第3740話 テイラーの魔法具商店に言ってみよう。(チビ用半纏を持ってきました。)
テイラーの魔法具商店。
武雄達が遊びに来ていた。
「ニオ!半纏買ってきたよー。」
チビコノハがニオに半纏を渡す。
「うむ、済まぬの。
というか、もう出来たんだな。」
ニオが袖を通しながら言う。
「ゴリゴリ押し押しで作ってくれた。
あそこは動きが早くて助かるねー。」
「ははは、タケオの協力工房は動きが良いからな。
皆の分を作ったのか?」
「うん、とりあえず、あそこに居た精霊分は作ったよ。
うーちゃんとだーちゃんとかは後日、あと3月に王都に行くから、王都の皆の分を製作依頼しておいた。」
チビコノハが言う。
「そうか。
マリは喜ぶだろう。」
「だねー。」
「そうだ。
ニオ、ガミジンから飲み薬の依頼を頂いているのですが。」
半纏を着たチビパナがチビニオに言う。
「うん?コノハは堂々と宣言しているが、パナは秘匿しておるのではなかったのか?」
「略称とスーツ姿で能力は見せていませんが、ガミジンにはバレていますね。
まぁ、薬を作れば言いふらさないとは言っていますが。」
「ふむ・・・何とも言えんな。
悪神ではあるが、学者然ともしていて、誠実であればちゃんとしていそうな感じはする。
だが、悪神だ。」
「そうなんですよね。
まぁ、コノハがこんな感じなので、善神、悪神の区別は曖昧です。
その考えは良いのですが、信用出来るのかという所が。」
「まぁ、バレていると考えて、仕事をすれば、とりあえず良好な関係が維持出来ると考えるしかあるまい。
ガミジンも自らの契約者とタケオとを仲違いさせたいわけではなかろう。」
チビニオが言う。
「そういえば、ヴィクターがガミジンの契約者をキタミザト家にスカウトしていましたね。」
「ははは、それは面白いな。
良くも悪くもますますこの街が発展しそうだ。」
チビニオが笑う。
「あら?ヴィクターがそんな事を言ってたんだ。
アンナローロって真祖のヴァンパイアでしょ?
永久に就職かな?」
「ほぼ死なない者で精霊がガミジンとはな・・・最強じゃないか?」
チビニオが呆れながら言う。
「そんな事を言ったら、ダハーカとタローマティの契約者のダニエラも真祖のヴァンパイアです。
国落としも可能な方ですが。
ダニエラもキタミザト家に来たがっていましたか、タケオは断っていますけど。」
「ふむ・・・選考基準がわからないが、まぁ、タケオとヴィクターで調整されるのだろう。
で、ガミジンが薬の依頼とな。」
「はい。」
「精霊通信でやり取りをしていないって事は個人での依頼かな?
ガミジン何が欲しいって?」
チビコノハが聞く。
「自白剤です。
それも後遺症が残らずに、前後の記憶も残らないという一級品を望んでいます。」
「うわぁ、超危険だね。」
チビコノハが呆れながら言う。
「ふむ・・・自白剤自体は魔王国もあるだろう。
特にさっきも話にあったダニエラとアンナローロは魔王国の重鎮だ。
似たような強力な自白剤はあって当たり前だと思うが・・・パナに依頼をという所をどう捉えるかだな。」
「はい、そこで信用して良いのか、裏に何があるのか・・・皆の意見を聞きたいです。」
チビパナが言う。
「うむ、なんともわからんな。
我は付き合いがないようなものだ。
印象だけではなんともいえん。」
チビニオが言う。
「私も食事会の時に会っているだけだしね。
ダニエラとアンナローロの考えはパナちゃんやタケオの方が詳しいでしょ。
最強に近いヴァンパイア2名の魔王国の重鎮に一目置かれているんだし。」
チビコノハが言う。
「ふむ・・・この話は今日の寝室で話した方が良いでしょうかね。」
チビパナが言う。
「中々に楽しそうな話になりそうだな。」
チビニオが言うのだった。
一方の武雄達はというと。
「こちらが王都に持っていった装備一式です。」
ジーナがカウンターに武雄のリュックから出して貰った小太刀や小銃改1、警棒等々を並べる。
「整備をお願いします。」
武雄が言う。
「はい、わかりました。
ジーナ殿、整備が終わるまではどうしますか?」
「予備の小太刀と警棒を装備しますので問題はありません。
それに実際には、どれも実戦に使っ・・・・ていました。
警棒と小太刀はそれなりに使いましたが、小銃改1は使う機会はありませんでしたし、練習もしませんでした。」
ジーナが言う。
「あれ?そうなのですか?ジーナ。」
武雄が聞く。
「はい、正直な話、小銃改1の練習場所もなかったですし、マリの訓練が忙しかったので実施している余裕はありませんでした。」
ジーナが答える。
「そうなのですね・・・なら、キタミザト家で射撃の時間でも作りますか。
子供達も小銃は使えるようにしておきたいですし。
あ、子供達は夕方、剣技の稽古をしていますよ。」
武雄が言う。
「はい、ルフィナに聞きました。
最初は毎日だったのが今は2日に1度に変わったと言っていました。
お嬢様方が落ち着いたら私も参加しようかと思います。」
ジーナが言う。
「ジーナは折角、タイ捨流の指導員免許を貰ったのですから教えても構いませんよ。」
「よろしいのですか?」
「ええ、マリは流派の設立がしたいのですからね。
とりあえず、キタミザト家の従業員が出来るようにしてあげれば現状に納得するでしょう。」
武雄が言う。
「皆と話して考えます。」
ジーナが言うのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




