第3779話 494日目 講師着任式。(根幹を作るので頑張りましょう。)
エルヴィス家 総監部の庁舎の会議室。
人事局長や総務局長、軍務局長等、文官上位やエルヴィス爺さんやフレデリックも参列し、魔王国からの講師陣の着任式が実施されていた。
「以上、これより3か月の講習を依頼します。」
壇上に上がった軍務局長が魔王国から来た講師3人に辞令を渡す。
「我ら3名、謹んで講師の任を全ういたします。」
代表してソルミが返答する。
「講師陣は席にお戻りください。
軍務局長も席に。」
司会の者が、そういうと軍務局長と3人が席に戻る。
「最後にエリオット・ヘンリー・エルヴィス侯爵より訓示。」
司会が言うとエルヴィス爺さんが立ち上がり、壇上に上がる。
「エルヴィス家所属の武官および文官、並びに講師陣起立!侯爵様に礼!着席!」
司会の挨拶で皆が立ち上がり、礼をして、座る。
「まずは講師の方々が無事に着任式を迎えられた事に安堵している。
これから3か月間の講師をお願いするが、何か不便等があれば即改善させるので申し入れて欲しい。
さて、今年に入り、唐突に決まった感もあるかもしれない。
だが、先の慣例の戦争において、我らが取っている戦争時の軍体制において現状での限界が発覚し、より柔軟な判断が出来る体制への移行が急務であるという事を認識した。
私は、その方法として大隊編成への移行を決断した。
確かに平時においては、今のままでも十分に機能はする。
だが、対外戦争だけでなく、対魔物、対盗賊相手において、もっと柔軟な判断が下せる体制へ移行しなくては、これからの時代にエルヴィス家が生き残れる可能性が低くなるだろう。
皆には運用面、人事面で苦労をかけるだろう。
だが、今苦労しなければ子供の代、孫の代でも、この地の安定を任せて貰える軍組織にはなれない。
大隊編成を一から考え、作る。
後々に変更をする事もあるだろうが、ここでしっかりとした編成方法を確立しなければいけない。
皆、今までの経験や自尊心はあるだろう。
だが、未来の為に、それを一旦塞いで純粋に学んでくれ。
どうすれば、我が軍が上手く動く事が出来るのか。
どうすれば、領内の治安維持を円滑に出来るのか。
その為には、どういった編成をすれば良いのか。
皆が真剣に考えた末に我が領に合った大隊編成が出来ると考えている。
皆の努力を期待するものとする。」
「エルヴィス家武官、文官、並びに講師陣起立!侯爵様に礼!着席!」
司会の挨拶で皆が立ち上がり、礼をして、座る。
エルヴィス爺さんも席に戻る。
「以上を持ちまして着任式を終わります。
エルヴィス侯爵様、ご来賓の方が退出されます。」
司会の指示でエルヴィス爺さんとヴァレーリ達が退出していくのだった。
・・
・
総監部の庁舎の応接室。
エルヴィス爺さんとヴァレーリ達が入り、お茶をしていた。
「いやはや、ヴァレーリ殿やブリアーニ殿の前で演説をするというのは緊張します。」
エルヴィス爺さんが疲れた顔をして言う。
「はは、中々に良かったですよ。」
「ええ、そうですね。」
ヴァレーリとブリアーニが言う。
「まぁ、後は私達の部下が何を吸収するかですね。
ちなみになのですが、魔王国やブリアーニ王国は昔から大隊編成なのですか?」
エルヴィス爺さんが聞く。
「そうですね。
大昔は違ったようですが、少なくとも私が魔王国に入る前から今の編成になっていますね。
都度、採用基準や部隊編成内容は変わっているようですけど。」
ヴァレーリが言う。
「うちもそうですね。
・・・最低でも200年はこれですね。
まぁ、人数的に私の所とエルヴィス殿の所は似ているので、編成も似ると思いますけどね。」
ブリアーニが言う。
「ですが、魔王国内でも王軍と地方領では、大隊編成の内容が全て一緒という事はありません。
特色が出てくると思います。
その特色は実際に運用してみないとわからない事かと。」
アンナローロが言う。
「ふむ、特色ですか。
私としては、我が軍に特色はないと思うのですけどね。」
エルヴィス爺さんが考えながら言う。
「はは、皆、そういう風に言うものです。
まぁどんな部隊編成になるか楽しみですね。」
アンナローロが言う。
「あー、そうだ。
エルヴィス殿、食事会の前に一旦宿に戻って着替えたいのだが。」
「わかりました。
手配します。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「ちなみに今日のメニューは?」
ヴァレーリが聞く。
「カレーは当然でしょうが、お好み焼きも作っていましたね。
前に来た際に話にあったのですが、街中への公表に至らなかったので、皆様用に作ると言っておりました。」
エルヴィス爺さんが言う。
「ほぉ、新しい料理だな。
楽しみだなぁ。」
ヴァレーリが言うのだった。
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