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第3737話 イーリーの雑貨屋にて。(本は出来ますか?)

イーリーの雑貨屋。

ハワース商会の後に武雄達が訪問していた。


「古着屋は私達も売っても良いのですか?」

アリスが武雄とイーリーに聞く。

「え?・・・イーリーさん、アリス達が着ている服を売っても良いのでしょうか?」

「構いませんが・・・ラルフさんの方が良いのでは?

 こちらでは、もう少し庶民の方を買い取る事になると思います。」

「そうなのですね。

 ふむ、売りたくなったらラルフさんとも話してみますね。

 あ、古着があるという事は古本とかもありますか?」

アリスが聞く。

「まぁ、古本も良いかもしれませんね。

 うーん、タケオさん、私個人としては許可が下りるのなら、乗り出しても良いと思いますが。

 たぶん、難しいかもしれませんよね。」

エリカが言う。

「個人としては良いとは思うのですけど・・・うーん、古本は版権的に良いのかなぁ・・・」

武雄が考えながら言う。

「問題があるのですか?」

アリスが聞く。

「版元・・作者にお金が入らないのですよ。

 新品は作者に費用が入ります。

 ですが、古本の売買は店を介しているとはいえ、個人間の取引になります。

 なので、作者にお金が入らないのですよね。

 中古関係については、この問題があるのですが、衣服や家具等は特に言われないですが、本は作家で食べている人達が煩そうなんですよねぇ。

 街中でしていても、小さい個人経営が多いから黙認されているのですよね。」

武雄が言う。

「あー、なるほど。

 うーん、私達の協力工房がするのは色々と言われる可能性が高いですよね。

 本は支援は出来ないですが、使用する程度にしますか。」

アリスが言う。

「いや、アリス、私達は購入するなら新品でしょう。

 手伝うのなら中古市場を潤すのに、古本屋に売るという事ぐらいですね。」

「そうですね。

 王都から仕入れるのは止めた方が良いですね。」

エリカが言う。

「そうですね。

 では、売る事にしますかね。

 あ、古本屋を探さないといけないですね。」

アリスが言う。

「アリスさん、あれじゃないですか?

 アリスさんが売りに行くのではなくて、ルフィナ殿やジーナ殿にお願いするのが良いのではないですか?

 もしくはメイドさん達に読み終えたのをあげて、後はご自由にというのも良いかもしれませんよ。

 アリスさんが読んだというのがわからない方が良いかもしれませんし。」

エリカが言う。

「なるほど、基本的にはいらなくなったら売る事としたら回るかもしれませんね。」

アリスが頷く。

「本屋かぁ・・・旅先では買いますが、この街では、あまり買っていないかもしれないですね。

 イーリーさん、本仕入れますか?」

武雄がイーリーに聞く。

「要望があれば・・・ですね。

 本って全部が売れる訳ではないので、採算が合わないんですよね。

 街中の本屋も王都で売れてた本を仕入れているような感じだと聞いています。」

イーリーが言う。

「まぁ、王都で売れた本なら、この地でも売れるだろうと思って購入するのでしょうね。

 レイラさんやエリカの本は売れる事が決まっているので、良いのですけど。

 それ以外の本というのは、あまり地方には来ないのでしょうね。」

武雄が考えながら言う。

「知り合いが王都に居れば、見繕って送って貰うという事になるのでしょうね。

 でも、作家は地方では生まれ辛い職業なのかもしれませんね。」

エリカが言う。

「ふむ・・・そうですね。

 採算が取れる金額まで売らないといけない本の量というのはあるでしょうから。

 それが地方で賄えるのなら良いですが、地方の方が人口が少ないとなれば、難度が高くなってしまうでしょうね。」

武雄が言う。

「王都でも地方でも同じくらいの本が店先に並ぶようには出来ないのでしょうか?」

アリスが考えながら言う。

「本屋や作家が組織的に連携をして、流通が早くならないと無理でしょうね。

 今の段階では、アリスの考えている国内での差を埋めるというのは実現出来ませんね。

 出来るとするなら領内での本の流通量を均一化する事と本を数冊作るとかでしょう。」

武雄が言う。

「え?タケオ様、領内では本を作れるのですか?」

「要は採算性の話ですからね。

 例えば、季刊誌のような情報誌というのは可能でしょう。

 1冊当たりの枚数を少なくして、価格を抑え、発刊量をある程度絞り、4町とこの街で同時に売るというのは可能だと考えますね。

 まぁ、それでも良い値段にはなるでしょうけどね。

 それも売れないかもしれないので、最初は私達側で・・例えばエルヴィス家の経済局の下に作らないと始まらないとは思います。

 私達、キタミザト家からも寄稿したりしないといけないかもしれませんね。」

武雄が言う。

「それはエルヴィス家とキタミザト家の季刊誌という事ですよね?

 施政者側の情報を発信する本になりますよね。」

エリカが考えながら言う。

「うーん、官製情報誌と他の本という部署分けになるかもしれませんね。

 ま、私達だけでは動けませんよ。

 エルヴィス家も巻き込まないといけないという事です。」

武雄が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
旅行誘致用の小冊子みたいなやつなら、現状は少部数で良いし、手書きの写本でもできるのでは?(作家・写本家の雇用維持としても)
本については活版印刷前か後かで話が変わってくる。 前だと写本でしか本を増やせないから、基本オリジナルと自分で写本した分の販売額しか著者には入らなかったはずだし(印税なんてない)、そのために著作物は高額…
古本貸本レンタルビデオ業等は結局 作者に対価が支払われないことと それゆえに税金がとりづらいことが問題で 貸本古本に至っては引っ越しシーズンに 燃えるゴミで廃棄の大量の本を回収して回る ある意味悪質な…
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