第3777話 武雄帰宅。(飲みも終わったようです。)
武雄はヴァレーリ達と別れ、エルヴィス侯爵邸に帰宅していた。
ベイノンとブレアは、ブルック達が他の店にいるらしいので、合流してもう少し飲むと言って別れていた。
「ただいま戻りました。」
「おかえりなさいませ。」
武雄が玄関を入るとカーティアが出迎える。
「他の面々は?」
「ジーナ様は監視に、ルフィナとヤリスはお客様の所に、セレーネとルアーナはお客様の宿に向かいました。
特に報告はありません。」
カーティアが言う。
「わかりました。
カーティア、臭いますか?」
「お酒の臭いは、それほど。
それよりもパイプの臭いが服についております。」
「酒場では吸う人が多いですからね。
臭い移りしていますか。」
「はい、今のままではお嬢様方を抱かせて貰えないかと。
キタミザト様は湯浴みに。
服は洗濯に出しますので、着替えてください。
湯浴みの用意は出来ております。」
カーティアが言う。
「わかりました。
なら、着替えて湯浴みにしましょう。
カーティア、お願いします。」
「はい、では、参りましょう。」
武雄とカーティアが湯浴みに向かうのだった。
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ヴァレーリ達が泊まる宿を監視できる位置にある家の空き部屋。
エンマが仮眠をしており、ジーナが窓辺に座り宿の監視をしていた。
「タケオは屋敷に戻ったみたいだね。
これから湯浴みしてからアリス達とお茶だって。」
チビパラスが言う。
「では、ヴァレーリ様方ももうじき終わるでしょう。
それにしても町2つの1年間分の小麦の輸入依頼ですか。」
ジーナが言う。
「多くはあるけど・・・買えなくはないのかな?」
「はい、事実、エルヴィス侯爵領では穀物を他領から買い入れています。
町1つ分くらいはあると思います。
なので、金額的には買えると思いますが、テンプル家、ゴドウィン家から定数を今後も買い入れる事が地域安定に繋がる事とも考えられるので、侯爵様としては扱いに困るでしょう。」
ジーナが言う。
「そうかぁ。
まぁ、『今日からあっちのを買います』と街中のようには行かないよね。」
チビパラスが言う。
「はい、政治的な問題ですしね。
なので、侯爵様は王都を巻き込んで、カトランダ帝国に売ってしまおうという話をしています。
これは、交渉しだいで実現するのではないかと思うのです。」
「うん、エリカの故郷にね。
カトランダ帝国と王城が魔王国からの輸送料込みの値段を受け入れるかだね。
価格交渉かぁ・・・前もって知っていれば、王城に問い合わせ出来ただろうけどね。」
「はい、ですが、これが現実です。
なので、どう対処するかを検討しています。
このあと、ご主人様も加わって侯爵様と打合せでしょう。
ヴァレーリ様もご主人様と侯爵様に打ち合わせをさせる為に事前に話されたと思います。」
ジーナが言うのだった。
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ヴァレーリ達の夕食の酒場では。
「よし!帰って寝るか!」
「「「はーい。」」」
ヴァレーリがそういうと皆がいそいそと帰り支度を始める。
「特段、忘れ物はないよね。」
ブリアーニが机の下を見ながら言う。
「ないとは思いますが、酒場の不思議で靴が片方とか見つかるらしいです。」
アンナローロが言う。
「どれだけ酔っているのよ。
酔っていても靴が片方なければ気付くでしょう?」
「私もそう思うのですが、1軒だけでなく複数で聞いたことがあります。」
アンナローロが言う。
「ええ?・・・靴履いているよね?」
ブリアーニが自分の足元を見る。
「ふむ、我もあるな。」
グローリアも確認して言う。
「私が見る限り、皆履いています。
っと、会計してきます。」
アンナローロが会計に向かう。
「靴がなんだって?」
ヴァレーリがブリアーニ達に聞く。
「酒場での不思議話で大勢で飲んだ後に靴が片方忘れられる時があるんだって。」
ブリアーニが言う。
「・・・・・・それ我だな。
1回やった事があるな。」
ヴァレーリが言う。
「へ?そうなの?
でも、ダニエラ、ヴァンパイアでしょ?酔わないでしょう?」
「なんだろう・・・ノリと勢いだ。
若かりし頃の良い思い出だな。
はは、その頃は、今とは立場も何もかもが違ったが。」
ヴァレーリが苦笑しながら言う。
「ダニエラが、そんな過去をね。」
「もう、我もしなくなっているがな。
というより、ボナ達に頼んで、物がある程度離れたら教えてくれる何かを作って貰うか。
上手く出来たらキタミザト殿に売れるかもしれないな。」
「どんな需要があるのか、私にはわからないわ。」
ブリアーニが呆れながら言うのだった。
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