第3827話 武雄達の雑談。(王城に観光要素はあるのか。)
研究所の3階 所長室。
武雄達3人が雑談している所に試験小隊の報告書を鈴音が持って来ていた。
「言っておきながら、忘れていました。」
武雄が言う。
「そうですね。
では、所長、王家専属魔法師殿に提出と検討を依頼してください。」
マイヤーが言う。
「はーい。
内容は王都までの道すがら読んでおきます。」
武雄がリュックに報告書をしまいながら言う。
「鈴音、王都で何か買ってきますか?」
武雄が鈴音に聞く。
「うーん、特にはないですね。
この街の方が進んでいる気がしますし。」
鈴音が言うとヴィクターとマイヤーが頷く。
「うん、それでも王都は、この国の政治的中心地ですよ。
政治の中心というのは人、物、金が集まるのは古今東西変わらない事です。
まぁ、それに伴い、色々とドロドロっとした魑魅魍魎が居るのも普通でしょう。」
武雄が言う。
「王都って行きたい所ではないですね。」
「観光でいく分には楽しいでしょうかね?
仕事で行けば、面倒な事しかないでしょう。」
武雄が言う。
「武雄さん、ちなみになのですけど、王都に観光しに行ったとして見る物があるのですか?」
鈴音が、この地に来る際に見た王都の景色を思い出しながら聞いてくる。
「うん、私にはないですが、他の人にはあるのでは?」
武雄が「さぁ?しらない。」と言い出す。
「んんっ!一応、王城は見ごたえがあるでしょう。」
マイヤーが言う。
「城かぁ、我が国と魔王国と旧デムーロ国の城は観ましたけど、見ごたえがあるのは魔王国の王城ですかね?
ヴィクター、なんであんなに工事をずっとしているんでしたっけ?」
武雄がヴィクターに聞く。
「何代か前の国王が設計をしたのですが、完成する前に工事を中止したら天災を起こすという呪いをかけ、実際に工事を中止にしたら噴火したり、長雨になったりと城の拡張工事を中止させようとするとその都度天災が起こるという結果に。
ここ数代の国王は渋々工事をしている状態です。
流石のダニエラ様も、その話を聞き、工事中止に出来ませんでした。」
ヴィクターが言う。
「あのダニエラさんがね、他国の事ですから『大変だぁ』と笑えますけど、自国でそれをされたら堪ったものではないですね。」
武雄が呆れながら言う。
「まったくですね。
そういった呪いはされないように陛下には言っておかないといけませんね。」
マイヤーが言う。
「あの陛下が呪いをというのは考え辛いですけどね。
で、何でしたか?
あぁ、土産と観光名物でしたっけ?
どの国も首都も、程度の差はあれど、土産ぐらいはある物ですし、見る物はあるでしょう。」
「でも、武雄さんが見たい物はないのですよね?」
鈴音が聞いてくる。
「ないですね。
まぁ、マイヤーさんのいうように、お城は国の象徴とも取れますから見るのも良いかもしれませんけどね。
観光地化させたいなら、王城の一部を開放して、国民が見に来れるようにした方が良いと思いますけどね。」
「そうですね。
安くても入場料や見学料を取れば収入になりますよね。」
鈴音も武雄の言葉に頷く。
「そうですね。
事前予約制で1日何名までとしておけば、常に開放していないので、混乱は避けれるでしょうね。」
武雄が言う。
「王城の一部を観光させるですか。
警備関係で実施が出来るとは思えません。」
マイヤーが言う。
「王城は国王陛下の住まいでもあり、文官達の仕事場です。
貴族会議方の会議もしているでしょうし不特定多数の者を入れると万が一があるかもしれないので、警備の観点から出来ないでしょうね。」
ヴィクターもマイヤーの言葉に頷く。
「警備に余裕がなければ見学も出来ないですかね。
鈴音、当面は王城は遠くから見る物だそうです。」
「なら、観光資源ではないですね。
やはり王都に見るべきものはなさそうですね。」
鈴音が言う。
「まぁ、一度は自分の国の王都を見てみたいというのはあるでしょうね。
人の多さと物価の高さに驚けば良いと思います。」
「人の多さ・・・まぁ、多いですか。」
鈴音が微妙な顔をさせて言う。
「私や鈴音は、あの程度でとは思ってしまうでしょうけどね。
この国の最大の人口過密地域ですよ。」
「確かにそうですね。
武雄さん、王都って大きくなっているのですかね?」
鈴音が聞いてくる。
「さて・・・私はエルヴィス侯爵領の発展と人口増加ぐらいしか興味がないのですけど。
普通に考えるのなら、王都も成長しているのですから、大きくなっている最中でしょうね。」
武雄が言う。
「ふむ、そうなんですね。
武雄さん、たぶん、生理用品の需要は直線的ではなく、2次曲線並みに上がると思います。」
「ええ、私もそう思いますよ。」
武雄が言う。
「ラルフさん、大丈夫でしょうか?」
「頑張って貰うしかないでしょう。」
武雄がにこやかに言うのだった。
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