第3759話 ラルフの店が拡大中。(色々しているからね。)
ラルフの仕立て屋。
「ペナントとジーンズ、プリントTシャツ案、古着屋の話をしましたね。」
「はい、基本的な所は以前のままで進めております。」
ラルフが言う。
「・・・正直な話、古着は乗ってこないかと思っていました。」
「キタミザト様に会う前ならそうでしょうね。
ですが、何の為に置くかという所を考えると、良い試みであると思います。
とはいえ、また隣に新しい商店を作りますが。」
「わー、横に広がっていくね。」
「まったくです。
普通は縦に増えていく物だと思いますが、私はどうも横に広がっていくのが普通になりそうです。」
ラルフが苦笑しながら言う。
「この仕立て屋がラルフさんの本業ではありますが、傘下に色々な種類を設けましたね。」
「気が付けば、全てのジャンルを手掛けていると思いますし、靴もやるとは思いもしなかったです。」
「衣類の総合商店ですかね?」
「ふむ、どこにもない業態ですね。」
ラルフが頷く。
「ラルフさんの所にくれば、両親、子供、夫婦、恋人・・ありとあらゆる人達の衣服が揃う事になりますね。」
「そうですね・・・人生何が起るかわからない物です。」
ラルフが頷く。
「で、困っている事は?」
「ありませんね。
キタミザト様が出て来られる程の問題はありません。」
「ラルフさんのだけでなく、女性用や子供用、ナプキン関係でも問題があれば動きますよ。」
「ありがとうございます。
ですが、やめてください。」
ラルフがキッパリと言う。
「えー?」
「女性用も子供用もちゃんと経営出来るだけの売り上げはあります。
不織布生産工房なんて、再度の募集と工房拡張案を計画中です。
ナプキンの売り上げがとんでもない事になりそうです!」
「あ、売れているのですか?」
「ええ!それはもう!
薄利多売とはいえ、多売過ぎて大変です!
特に王都から!」
ラルフが言ってくる。
「うーん・・・私にその手の報告が来ないのでわかりませんが、売れているのですね?」
武雄が首を傾げる。
「はい!どこをどう経由しているかわかりませんが、急激に注文が来ております!
王城の総監局、人事局、総務局、軍務局からの伸びが著しく。
ついで、第3皇子一家と領の総監局からも来ております。
もちろん、エルヴィス領内は文官、武官、市民からも注文が来ておりますし、販売しております。」
ラルフが言う。
「うーん・・・アリスとエリカがこの間、ジェシーさんに色々送っていたのですけど。
その中にナプキンも入っていましたが。」
「ぐっ!ここに来てゴドウィン伯爵領からもですか!
・・・人員と工房を見直します。」
ラルフが渋い顔をさせながら言う。
武雄は「よし、ジェシーさんにいくらでも注文して良いみたいだよと言っておこう」と思うのだった。
「となると、とりあえずは順調なのですね?」
「工房の規模を増やす程に忙しいのを順調という言葉で表して良いのなら順調です。」
ラルフが言う。
「うん、問題ないと。」
武雄が何食わぬ顔で言い放つ。
「はい。」
ラルフが諦める。
「他の協力工房で暇・・・忙しくない所はどこですか?」
「そんな協力工房はありません。」
ラルフがキッパリと言う。
「・・・イーリーさんの所はお客さんが少ないと思うのですが?」
「見てきたのですか。」
「前を通って、ここに来ましたよ。」
「はぁ・・・店内にいる客だけが客ではなくなっていますよ。
特に輸出入関係の仕事が増えたと聞いていますが?」
「・・・そんな報告あったかなぁ。
何が増えたんだろう。
あとで確認しますね。」
「はい、それが良いでしょう。
それと内々でというか、協力工房間での話し合いで出ている話ですが。
各4町とこの街を結ぶ定期運送を開始します。」
「なんですかそれ?」
武雄が聞き返す。
「週に1度ですが、イーリーの所に物を集め、各町への輸送をします。
週の決まった日に各々の町向けに物資を集める。
週の1日目は北町向け、2日目は南町向けといった感じですね。」
「・・・各町へ決まった日に送り出すと。」
「はい、護衛の冒険者も決まった日に仕事があるとわかれば、予定を組みやすいようです。」
「なるほどね。
・・・週に1度で足りるのですか?」
「今は、試験運用を開始したばかりですので、実績は後々に集計して、頻度が変わって来るかと思います。」
ラルフが言う。
「その輸送隊に人員輸送は出来そうですか?」
「・・・うーん・・・たぶん、1名か2名なら出来るかと。
幌馬車1つ・・・10名程度追加するのであれば、護衛や一緒に持って行く食料等で経費が高まります。
今の試験運用では考えておりませんね。」
ラルフが言う。
「定期便があると人々も来やすいと思うんですよね。」
武雄が言うのだった。
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