第3782話 会談が始まりました。(レンコンと海産物の定期購入の話。)
昼食後のエルヴィス侯爵邸の客間。
エルヴィス爺さんと武雄、アリス、エリカ、ヴァレーリ、ブリアーニ、アンナローロで会談をする事になり、リーザ達は昼寝の為に部屋に戻って行っている。
「・・・なんで餡子とクリームが一緒で美味いんだろう?」
「甘い物に甘い物を合わせても美味しいのね。」
ヴァレーリとブリアーニが言う。
「うむ、美味しいな。
上下のパンもしっかりしていて、餡子とクリームに合っている。」
グローリアが言う。
「キタミザト殿、これは牛乳のクリームに砂糖を入れているのですか?」
アンナローロが武雄に聞く。
「はい、その通りです。
ホイップクリームと言います。
砂糖の量によって甘さは変わりますから、今後、扱う店が増えれば店の特色となるでしょうね。
魔王国とブリアーニ王国ではないのですか?」
「うーん・・・ないかなぁ。
少なくとも我の周りで買って来ている者はいないな。
カールラは?」
「移動したばかりだし、今は穀物とかコショウとかがメインで、酪農はまだしていないからなぁ。
これからしようかな?
キタミザト殿、使って良いですか?」
「許可は必要ないのでは?
全く一緒の物を作る訳ではないのですから。
それにこれは秘匿するようなレシピではないですからね。」
武雄が言う。
「・・・うん、秘匿なぁ・・・
アンナローロ、一応、第7軍駐屯地の近くに村があったよな?」
「はい、1つ作っており、兵士達の休暇時の外出先にと用意していますが。」
ヴァレーリの問いにアンナローロが答える。
「酪農中心にして貰うか?」
「酒場や宿、雑貨屋で準備していますが・・・今からは、ちょっと・・・」
アンナローロが否定する。
「・・・出来んかぁ。」
ヴァレーリが腕を組んで考える。
「当面は食事会で楽しんでください。」
武雄が言う。
「今回は私の方からの報告事項はないでしょうか。」
エルヴィス爺さんが言う。
「はい、こちらから特に報告事項はありません。
併合した地の建物関係の話はどうなっていますか?」
武雄がアンナローロに聞く。
「はい、現在必要な部屋の数の確認、またアズパール王国、ブリアーニ王国の関の設計を開始しています。
実際に坑道内の占領後に最終調整はしますが、もう少ししたら工事費用の概算が出てきますので、その後、両国に費用分担を伺う書類を送付させて頂きます。」
アンナローロが言う。
「「わかりました。」」
エルヴィス爺さんとブリアーニが頷く。
「第6軍の訓練に混ぜて行う、レンコンと海産物の定期輸送だが、なんとかなりそうだ。
週1回で調整をしている。
基本的には一般的に食べられている魚をメインに3種か4種類で見繕う気でいる。
あと、定期的に購入するという事が前提だが個別に欲しい物があれば受け付ける。」
ヴァレーリが言う。
「わかりました。
基本的には港町の魚屋で売っている物と同種類で見繕ってください。
量については、乗せられるだけ乗せていただいて結構。
前にも言いましたが、ブリアーニ王国で売った売れ残りを全部買います。」
「・・・本当に良いの?」
ブリアーニが聞いてくる。
「はい、構いません。
あればあるだけ、私達は売り先がありますので。
海なし領の魚に対する欲求は強いでしょう。」
武雄が言う。
「なら、キタミザト殿は居ないだろうが、4月後半から実施の方向で考えている。
エルヴィス殿、実施前日に連絡を行かせる。」
「わかりました。
試験小隊の訓練場に発着をお願いします。
その後、裏城門の兵士に言って頂ければ、私達に連絡が付くようにします。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「よろしく頼む。」
ヴァレーリが頷くのだった。
一方の精霊達はというと、チビ化したコノハ、パナ、ガミジン、ダハーカ、タローマティは、武雄達とは別のテーブルで話をしていた。
「うん、クリームどら焼きも良い味ね。」
チビコノハが言う。
「・・・」
チビダハーカがバクバク食べていた。
「ふむ、ダハーカが美味しそうに食べるという事は体に悪いのでしょうね。
・・・うん、美味しいですね。」
チビガミジンが食べながら言う。
「・・・絶対この会合おかしいよ。」
チビタローマティが食べながら首を傾げている。
「ガミジン、その後、どんな感じ?」
チビコノハが進捗を聞く。
「昆布の群生地であるアズパール王国と旧デムーロ国の沿岸ですが、試験採取する予定です。
これは第6軍管轄です。
試験結果をお待ちください。
それとエルヴィス殿に念押しをお願いします。」
「うん、わかった。」
「コーヒー豆ですが、レバントの商店を通じて購入を依頼しています。
こちらもお待ちください。」
チビガミジンが言う。
「わかった。
気を長くして待っているよ。」
チビコノハが言うのだった。
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