第3829話 アリスとエリカの支度は終わったの?(王城で何か催し物があるかもね。)
夕食後のエルヴィス侯爵邸の客間。
武雄達は歓談をしている。
「ふむ、タケオは準備出来ているだろうが、アリスとエリカ、アナスタシアとクリスティーナの用意は済んでおるのかの?」
エルヴィス爺さんがアリスとエリカに聞く。
「はい、タケオ様が研究所に行っている間に私とエリカさんが交代で子供達を見て、手が空いた方が支度をしていました。
とはいえ、エリカさんの大袋に入れさせて貰っていますので、あまり拘らずにあれもこれもと入れてあります。」
アリスが言う。
「王城で何か式典がある可能性も考慮して、それなりのドレスも入れていますので、2人してそれなりの量を持っていきます。」
エリカが言う。
「ふむ、確かに第3皇子一家の領地への異動じゃからの。
王家主催の何かがあるかもしれぬの。
タケオは聞いておるかの?」
「まったく何も。
アリスとエリカにも申し訳ないですが、私は制服があるので、何か式典があっても制服で出席すれば良いので、服は気にしていません。」
武雄が言うとアリスとエリカは「制服良いなぁ」という顔をさせている。
「ふむ、まぁ、アリスとエリカは足らなければ王都で買うしかないの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「そうですね・・・値が張るんでしょうね・・・」
アリスが微妙な顔をさせる。
「うーん・・・アリスさん、もう1着入れましょうか?」
「そうですね。
後でもう1着入れますか。
羽織る物とかも少し多めに色違いを入れて、全体的に被らないようにするしかないですね。」
「はい、やりくりしないといけませんね。」
エリカとアリスが「着回しを多用しよう」と言う。
「てかさー、アリスもエリカも侯爵の妻なんだから足らないなら王都で買って良いと思うんだけど?
タケオ、それなりに貰っているんでしょう?」
チビコノハが現れて言う。
「まぁ、増額はされましたね。
ですが、あまり煌びやかな物はまだ手が出せないかと。」
武雄が考えながら言う。
「うん、それはわかっているけど、王都で普通にドレスを仕立てるぐらいには予算あるでしょう?」
「まぁ、ありますし、私の個人の方から捻出しても良いですしね。」
武雄が言う。
「なら、アリス、エリカ、王都で作ったら?」
「うーん・・・同じ作るのならラルフ店長の所に頼みたいですよね。」
「そうですね。
同じ金額なら、この街で作った方が良い物が出来ますよね。」
アリスとエリカが言う。
「はぁ、貧乏性とでも言うのかしらね。
他の貴族に見せつけるとかした方が良いんじゃない?」
「それ必要あります?」
アリスが聞いてくる。
「他の貴族から侯爵位を羨望させる為に必要かもしれないですけど。
お金を払う方としては、物価が・・・」
エリカがチビコノハのいう事はわかりつつも微妙な返答をする。
「ふむ、まぁ、王城の意向もあるじゃろう。
王城に着いたら、その辺の予定を確認して、足らなければ初日に買いに行ってくると良いじゃろう。
コノハ殿のいう事を王城も考えておったら力を貸してくれるじゃろうからの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「そうですね。」
武雄も頷く。
「うーん、なら、王城に到着したらレイラお姉様に聞いてみましょうか。」
「そうですね。
それで王城での予定を組んで、足らなければ王都で作れるかの確認とダメなら対処方法を考えましょうか。」
アリスとエリカが言う。
「それがよかろう。
ちなみにアナスタシアとクリスティーナの方は良いのかの?」
エルヴィス爺さんが聞く。
「はい、いつもの用意とは別に、陛下に挨拶するように、その上にそれなりに豪勢に見える掛け布を用意しています。」
「私達のドレスよりも華美ですよね。」
アリスの言葉にエリカが苦笑する。
「アナスタシアとクリスティーナは、見栄えをよくして皆の前に出したいですからね。」
アリスが言う。
「ふむ、どんな物を用意したかは気になるが、アリスとエリカが決めたのなら、それで対処するしかあるまい。
タケオは参加しているのか?」
「いえ、まったく。
こういう事に男は何も言わない方が上手く行くでしょうからね。
私はアリスとエリカを信じるだけです。」
武雄がエルヴィス爺さんに言う。
「まぁ、そういう物かの。
第3皇子一家の子達は、どうなのじゃろうの?
着飾るのかの?」
エルヴィス爺さんがエリカに聞く。
「少なくとも私が居た間には、これといって催し物はありませんでした。
なので、今回も子供を見せる為の催しはないでしょう。
ですが・・・異動に際しての催しでは、子供も参加になるのでしょうね。
・・・アルマ殿下とレイラ殿下が、そういったのをするか・・・私としてはしないような気もしますが、王家として煌びやかにするかもしれませんね。」
エリカが言う。
「ふむ・・・第3皇子一家よりも地味にしないといけないの。
その辺は王都に行って確認するしかないじゃろう。」
エルヴィス爺さんが言うのだった。
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