第3832話 497日目 出立準備中。(王立学院と魔法師専門学院のエルヴィス家の募集を色々細工しましょう。)
朝食を終えた武雄達は玄関前で出立の準備をしていた。
まぁ、大袋がある為、そこまで馬車に載せる物はないはずなのだが、それなりに物はあったりする。
「キタミザト様、おはようございます。」
魔王国からの兵士3名が合流する。
「はい、おはようございます。
今日からよろしくお願いします。
王都までの行程は、うちの総監であるマイヤーさんが指揮を執ります。
軽く話しておいてください。
それと途中で野宿が1か所、確実にありますので、耐えてくださいね。」
「はは、キタミザト様、私達もデムーロ国に出兵している者です。
野営は大丈夫です。」
兵士が苦笑しながら言う。
「あー、そうでしたね。
まぁ、そこまで強い魔物は出ないと思いますので、あまり気を張らずに行ってくれたらと思います。」
「はい、了解しました。
失礼します。」
魔王国の兵士が頷き、マイヤーの下に行く。
「タケオ、準備は出来たかの?」
エルヴィス爺さんとフレデリックがやってくる。
「はい、ほぼほぼ終わっています。
もうすぐ出立です。」
武雄が言う。
「うむ、気を付けての。
・・・まぁ、この一団の戦闘力は凄い物があるがの。」
エルヴィス爺さんが随行員達を見ながら言う。
「我が国の武力トップ3人が居て、リーザ殿も居る。
随行は元王都守備隊の5名、魔王国の3名も強そうです。
余程の者ではない限り、コンテナ搭載馬車に近寄りも出来ないでしょうね。」
フレデリックが言う。
「本当はエルヴィスさんと同じように2小隊くらいで移動するのが、動きやすくて防御力もある人数なんでしょうけど。
うちは人手不足で。」
武雄が苦笑する。
「タケオの所は、経験者優先じゃからの。
それも王都の王都守備隊と騎士団という、その辺の兵士は入れんしの。
人手不足は、採用基準の高さじゃろう。
ま、わしの方は給料が低いのが、採用が上手く行かぬ一番の理由じゃからの。」
エルヴィス爺さんが呆れながら言う。
「今年の応募から魔法師部隊とケアを専門とする救護部隊の2部隊への採用でしたよね。」
武雄が言う。
「うむ、今年はわしの所には1名しか来てくれんかった。
・・・かといって、新人の給与を増やせる訳もなく。
増やすのなら他の者も増やさないといけない。
そんな、余剰な金貨はないの。」
「魔法師の増強はゴドウィン伯爵領、テンプル伯爵領との打ち合わせ結果ではありますが。」
「ないものはない。
やりがいと言う名の忙しさはあるがの。
さて・・・どうしたものか。」
エルヴィス爺さんが愚痴を言う。
「魔法師専門学院への募集用紙の提出締切は11月末で、貼り出しが12月1日でしたよね。」
「うむ、10月に募集用紙が来るからの。
記入して送り返しておる。」
エルヴィス爺さんが言う。
「・・・確か、王立学院への募集用紙提出期限は5月15日と王都の人事局で見た気がしますが。」
「そうじゃの。
タケオが王城から持って来た募集要項の書き方等の資料を元に5月初めに着くように送るの。
それが何かあるのかの?」
「うちのベルテ一家のジッロさんのように魔法師専門学院と王立学院の双方に行きたいという方が居るかもしれません。
『支援するから行かないか?』という募集をかけてみるのはどうですか?」
「うーん、それだと社会人になる際に年齢が高めになってしまうが・・・じゃが、王立学院と魔法師専門学院の双方の卒業資格を持っているのは大きいの。」
エルヴィス爺さんが考えながら言う。
「どうせ、来ない物と諦めて、こういった極少数の要望を持つ者を狙って見るのもありかと思います。
それに給料は低いかもしれませんが、採用が決定されているという安心感と卒業時にある程度の役職を保障してあげれば良いのでは?」
「キティ・エメットじゃの。
班長からの登用じゃが、2つの学院の卒業資格となると班長以上を保障しても良いかも知れぬの。
・・・王立学院と魔法師専門学院の双方の募集要項に互いへの進路を希望する者の採用と支援をすると回答するかの。
ちょうど、王立学院の特待生制度があるからの。
それを使うかの。」
「あー、なら、キタミザト家の分も使っても良いですよ。」
「最大2名の支援をするか・・・ふむ、まずは王立学院の方に募集をかけてみようかの。
特待生制度の方は魔法師専門学院に募集をかけ、やりたいと手を上げた者に使わせるかの。
タケオ、今回の王城に行ったら、それとなく王立学院と魔法師専門学院に説明をしてきてくれるかの?」
「わかりました。
それとなーく、若手幹部の教育方針を伝えてきます。
給料面は学院に通う為、通常より少し少な目と言っておきますね。」
「うむ、検討中という事にしておいてくれるかの。
今の所、ケアを専門とする救護部隊の運営をする軍務局の仕事や各町での部隊運営をする、双方の能力が必要だからとしておいてくれるとわかりやすいじゃろうの。」
「わかりました。
1つの例として説明してきます。」
武雄が頷くのだった。
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