第3819話 特殊コンテナ搭載馬車(炬燵内蔵個室)が納入されました。(まずは説明を受けましょう。)
エルヴィス侯爵邸の玄関前。
武雄とジーナが戻って来るとアリスとエリカがアナスタシアとクリスティーナを抱えながら、日陰で外という物を体験させていた。
そしてエルヴィス爺さんも仕事を中断して、執務室から来て、ひ孫2人を愛でている。
皆で特殊コンテナ搭載馬車(炬燵内蔵個室)を待っているような状態だった。
「お、タケオ、ジーナ、おかえり。」
チビコノハが武雄達に気が付き声をかけてくる。
「「おかえりなさい。」」
アリスとエリカが言ってくる。
「戻りました。
アナスタシアとクリスティーナは外の空気を吸いに来たのですか?」
「はい、とはいえ、すぐに部屋に戻りますけど。」
アリスが言う。
「外というものを感じておかないと馬車で移動した際に驚いてしまいますからね。
タケオさんは、仕事は終えられたのですね?」
「一部は終わって、これから仕事もありますね。
とりあえず、コンテナ搭載馬車の納入に立ち会ってからですけども。」
武雄が言う。
「頑張ってくださいね。」
アリスが言う。
「ん?来ましたかね?」
エリカが屋敷の入り口を見ながら言う。
皆が注目すると1台の馬車と数人がやって来るのがわかる。
「・・・ローチ工房の方々ですね。」
フレデリックがいつの間にかおり、言ってくる。
「ふむ、まぁ、ローチ工房からの購入だからの。
売り側から説明があるのじゃろう。」
エルヴィス爺さんが言う。
「あ、あれは・・・うん、エンマさんとニルデちゃんが来たようですね。
一緒に説明を受けて貰いましょう。」
アリスが言うのだった。
・・
・
武雄達の前に新しいコンテナ搭載馬車が止まり、ローチが説明を始め、武雄達が真剣に聞いている。
「規格としては今まで納入させて頂いた特殊コンテナ搭載馬車と同じです。
中は床張りになっており、移動中は2名と2名で座れるように足が入れれるようになっており、折り畳み机があります。
イメージとしては少し底上げしている床の一部に窪みがあり、そこに足を入れて床に座れるようになっています。
それと折り畳みで壁に取り付けてある簡易ベッドと停車時に側面の壁を上下に開け、部屋として使えるようにもなっています。」
ローチが言う。
「ふむ、その床の一部にある窪みの所に折り畳み机を置いて布を被せ、温めるという事じゃの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「はい、侯爵様、その通りです。
部屋に展開してしまうと移動中の事を想定できないので、見て頂いた方が良いでしょう。
こちらになります。」
ローチが特殊コンテナ搭載馬車(炬燵内蔵個室)の側面にある扉を開き武雄に言う。
武雄が説明を受ける皆を見ると「どうぞ、お先に」と笑顔を向けてくる。
「ええ、失礼します。」
武雄がローチに言われるまま扉から中を覗くと小さな玄関とも言うべき靴を脱ぐスペースがあり、他全体が板の間の感じを受ける。
「おお、これは凄い。」
武雄が本心から感嘆の声を漏らす。
「では、こちらで靴を脱いで頂き、お上がりください。
馬車内部の説明をいたします。」
ローチが言うのだった。
・・
・
一通りの説明を受け、武雄が特殊コンテナ搭載馬車(炬燵内蔵個室)の扉横で考え事をしていた。
今はアリスとエリカが説明を受けており、アナスタシアとクリスティーナはジーナが抱いていた。
エルヴィス爺さんやエンマ達は説明の順番待ちをしている。
「・・・」
「タケオ、どうでしたか?」
チビパナが現れて聞いてくる。
「ふむ・・・良くぞここまで要望通りに付けられたかと感心します。
また、馬車内部の説明で加熱部?がONとOFFしかないという説明でしたが、将来的には少しは調整出来るようにすると嬉しい報告も受けました。」
武雄が言う。
「ええ、どうやるかは皆で相談していくという話でしたね。」
「確か研究室の駆動部の試験で魔力供給をカットする方法を編み出していますからね。
それを組み込めば、温かくなる部品を別系統で1つ用意して、1個発熱するか、2個発熱するかを調節できるでしょう。」
武雄が言う。
「なるほど・・・ですが、発熱部を別々にという事は魔法適性がある者を多く乗せないといけないでしょうね。」
「それも含めての検討でしょうね。
ですが、今は本当に炬燵が出来たんだと感動すらしています。」
武雄が言う。
「ふむ、タケオ、馬車だからある程度は仕方ないですが、あまり寝ないようにしてください。」
「うーん、馬車で揺られながらとなると、移動中は難しい話になりそうです。
まぁ、アリスとエリカ、アナスタシアとクリスティーナも居ますから、ちゃんと話し合いながら使用していきます。」
武雄が言うのだった。
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