箱に移して冷やしておる。

 そこまで冷えてはいないじゃろうがの。」

エルヴィス爺さんが言う。

と、扉がノックされ、エルヴィス爺さんが許可を出すとメイド達が入って来る。

「失礼します。

 新種のお酒になります。」

メイド達がグラスに入ったビールを皆の前に置く。

「「「「おおー。」」」」

ウカ、ダキニ、ノット、鈴音がマジマジと見る。

「うむ、行き渡ったの。

 では、試飲を始めようかの。

 ウカ殿。」

「あー、はいはい。

 乾杯の発声だね。

 では!手に持ってください。

 新種の酒、ビールの誕生を祝って!乾杯ー!」

「「「「「乾杯!」」」」」

皆が飲み始めるのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
っかああああぁぁぁぁ!! あわだこれええええぇぇぇぇ!!
もう言われてるけど、転移時に高校生だった鈴音さんが元の世界(現代日本)のビールの味を知ってたら問題な訳でw (昭和の頃だと「内緒だぞ?」っつってこっそり味見させた悪い親の話も聞いた事あるけども) 出来…
う〜ん、タイミング的にもビアガーデンの季節で良いですね〜。 今年は誰か誘って行こうかな。 いつも楽しい更新ありがとうございます。
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