第3733話 480日目 展示即売会最終日です。(アリスとエリカが見学に来ました。)
展示即売会の会場。
皆がここ数日と同じように来場者に気を付けて、警備している。
「ふぅ・・・やっと最終日ですね。」
アスセナが軽くため息をつく。
「アスセナさん、終わってしまいますね。」
「対処できないような問題は起きませんでしたね。」
セレーネとルアーナがアスセナに言う。
「ええ。
でも、会場を閉めるまで何が起きるか判りませんから用心をしましょう。
最終日だからこそ不埒な真似をする輩がいるかもしれません。」
「「はい。」」
アスセナの言葉にセレーネとルアーナが返事をする。
「失礼します。
アスセナ殿、どうですか?」
ジーナがやってきてアスセナに声をかける。
「・・・ジーナ様、どうしてこちらに?」
アスセナがジーナに「お子様と一緒では?」という顔を向ける。
「私は一旦、アナスタシア様とクリスティーナ様の元を離れています。
お嬢様方は母乳を与え終わって寝たので、乳母の方にお願いしています。
そして、アリス様とエリカ様の気晴らしに、ついでにご主人様が来ます。」
「すぐに警備を回します!」
アスセナが直ぐに手配をするのだった。
・・
・
武雄達が到着していた。
周りの人達も会釈程度で武雄達の見学を邪魔したりはせずに見守っている。
「わー、こうやって見ると意匠も色々とあるのですね。
前にタケオ様と家具を見に行きましたが、こっちの方がハッキリと分かれていますかね?
好みが分かれそうです。」
「確かに、ここまで来ると質感に差異はないかも、意匠の好みの問題ですかね。
私の部屋のは、どうしましょうかね。」
アリスとエリカが家具を見ている。
「あ、そうでした。
新しい屋敷にエリカさんの書斎が出来ますから、選ばないといけませんね。
エリカさん好みの部屋にしないといけません。」
アリスが言う。
「好み・・・なんというか、ある物を使っていたので、自分で選んだことがないんですよね。
実家でもそうですし、第3皇子一家でも買ったという記憶がないですね。」
「エリカさんの扱いが・・・では、ここで自分好みを探しましょう!」
「はは、屋敷の改修はまだ先ですよ?
これから色々と見て決めていきますよ。
アリスさんの好みはあるのですか?」
「安くて丈・・・いえ!統一感がある家具に揃えるのが好きですね!
意匠がない物も良いですし!細かいのがあるのも良いですよね!」
アリスが言う。
「そうですか。
・・・ま、一応、どんなものがあるのかを見て、後日の各自の書斎の家具選びの参考にしましょう。」
エリカが言う。
「はーい、そうですね。
あ、タケオ様、売約済みの家具はわかるのですが、今日が最終日なのに売れ残りがちらほらと。
どうするのですか?」
アリスが武雄に聞く。
「うーん・・・エルヴィス家のメイドさんや文官、武官方で欲しい方に割引で売りますか。
買取の費用の足しになれば良いですよ。
それで余るのなら・・・あ、特産品祭りの際に出展者の皆さんに番号を振っていましたよね?
その番号を使って抽選会の景品にしましょうか。
問答無用で引き取って貰いましょう。」
武雄が言う。
「・・・はぁ・・・抽選会ですか。」
アリスが生返事をする。
「それ、面白いかもしれませんね。
私が経済局とやりあいますね。
他に協賛してくれる方も探して・・・売れ残り商品の押し付け大会をしますか。」
エリカが笑いながら言う。
「そういう余興も良いかもしれませんね。
この後が宝石、小物類、衣服類があって、協賛してくれている商店や工房のブースがあります。
見本を置いて商談につなげていますよ。」
「なるほど。
協賛してくださった方々に感謝ですね。」
「この後の宝石が気になりますね。」
武雄の説明にアリスとエリカが次の展示に足を進めるのだった。
「・・・抽選会?」
「エリカ様が関わると言っていましたね?」
「うちらも出した方が良いな。」
「ある意味、他業種の飲食店に店をアピール出来るな。」
最後のブースに居て、武雄達が来たとの事で一緒に見て回っていた数名がヒソヒソと話している。
「・・・ラルフさん、どう思います?」
イーリーがラルフに聞く。
「面白い事を考えるなぁと。
キタミザト様とエルヴィス家主催の特産品祭りでの景品ですよ?
売れ残りを出すような者は居ないと思いますし、ここぞとばかりに自分達の名を広める為に使うでしょうね。」
ラルフが言う。
「ですよね。
でも・・・この家具を貰って置ける家に当たれば良いですが・・・」
「ふむ、エリカ様に言って、救済処置を考えて貰わないといけないでしょうね。
辞退した場合にはどうするかを。」
ラルフが言う。
「そうですね。
でも、結局、売れ残ってしまいますね。」
「まぁ、その時はその時ですよ。
キタミザト様が違う事に使うでしょう。」
ラルフが言うのだった。
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