第3762話 ヴァレーリ達は関に到着しました。(一気に東町まで進むようです。)
エルヴィス侯爵領の関の詰め所にて。
「はい、内容を確認できました。
ようこそおいでくださりました。」
書類を確認した兵士がアンナローロに書類を渡す。
「ありがとうございます。
では・・・東町まで行けますかね?」
「馬ですと町の近くまでは日のある内に行けるとは思うのですが、着くのは日没になってしまうかと。
今の所、東町までの街道沿いに魔物が出たという報告はあがっておりません。
移動には問題はないと思われます。
この先に野宿が出来る広場はご用意しております。」
関の兵士が考えながら言う。
「わかりました。
検討をさせて頂きます。」
アンナローロが軽く礼をして関の詰め所を出るのだった。
関の詰め所の前では。
「ほぉ、特産品祭りの準備をな。」
「そそ、今年は去年より屋台が多いって。
楽しみだよ。」
ヴァレーリとビエラが話している。
「・・・馬ならば・・・ね。」
その光景を見ながらアンナローロが呟く。
「お、帰ってきたか。
受付は終わったか?」
ヴァレーリがアンナローロに声をかける。
「はい、問題なく終わっております。
東町までここから1日程度のようですね。
このまま進むと東町に着く頃には日が暮れると言われました。」
アンナローロが言う。
「ふむ・・・本来ならここで1泊なのだろうが・・・全速前進で東町に行くか。
宿に2日泊まって、英気を養おう。」
ヴァレーリが言う。
「そうなりますよね。
まぁ、デムーロ国でもしている事ですし、馬達も軍馬ですし、問題はないのですが。」
アンナローロが諦めながら言う。
「はは、カールラ、グローリア殿、急ぎ足で東町に行って、酒だな!」
「ここで休む分を向こうで1日多く泊まるというのは良いわね。
たまにはそういうのも悪くないし。」
「うむ、これが旅というものなんだろう。
こういうのんびりも悪くない。」
ヴァレーリの言葉にブリアーニとグローリアが頷く。
「で、ビエラはどうするんだ?」
「私はダニエラの見守りだよ。
クゥを連れて行って。
私とリーザは先に東町に行って、東町局長に言って宿を取っておくよ。」
「飯と酒も必要だと言っておいてくれ。」
ヴァレーリが言う。
「わかったー。
リーザ、行くよ。」
「ぎゅ。」
ビエラとリーザが皆から離れて、成獣化し飛び立っていく。
「・・・なぁ、アンナローロ。」
ヴァレーリがビエラ達が飛んで行った方を見ながらアンナローロに声をかける。
「はい、なんでしょうか?」
「ビエラ達が我らを連れて行けば良いんじゃないかと思ってしまった。」
「人員だけならそうでしょうが、馬も居ますしね。
今回はまっとうな移動方法が求められているのです。
このまま進みましょう。」
アンナローロが言う。
「うん、そうだな。
入国した事が重要だったな。」
ヴァレーリが頷く。
「総員騎乗!日暮れまでに東町まで移動する。
馬達へのケアも実施して構わない!
今日を頑張れば、明日は休暇だ!
総員走りぬくぞ!」
アンナローロが言うと皆が直ぐに騎乗して出立準備をするのだった。
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研究所の3階 所長室。
武雄とヴィクターが話をしていた。
「イーリー様とラルフ様の所で、そんな話を。」
ヴィクターが話を聞いて頷く。
「ええ、各町のお土産は順調に出来上がっています。
ジーンズも販売に漕ぎつけられるでしょうし、売れるでしょうね。」
「ふむ、いまいちわからないのですが、作業用のズボンということなのですね?」
「丈夫な生地で出来ていて、擦れとかにも強いですよ。
農作業や工房で使ってくれると良いかもしれません。
まぁ、鈴音が関与していますから、問題なく売れるでしょう。」
「ふむ、主も買われるのですか?」
「買いますね。
ヴィクターも休日とかに履いても良いかもしれませんよ。」
「私がですか・・・ふむ、何気にこの格好が馴染み初めまして、これ以外を着ると落ち着かなくなってきているのですよね。」
「それはそれで嬉しい事ですが、休日中も気を張っては疲れますよ。
服装を変えて、気分転換しないと。
あ、そうだ。
ヴィクター、ジーナと一緒にラルフさんの所で礼服と私服を作る事を頼めと言いましたが、行きましたか?」
「はは、今度の休みに行く気でおりましたよ。」
「・・・その際にジーンズを見てきたら良いと思います。
普段着として1本持っていれば楽ですよ。
礼服にはならないので冠婚葬祭では使えませんがね。」
武雄が「あ、絶対、行く気がなかったな」と思いながら言う。
「ふむ、確認してきます。」
ヴィクターが頷く。
「ちなみに、ウカとダキニはベルテ一家全員に買わせるような事を精霊通信で言っているようです。」
「まぁ、使用目的が農作業なので、良いのでしょう。」
ヴィクターが頷くのだった。
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