第3734話 ローとラルフの店に行こう。(半纏が出来ています。)
展示即売会会場を後にした武雄達はローの酒屋に来ていた。
「ほほほ、アリス様達は久しぶりの外出ですね。」
ローがアリスに言う。
「はい、屋敷内だけで過ごしていると気が滅入るだろうと。
タケオ様やエリカさんとお出かけしました。
楽しいですね。」
アリスが言う。
「ほほほ、確かに子供達の面倒を見る為とは言え、屋敷の中で付きっ切りになると気分が優れない事が多いでしょう。
たまには外で気を晴らした方が健康的ですね。
さて、アリス様は母乳もありますし、エリカ様は妊娠しているのでしたね。
酒はよしておきましょうか。」
「はい、お願いします。」
「致し方ないですよね。」
アリスとエリカが頷く。
「とは言え、酒以外ですと・・・濃縮のブドウジュースは頼み中です。
ほほほ、流石にまだ来ませんよ。」
「それはそうですね。」
武雄が頷く。
「あ、飲み物は私もエリカさんも持参して来ていますから大丈夫です。」
アリスが言うとエリカが水筒を見せる。
「そうでしたか。
なら、すみませんが、アリス様とエリカ様はご持参されたのを飲んでいただくとして、キタミザト様は何を?」
「お酒が飲めない2人を置いて、私も飲まない方が良いでしょう。」
「ほほほ、そうですか。
では、侯爵様とキタミザト様で飲むのをご用意しますね。」
「お願いします。」
武雄が頷く。
「おーい、12番のを用意してください。」
ローが奥に言うと「わかりました。」と返事が戻って来る。
「ほほほ、今準備させます。
で、この後は?」
「折角なのでタケオ様とエリカさんと街中を散策して戻ります。」
アリスが言う。
「ほほほ、それが良いでしょうね。」
ローが頷くのだった。
・・
・
ラルフの仕立て屋。
「これが半纏ですか。
意外と軽いですね。」
「不織布を重ねていると言われましたが、暖かいですね。」
アリスとエリカが半纏を着て感想を言う。
「ラルフさん、相変わらず仕事が早いですね。」
「ははは、試作段階ですけどね。
工場のミシンを多用して、工程を少なく、早く出来るようにしました。
企画の段階でニオ様にご協力をいただいた事が大きいですね。」
ラルフが武雄に言う。
「そうでしたか。
販売の目途は?」
「はい、想定より安く出来ますので、イーリーさんの所にも置こうかと。
この商品は室内着という事で、広い層に販売した方が売れるだろうと考えています。」
ラルフが言う。
「ふむ・・・サイズは?」
「S、M、L、LLを用意しますが、S、M、L、LLの服の上に着ると考えて大きく作っています。」
ラルフが言う。
「・・・わかりました。
なら、全サイズを2着ずつで、エルヴィス家に入れてください。
エルヴィスさんにも着て貰って。」
「すぐにご用意します!」
ラルフが立ち上がり、奥に行ってしまう。
「・・・欲しいとは言いましたが、今とは言っていないのですけど。」
武雄が首を傾げる。
「まぁ、タケオ様が欲しいと即決しましたから。」
「ここで売っておけば、他の店への説明の際に私達も購入したと言え、卸す量が増やせるでしょうからね。」
アリスとエリカが言う。
「まぁ、売り上げに貢献するのなら良いですかね。
で、2人とも室内着としてどうですか?」
「温かくて軽いので良いですね。
今日、頂けるのでしたら今日の夜から使います。」
「気軽に着れて、暖かいので重宝しそうです。」
アリスとエリカが言う。
「なら、ラルフさんが在庫を確認して戻ってくるまで、半纏の柄の話でもしていましょうか。」
「え?あー、部屋着になるなら、思い切った柄も出来そうですね。」
「部屋着だからこその柄もありそうですね。」
武雄とアリス、エリカが話をするのだった。
一方、カウンターでは。
「欲しいですね。」
「パイディアー達にも渡したいです。」
「私達の知り合いの精霊達全員欲しいんじゃない?」
「私達のも欲しいのよ!
今、何着あるの?」
チビパナがニオ用に作られたチビ用の半纏を手に取りながら言い、チビペイトー、チビパラス、チビコノハが女性店員に話していた。
「はい!鋭意作成中です!
今、裏に人をやって大急ぎで追加を作っております!」
女性店員がペコペコしながら言う。
「いや・・・在庫を確認しただけなのだけど・・・流石、この店はすぐに動くわね。」
チビコノハが驚きながら言う。
「この際、王都の皆にも渡さない?
チビ化の服なんてあっちでは珍しいだろうし、特に半纏だしさ。」
チビパラスが言う。
「ふむ、贈答用ですね。
まずは6、7名分作って貰って、それを私達が引き取り、ニオとテト、ウカとダキニは後程取りに来て貰えば良いのでは?
それと王都用に・・・10名分作って持って行けば良いかと。」
チビパナが言う。
「ふむ、そうだね。
この手のは多くても困らないか。
なら、注文しちゃおう。
タケオに言ってお金貸して貰おうっと。」
チビコノハが言うのだった。
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