第3826話 総務部内の雑談と研究室の雑談。(王都に持って行く物がありました。)
武雄達が所長室で話している。
ジーナはアスセナとマリスとお茶をしていた。
「私達もいつか休みに王都に行けるようになるのでしょうか?」
マリスが軽く聞いてくる。
「今の所、日数も費用もかかり過ぎますし、仕事で行くしかないですよね。」
「そうですね。
行けたとしてもキタミザト様に同行するしかないですね。」
ジーナとアスセナが言う。
「ヤリスに王都というものを見せたいのですよね。
王都は人も多いでしょうが、何でも集まる場所ですから。
見聞を広めるのに良いと思うのです。」
マリスが言う。
「うーん・・・その通りなのですが・・・見聞・・・見聞・・・」
ジーナが考えながら首を傾げる。
「一度は行ってみたいというのはわかります。
ジーナ様は王都に1年近くいましたから、マリスさんの期待値に対して疑問があるでしょうけども、行ったことがない者からすれば、王都は綺羅びやかなものです。」
アスセナが言う。
「まぁ、政治の中心というのは正しいですね。
陛下を中心に各部局がありますが、有能な人材が揃っていて、いつも忙しくされていますし。」
ジーナが言う。
「ジーナ様、その・・・ジーナ様は王城内でも仕事をされていたのですか?」
マリスがジーナはエルヴィス家の次期当主のお付きの仕事で王都に行っていたと聞いていたので、王城内の事を、さも見てきたように言うのを不思議がっていた。
「・・・あれ?アスセナ殿、私の事は何と?」
「スミス様のお付きで王立学院に行っていたと。」
「・・・うん、ここでちゃんと言っておいた方が良いですね。
私はエルヴィス家のスミス様のお付きの仕事で王都にいましたが、同時にキタミザト家の連絡員として仕事をしていました。
なので、ご主人様の依頼で陛下やアリス様の姉君が嫁いだ第3皇子一家、各部局に伝言等の連絡に伺っていたりもしました。
王城内にも少しですが知り合いはいます。
それにエルヴィス家のスミス様の婚約者が第1皇子一家と第2皇子一家のご息女様です。
その縁もあり、王家にも顔を覚えられています。」
ジーナが言う。
「・・・ジーナ様は凄いのですね。
王家の方々に普通に会えるのですね。」
マリスが言う。
「ええ、本当に色々とご主人様の伝言をお伝えする仕事が忙しかったですね。
で・・・アスセナ殿とマリス殿、さっきから私の事を『様』付けですが?
前に殿で呼んでいませんでしたか?」
ジーナが聞く。
「いえ、アスセナ殿と話して、ジーナ様はヴィクター様に次ぐ、総務部の幹部ですから『様』付けで行こうと統一しました。
まだ、ちょっと慣れない所もあるので、『殿』になってしまうかもしれませんが、基本は『様』で行こうかと思っています。」
マリスが言う。
「はぁ・・・アスセナ殿、前にも言いましたが、私とお父さま、ベルテ一家の皆さんとアスセナ殿は、ほぼ同時期の採用で同期の間柄ですよ?」
ジーナがアスセナに聞く。
「それは重々承知しています。
ですが、マリス殿と話して、ジーナ様は上司ですので、『様』にしようとなりました。」
アスセナが頷く。
「・・・殿で良いですのに。」
「2人で決めましたので。
変える気はありません。
それに『様』であってはいけない理由もないと思いますが?」
「・・・・・・まぁ、好きに呼んで良いのですが。」
ジーナが断る理由を考えつかず、早々にアスセナ達を説得するのを諦める。
「はい、これからはジーナ様で。」
「よろしくお願いします、ジーナ様。」
アスセナとマリスが言う。
「はぁ、わかりました。」
ジーナが渋々、頷くのだった。
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研究所の2階 研究室。
トレーシー、鈴音、ノットがお茶をしていた。
「という事で、ノットさん、銭湯はいつでも現地試験に移れるみたいですよ?」
鈴音が精霊通信で知った事をノットに伝える。
「・・・とうとう来たか。」
ノットが腕を組み、考えながら言う。
「それと試験小隊の剣と盾の標準化として、集めた剣と盾の長さや重さの平均値と中央値の数値の収集とその検討を実施した第1次報告書が試験小隊より上がって来ています。」
鈴音が3人の目の前にある報告書を見ながら言う。
「・・・中は見たが、あくまで中間報告という体だし、結論はまた次回以降という事だろう?
特に何かあるとは思えんが。」
ノットが言う。
「はい、私もそう読みました。
あくまで、集めた物の数値化をしたという所です。
武雄さんが、王家専属魔法師部隊に提出して、向こうの考えがあるのなら記入して貰おうという感じでした。
トレーシーさん、何かありますか?」
「うーん、たぶん、総監のマイヤー殿が内容をチェックして修正がかかっているから、僕としては何か言う事はないかな。
あくまで中間報告だしね。」
トレーシーが言う。
「なら、この報告書はそのまま武雄さんに回しましょう。」
鈴音が言うのだった。
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