第3820話 炬燵の商談が始まりました。(エルヴィス家とベルテ一家の所が動きました。)
説明を受け、実物を体験し終えた面々は。
急遽呼ばれたハワース商会のモニカとモニカの父親も加わり商談が開催されていた。
「ううーむ、そうなると・・・フレデリック、今の執務室には無理かの?」
「そのようですね。
寝室に設置するというのは、パナ殿の進言でしてはならないと考えておりましたので。
執務室が良いかと思っておりましたが、空きスペースの問題は難しいですね。
同じように主の書斎も目一杯に物がありますし。」
エルヴィス爺さんとフレデリックが話している。
「はい、ご説明したように侯爵様の執務部屋には空きスペースがありません。
現状の技術では小さくする事は出来ません。
ご了承願います。」
モニカの父親がエルヴィス爺さんに言う。
「となると、作れるのはどこじゃろうの?」
「キタミザト様の書斎以外でとなると、執事とメイドの控室には1つ入れておきたいですね。」
「ふむ、メイド達はスカートだからの。
足が冷える事が多いじゃろうの。
他は?」
「客間や会議室は屋敷外のお客様もはいりますから、ないとして。
うーん、空き部屋に新たに主の書斎を作りますか。
これが一番早そうです。」
「執務室の横に空き部屋を作って、そこを第2書斎とするかの?」
「そうですね。
それが一番良い案でしょうか。
執務室の隣部屋の中身をどこに移すか・・・主、少々検討しましょう。」
フレデリックが言う。
「そうじゃの。
はぁ、今日決めて、最短で納入させたかったがのぉ。」
エルヴィス爺さんが残念そうに言う。
「侯爵様、いつでも最短で迅速にお納めするように準備しておきますので、空き部屋の確保をお願いします。
ああ、それと他に欲しい家具があれば、ご用意いたします。」
モニカの父親が言う。
「そうじゃの。
確かに新しい部屋に掘り炬燵だけという訳にはいかぬの。
フレデリックと相談して、決めようかの。」
「はい、注文をお待ちしております。」
エルヴィス爺さんにモニカの父親が言うのだった。
「居間の、ここに8人掛けの大きな堀炬燵が良いよ!」
「いやいや、うーちゃん、4人掛けを2つも捨てがたいよ!」
ウカとダキニに言う。
「皆と一緒に座れるのが良いよねー。
皆で同じ所に座っていたい。」
「そうね。
でも別々に座るのも良いかもしれないわよ?」
ニルデとエンマが話す。
「どちらでも構いませんが、ベルテさん方皆さんでお決めください。
それと決まりましたら、うちの職人を派遣して、設置個所の図面を書きます。
その後、大きさを最終決定させますから。」
モニカが言う。
「なら、モニカ!今日の夕方来てよ!」
「え!?」
ダキニの言葉にモニカが驚く。
「そうだね。
もう買うから!絶対買うから!現地確認しに来て!今すぐ!
4人用か8人用かなんて些細な物だね!
入る大きさを調べてから、入れる事を考えよう!」
ウカが言う。
「エンマ、夕方までに掃除しないとね。」
ニルデがエンマに言う。
「そうね。
入れる場所を見たいというなら、大急ぎで掃除しようか。
すぐに確認が出来るようにすれば、その分、早く納入されるだろうしね。」
「うん!ダキニにドナートやボーナ達にも早く味わってほしいしね!
掃除を頑張るね!」
「頑張ろうね~。」
ニルデのやる気にエンマがにこやかに頷くのだった。
一方の武雄達はというと。
アナスタシアとクリスティーナをジーナに預け、アリスとエリカはメイド数名とテイラーの魔法具商店に向かっている。
「ご主人様、冷蔵箱が本当に配備されていました。」
ジーナが特殊コンテナ搭載馬車(炬燵内蔵個室)の内部の隅に鎮座している冷蔵箱を見ながら言う。
「依頼してはいますが、綺麗に入れてくれていますね。
ローチさん、苦労しましたか?」
武雄がローチに聞く。
「はい、とても。
色々と皆で話した結果。
冷蔵箱の氷が融けた水の排出はそのまま馬車の下に垂れ流すという事になりました。
その排管も外から逆流したり、蟲などが入らないように工夫をしています。
結構、小さいですが、大変な加工品になってしまいました。」
ローチが言う。
「そして、アイス等の氷系の魔法がアリスとエリカが使えないとわかったので、指輪を買いに行っていると。」
武雄が言う。
「はは、まぁ、キタミザト様が全てをする訳にも参りませんし。
奥様方が出来るのなら安心ではあります。」
ローチが言う。
「それと明日の出発で必要になる物は、後でイーリーさんの雑貨屋やラルフさんの仕立て屋に行って買ってこないといけないでしょうね。」
武雄が言う。
「なら、私とルフィナ達で買いにいきますので、リスト化をお願いします。」
ジーナが言う。
「そうですね。
アリス達が戻るまでに作っておきますか。」
武雄が言うのだった。
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