第3767話 490日目 アリス達の雑談。(ヴィクターとジーナの雑談。)
夕食後のエルヴィス侯爵邸の客間。
武雄達が就寝前の雑談をしていた。
「ビエラちゃん達はヴァレーリ殿に迷惑はかけていませんかね?」
アリスが考えながら言う。
「あの2人は友人ですから、楽しんでいるでしょう。
私としては野宿をする時の食事量が、向こうの手持ちで間に合うのか・・・そっちの心配をしてしまいます。」
「ビエラ殿は食べられるのでしたか?」
エリカが武雄に聞く。
「一応、一人前で大丈夫ですけど、多くを食べたいと言いますね。
ビエラも周りを見ますから無理に欲しいとは言わないでしょうが・・・質より量かなぁ。」
「今日は関で野宿でしたか?」
「はい、到着日から逆に遡ると今日は関ですね。
明日が東町で明後日は村ですね。
それで3日後に到着です。」
アリスが言う。
「村には文官を派遣しておる。
多少、前後しても対応出来るじゃろう。
東町にも指示を出していて村と町には食材を多めに置いて貰っておるから、食べ物が無いとはならないはずじゃよ。」
エルヴィス爺さんが言う。
「なら、安心ですね。
そういえば、ピザは各町にも教えているのですよね?」
エリカが聞く。
「しておるの。
相も変わらずチーズが足らぬの。」
「他領から輸入しているのですよね?」
「うむ、じゃが、足らぬの。
東町の酪農関係増資は4月以降じゃの。
成牛や子牛も買うが・・・チーズとして出荷されるのは、時間がかかるのぉ。」
「さらに買いますか?」
「どうじゃろうの。
そろそろ王都でもしそうじゃし、ブリアーニ王国はこの地で女王自ら食べて、普及させるじゃろう。
ロバートやフレッドもするかものぉ。
となると、これ以上の輸入増加とは気軽に考えられぬよ。
なので、皆で融通しながらやっていくしかないの。
それに次のお好み焼きがあるからの。
こちらは準備中じゃよ。」
「お爺さま、今回は準備期間が長いですが、どうしたのですか?」
「まぁ、延びているのはわかっておる。
調整が色々と大変なんじゃよ。
それに特産品祭りの後でとなっておる。
本当は前にと考えておったがの。
まぁ、タケオが出立してからとなるじゃろう。」
エルヴィス爺さんが言う。
「お願いします。
帰って食べるのを楽しみにします。」
武雄が言うのだった。
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仕事を終えたヴィクターと狭霧、エルヴィス侯爵邸から戻ったジーナが自宅でのんびりしていた。
「ジーナ、お嬢様方はどうだ?」
ヴィクターがお茶を飲みながら机の対面でノートに書きものをしているジーナに聞く。
「生まれたばかりですので、飲んで、泣いて、おしめを替えて、寝ての繰り返しです。」
「まぁ、当分、そうだろうな。
主やアリス様、エリカ様方が抱いても泣かないか?」
「・・・そういえば泣きませんね。
私やカーティアが抱いても泣きません。
どちらかといえば、最初ジーっとしていて、そのうち欠伸しています。」
ジーナが首を傾げながら言う。
「ふむ、抱き癖はついてないか。
良い事だな。
色々な人に抱かれれば、少々の違いであれば泣かないだろう。
ふむ、お披露目は戻って来てからになるだろう。」
「領民よりも先に王都で良いのでしょうか?」
「・・・一応、理由はある。
侯爵位の貴族の正室の第1子の出産報告と側室の妊娠報告。
地域のまとめ役になる第3皇子一家への報告。
『国と地域の顔役への報告は家の安泰に必要だ』とね。」
ヴィクターが言う。
「なるほど。
スミス様の時はどうなるでしょう?」
「地域優先だとは思うが、奥様方が奥様方だからなぁ。
今回のように王城に報告に行くだろう。
特にアン殿下は第1皇子一家であり、次期国王陛下の長女だから報告に行く必要が出る。」
「ふむ・・・エイミー殿下のお付きのドネリー殿は良いとして、アン殿下のお付きは決まっていないからなぁ。」
ジーナが悩む。
「そうか、決まっていないのか。」
「アン殿下からはご主人様に紹介願いたいような事を言っておりますが。」
「ふむ、キタミザト家に余裕がある訳ではないのだが・・・
いや、そもそもキタミザト家の人員は出自は平民が殆どで、王家の方に付けれないと思うのだが。」
「アリス様はルフィナ、エリカ様はカーティアが居ますね。
今は出産直後という事で変更しておりますが。」
「エルフ種だな。
アン殿下と意気投合するのが良いのか、厳しく接するのが良いのか、甘やかすのか・・・要望を聞かないと用意は出来ないだろう。」
「お父さま、お付きは居た方が良いのですか?」
「状況によりだろう、聞いた話では元々、アリス様にはお付きは居なかったそうだ。
呼べば当番の者が来るというシステムだったそうだ。
それも良いかもしれない。
無理にお付きの者を付けなくても良いだろう。
お付きになると無用な特権意識が出始めるかもしれぬからな。」
ヴィクターが言うのだった。
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