第3758話 490日目(3月5日) 魔王国一行は移動しています。(武雄はラルフの所で確認中。)
ブリアーニ王国からアズパール王国に向かう街道。
ヴァレーリ、ブリアーニ、アンナローロ、グローリアと兵士達が馬で移動していた。
「~♪」
ヴァレーリが上機嫌で移動している。
「ダニエラ、上機嫌ね。」
隣を行くブリアーニが聞いてくる。
「それはそうだ♪
仕事がすべて終わったからな!」
ヴァレーリが言う。
「カスト殿に移管が済みましたからね。」
アンナローロが言う。
「準備万端ね。」
ブリアーニが言う。
「うむ、仕事は終わった。
部下達もカストの下に移した。
今の我の命令を聞くのは、ここに居る数名だ。」
「あら。
なら、ここで口封じもされるかもよ?」
「返り討ちにして、我はカールラの所に逃げ込んでやる。
一緒に魔王国を打ち滅ぼそう。」
「・・・ダニエラが居たら出来そうで怖いわね。
で、魔王国を打ち滅ぼして、どうするの?
また、魔王国を率いるの?」
「なんで、また国王をしなきゃならんのだ。
さっさと終わらせて、王城を退去して、放置だな。」
「あら。
大混乱ね。」
「その後の事は知らんよ。
ま、カストは我に刺客を送るとは思えんがな。」
「ダニエラなら対処しちゃうだろうからね。
それよりも部下にして役割を持たせるというのが、今回のやり方よね。
魔王国の王城がそれにシフトしているのだけど。」
ブリアーニが言う。
「まぁ、一軍を任されるのならやりはするがな。」
ヴァレーリが言う。
「ダニエラ様は時たま息抜きをされますが、仕事はそれなりにしてくれますし。」
アンナローロが言う。
「堅苦しい上司じゃなくて良かったな。」
「ええ、全くです。」
ヴァレーリの言葉にアンナローロが頷く。
「ま、ダニエラが第7軍を率いてくれるのは私としては頼もしいわ。
我が国の安寧に寄与してくれるだろうしね。」
「少なくともあと10年は大丈夫だろうな。
エルヴィス殿とキタミザト殿がするとは思えん。
ブリアーニ王国が危うくなるとするとドワーフ王国か魔王国かしかない。
カストが居る限り、魔王国側からは低いだろうがな。」
「ダニエラも目を光らせてくれる間は魔王国は大丈夫だと思うわ。
となるとあとはドワーフ王国か。
結局、ドワーフ王国からの返事は抗議しているけど、渋々認めるとか何とか書いてあったけど。
ダニエラに送ったよね?」
「来ていたが、中を見て『ふーん』と思って、カスト行きだ。
やる事に変わりはない。
アズパール王にも同様の返事が行っているはずで、エルヴィス殿には届いているんじゃないか?
その辺の話もしないとな。」
「そうね。
とはいえ・・・私達がまだ武力攻撃をしていないから、侮っているのかな?」
「そうとも言えるかもな。
我らが動き出したら反応してくるだろう。
押し返せる兵力は送る。」
「ありがとうございます。」
ヴァレーリの言葉にブリアーニが頭を下げる。
ヴァレーリ達の一行が関を目視するのだった。
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ラルフの仕立て屋。
ペナント等の試作品が出来上がったので、武雄が見に来ていた。
「意外と・・・ちゃんと印刷出来ていますね。」
武雄が試作のペナントを見ながら言う。
「はい、経済局の方とも話し合い、4町へは100個ずつの納入をしておき、街中の雑貨屋に置かせて貰おうとなっています。
この地へのは500個製作です。
その内、イーリーの雑貨屋の方には100個です。」
ラルフが言う。
「わぁ・・・売れ残ったらどうしましょう。」
武雄が抑揚が無い声を出す。
「まぁ、キタミザト様の協力工房という所で売れると思いますけど。
次がどれくらいになるのかが、わかりません。」
ラルフが言う。
「1回の注文個数は?」
「すみません、1回で使用する塗料の量がありますので。
1回の注文で50個ずつとなっています。
受付は私が、生産はハワース商会となっています。」
ラルフが言う。
「ふむ・・・エルヴィス家に全部の種類を10枚ずつお願いします。
エルヴィスさん、客間、文官達の局長室か会議室・・・うん、10枚ずつで。」
「わかりました。
手配します。」
ラルフが頷く。
「それでは、ジーンズが出来ました。」
「買います。」
武雄が即答する。
「・・・試作を今持ってきます。」
「だから買いますって。」
「試作を!持ってきます!」
ラルフが言う。
「別にジーンズに何か言いませんよ。」
「いいえ!見て貰います!
さっ持って来てください。」
ラルフが言うと店員が試作品を持ってくる。
「あれ?オーバーオールがある。」
武雄が気が付く。
「面白い考えがスズネ様よりありましたので。」
「ふむ・・・良いんじゃないですか?
あとは買う人の好みでしょう?
私のサイズあるかなぁ?」
「用意出来ております。」
ラルフが言うのだった。
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