第3783話 町2つ分の小麦の輸入について。(まぁ、とりあえず王城を説き伏せないといけません。)
「そうだ。
レバントおば様から聞いてこいと言われていたんだ。」
そう言いヴァレーリが袋を取り出す。
「何かありましたか?」
武雄が聞く。
「レバントおば様に頼んでいるのは『干しブドウ200Kgと4種のナッツの詰め合わせ1500Kg、ボナ子爵領からの紅甘の追加購入、第6軍管轄の昆布の干物とコーヒー豆のデムーロ国からの入手』。
これだが。
あ、今回の土産は『干しブドウは20kg、クルミは5kg、カシューナッツ1kg、アーモンド2kg』を持って来ている。
味見してくれ。
で、干しブドウが3種あって、どれが良いか決めて欲しいそうだ。
その3種類の食べ比べをして、輸入する品種を決めて欲しい。
それとナッツの詰め合わせの割合は『クルミ2、カシューナッツ3、アーモンド4、マカダミアナッツ1』で準備していると言っていたな。
お試しで10kgを送るそうだ。」
ヴァレーリが言う。
「ふむ、わかりました。
アリス、エリカ、干しブドウの確認をお願いします。」
「「はーい。」」
アリスとエリカが返事をする。
「キタミザト殿は食べないのか?」
「食べますよ。
ですが、私の一存というよりもアリス達が食べて美味しいと思う物を、まずは輸入したいですね。
もしかしたら1種類に絞れないかもしれないですが。」
武雄が苦笑する。
「うん、それはそれで輸出が増えるから魔王国としては良い事ではあるがな。」
ヴァレーリが言う。
「さて、エルヴィス殿はキタミザト殿から聞いているかもしれませんが、次期国王の政策で魔王国南部のファロン子爵領の農業を活性化させようと考えています。
その中で定期的にアズパール王国に小麦の販売が出来ないでしょうか。」
アンナローロが聞く。
「ふむ、確か町2つの1年間分の小麦と聞いています。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「はい、とは言え、町2つの1年間分というのは達成は3年後の予定です。」
アンナローロが言う。
「ふむ・・・早いですね。
とはいえ、この量となると捌く先を我々も探さないといけないので、確定は出来ません。
ですが・・・キタミザト殿、王都で調整をしてくれるな?」
エルヴィス爺さんが武雄に言う。
「はぁ・・・町2つを1年分の量ですか?
王都の経済局とやり合いましょうか。
失敗しても怒らないという裏書が欲しいですね。」
「ふむ、そのぐらいなら書いてやるが、ヴァレーリ殿はどうでしょうか?」
「怒りはしないが、落胆はして良いか?」
ヴァレーリが武雄に聞く。
「・・・うーん・・・ダニエラさんに落胆されるのは後々に何か言われそうで嫌ですが、こればかりは私だけで出来ませんからね。
王城で色々調整をしないといけないですし、全数を卸せるかわかりません。
ちなみに王城と交渉するに当たって、私が支払う輸入小麦の費用はいくらになるか概算はありますか?」
「はい、現状の小麦価格が基本となっておりますが、この数値が最低でもかかる概算です。
あとは量があるので、ここからもう少し下げられるかと。」
アンナローロが書類を武雄の前に置く。
「失礼します。
・・・あー・・・えーっと、これが私の買取価格ですね?」
「はい、キタミザト殿が商隊に支払う金額の概算です。」
アンナローロが言う。
「・・・うーん、わかりました。
これを基本に王城とやりあいます。」
武雄が書類を見ながら言う。
「ふむ、今はその費用を見ないようにしようか。
私の方からは輸入するのならパン用の小麦を2、スイーツ用の小麦を1としたい。
価格差はあるでしょうか?」
エルヴィス爺さんが聞く。
「いえ、ありません。
割合については、ご要望通りにします。」
アンナローロが言う。
「ふむ・・・王城の反応しだいだが、私としては、なんとかなるような気がするな。」
エルヴィス爺さんが言う。
「ちなみに、アンナローロさん、量が多少変動しても良いのですよね?」
武雄が聞く。
「はい、構いません。
多くても少なくても定期的に買って頂く事が重要と思っています。」
アンナローロが言う。
「3月に王城に行くので、そこで交渉をしてきます。
期待しないで待っていてください。」
武雄が言う。
「あぁ、わかっている。
だが、よろしく頼む。」
ヴァレーリが言う。
「となると魔王国から輸入する穀物が増えますね。」
「輸入ばかりでは、国内の金貨が魔王国に行きっぱなしです。
我が領の物を買って貰いたいですよね。」
アリスとエリカが言う。
「ふむ、ウスターソースやウォルトウィスキーがあれば買えるだけ買うんだが。」
ヴァレーリがチロリとエルヴィス爺さんを見て言う。
「順次拡大予定です。
急かしても品質を悪くさせるだけです。
お待ちください。」
エルヴィス爺さんが言うのだった。
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