↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3864/3986

第3845話 武雄達は順調に進んでいます。(今日は頑張って、王都の壁まで行きましょう。)

早朝の王都に向かう街道。

武雄達が移動をしていた。


「ふむ、これなら1日短縮出来ますね。」

マイヤーが騎乗しながらも器用に地図を見て言う。

「本来なら王都の壁の隣村までなんですよね?」

「そうです。

 ですが、今回みたいに早朝に出れば夕方までに村を飛ばして着けるというのも事実です。

 まぁ、今日は追加の試験小隊が王都を出立して王都の壁まで行きますからね。

 私達も今日、王都の壁に到着出来れば、軽くお茶は出来るでしょう。」

マイヤーが言う。

「道端で話すよりも喫茶店か宿でのんびりしながら話したいですよね。」

武雄が言う。

「そうですね。

 ま、誰かに無理をさせてもいけませんので、体調不良者が出たらこの計画は破綻しますがね。」

「その辺はケアを小まめにかけながら向かいましょう。」

武雄が言う。

「そうですね。」

マイヤーが頷く。

「それにしても何もないですね。」

「何かある方が問題ですよ。」

武雄の言い方にマイヤーが呆れながら言う。

「魔物も出ない、コンテナ搭載馬車の足回りにも不具合はなし。」

「一応、ローチ工房の方々が念の為にとベアリングと軸は交換品を積んでいます。

 王都との往復で耐久性の確認を前に実施していますが、今回は約1.5倍の距離を移動させますからね。

 心配なのでしょう。」

「そんな事を言ったらゴドウィン伯爵領の魔王国との国境に行っていますよ?

 耐久力向上は常に考えて改良してくれるでしょう。」

「そうですね。

 出来れば、最低でも半年はあの距離を移動し続けても壊れないようにしてほしいですね。」

マイヤーが言う。

「あー・・・イーリーさんが協力工房の荷物を持って各町までの配送をすると言っていましたかね?

 あれで耐久性を確認するのかもしれませんね。」

「なるほど、4町と交互に行き来するようになれば、使用率も上がりますしね。

 良い試みですね。」

「各町と街との行き来が活発になれば、商売の幅も広がりますしね。」

「そこで税金が入ってくれば、街道整備にもお金が回り、道が良くなり、さらに馬車が壊れないと。

 良い事が循環しますね。」

「道が良くなれば、各町まで半日で行ける日が来るかもしれません。

 そうなれば特産品祭りに参加する屋台も増えていくかもしれませんし、来てくれる客も増えるかもしれませんね。」

「うーん、あながち無理だとは言えない将来図ですね。」

「エルヴィスさんの目標でもありますからね。

 各町までの距離が縮まれば、人々がもっと動けるようになり、活性化出来ると。」

「ふむ・・・となると、次の商売の狙い目は・・・宿でしょうかね?」

マイヤーが考えながら言う。

「お、良い所に目を付けましたね。

 ですが、宿をやるのに人員が居ません。

 宿を建てました、人を入れました、では運営が出来ないのですよね。

 掃除、食事、お客の管理・・・そういう仕事を自分達でするのか、外部に委託するのか、費用は、品質は・・・まぁ、今の人員では出来ませんよ。」

「なるほど、所長が手を出さない理由の1つでしょうね。」

「ええ、それに高級そうな宿を率いているのが、不動産を主にしていて歓楽街で店も出している方ですしね。」

「あー・・・根回しが面倒そうです。」

マイヤーが裏稼業の2家に思い当たり苦笑する。

「競合するのも馬鹿らしいですよ。

 あっちは宿と酒場と歓楽街を結ぶ、一連のサービスを提供している方々ですからね。

 そこに宿だけで対抗するのは難しいでしょうね。」

「ふむ・・・難しいという事はやりようはあるという事ですね?」

「それはありますよ。

 あの2人とは違う趣旨で宿を作れば良いんですから。

 まぁ、超高級宿とかね?

 部屋の内装、従業員の質、食事は各部屋に持って行き、洗濯物はすぐ洗って、ピシッとアイロンもかけて納入する・・・ある意味、一般の方々が私達貴族がすると思っているようなサービスを提供するとかね。」

「思われている・・・というのは?」

「確かに洗濯も掃除もしてくれますけど、食事は割と質素ですよ。

 食事は皆で食堂で一気に食べます。

 高級食材は・・・ほとんどないですかね?

 まぁ、食後のスイーツは出してもらっていますね。」

「ふむ・・・で、高級宿はどうするので?」

「私の考案した料理を出し惜しみなく。」

「うん、それだけで高値で泊まる価値はあるかもしれませんね。」

マイヤーが言う。

「えー・・・布団はラルフさんにお願いしてダウン系で使う羽を使わせて貰って、ベッドのサイズも基本ダブルサイズにして貰って、天蓋付きにしますかね。

 それに内装はハワース商会の耐火板を使って、壁紙を明るいのにして、お目にかかれない部屋にしてみたりとか!」

武雄が言う。

「・・・所長がやりたいようにした宿は相当、元手がかかるでしょうね。」

マイヤーが呆れる。

「そう、そして作ったら保守はしなくてはいけないから、それなりに費用がかさむというね。

 ま、宿は、お金に余裕がなければ出来る事業ではないですよ。」

武雄が面倒そうに言う。


武雄とマイヤーの雑談を魔王国の兵士達は「なんか気軽にとんでもない内容を話しているなぁ」と思いながら馬を進めているのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
> 一応、ローチ工房の方々が念の為にとベアリングと軸は交換品を積んでいます。   その後も、タケオ と マイヤー で、馬車の耐久性の話をしています。 そして、 > 魔王国の兵士達は「なんか気軽にとん…
魔王様はスポンサーを言い出すかも知れませんが、エルフ王は意匠を加工した木材の輸出提案をしてきそうですねー。
超高級宿の雑談が魔王様に伝わって、スポンサーになって金を出すから超高級宿を作ってくれと頼まれたりするかもw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。