第3730話 ヴィクター達の雑談。(次の催し物は何があるかな?)
研究所の3階 所長室正面の総務部。
ヴィクター、アスセナ、マリスが少し雑談をしていた。
「はぁ・・・今日のは魔王国とブリアーニ王国からの許可が下りたようなものですよね。
なんとか実施に至りましたね。」
アスセナがスイーツを食べ終わり、お茶を飲みながら言う。
「お疲れ様でした。
明日からの一般公開については問題はないのですか?」
マリスが聞いてくる。
「大丈夫・・・なはずです。
とは言え、明日には問題事が発生するでしょうね。」
アスセナが疲れた顔をさせながら言う。
「それも見込んでの仕事です。
それに今回、問題が発生すればするほど、良い教訓となり、次回の催し物に活かせるでしょう。」
ヴィクターが言う。
「・・・ヴィクター様、次回・・・ありますか?」
アスセナが悲壮感がある顔でヴィクターに聞く。
「・・・アスセナ、我らが主から『次はない』という言葉が出てくると思うのですか?」
ヴィクターが真剣な顔で言う。
「ありませんでした。」
アスセナが即答する。
「うむ、残念ながら次はあるでしょう。
ただし、近々ではないと予想をしま・・・あー、8月にウィリプ連合国に出張が組まれていましたか。
国内西部と合わせて開催するかもしれませんね。」
ヴィクターが言う。
「最短で9月、10月という事ですね。」
アスセナが言う。
「ヴィクター様、それはキタミザト様に言われるのですか?」
マリスが聞いてくる。
「・・・アスセナ、どうしますか?」
「し、指示されたらします・・・したいです。」
アスセナが弱々しく言う。
「ふむ、提案はしない方向で。
それでも主は何か買ってきそうですからね。
溜まってきたら実施するかもしれませんし、もしかしたらエルヴィス家の方から応援要請があるかもしれません。
その際はアスセナに任せることになるでしょう。」
ヴィクターが言う。
「今回、上手く行けば・・の話ですよね?」
「そうですが、反響が多かろうが少なかろうが、問題事は出てくるでしょうし、良い事もあるかもしれません。
次に繋がる展示方法もあるかもしれません。
全てが学びと思って対処するように。」
「・・・はい。」
ヴィクターがの言葉にアスセナが頷く。
「ヴィクター様、今回はキタミザト様がデムーロ国で買い物をした事と魔王国から購入した物があっての実施ですが・・・ウィリプ連合国という国にも同じ程度でキタミザト様は買い付けをするというのですか?」
マリスが聞いてくる。
「ふむ、マリスはデムーロ国での買い付けの現場に居たのでしたね。
ウィリプ連合国では、あの規模での買い付けはしないだろうと思います。
そもそも購入した経緯が、他に類を見ない買い付け方法ですからね。
あの買い方は普通では出来ないでしょう。」
ヴィクターが言う。
「ですよね。
今、あの買い方が普通かと思ってしまいました。」
マリスが言う。
「・・・・・・普通ではないですよね?」
アスセナが心配そうにヴィクターに聞く。
「はは、世間での普通ではないですよ。
ただし、主にとっての普通かどうかはわかりませんが。」
ヴィクターが言うとアスセナがガッカリとする。
「ですが、キタミザト様はウィリプ連合国でする可能性が低いのですよね?」
「ええ、デムーロ国と状況が違いますからね。
それに手元に持って行く費用でそこまで物が買えるのか・・・買っても数点で終わらせるのではないでしょうか。
となると、今回のような催し物は出来ないと思います。
したとしてもイーリー様の雑貨屋の一角で特別展示と販売をする程度でしょう。」
「あ、それなら大丈夫です。」
アスセナがヴィクターの言葉にホッとする。
「なるほど・・・ちなみになのですけど、キタミザト様に種類を特定しての購入というのは出来るのでしょうか?」
「うん?何か思いつきましたか?
主への購入依頼は可能です。
ですが、主の知識は広く深いとはいえ、専門家には及びません。
なので、基本的にはそこまで詳しく理解して買ってはこれないでしょう。」
ヴィクターが言う。
「思いついたという感じではないのですが、今回の展示即売会の資料を見ながら思ったのですが、人々を来させる為に煌びやかな物というのは必要なのではないかと。
例えば、こういう催し物があれば、キタミザト様の方から滅多に見れない大きさの宝石が必ず出展するとわかっていれば、女性の集客が上がるのではないかと。」
マリスが言う。
「なるほど、そういう考えもありますね。
メインに展示する地域の物とは別にキタミザト家所有の宝石、宝物を展示すると。
ふむ・・・それも面白いですね。」
「それなら、キタミザト様、アリス様、そして今度挙式をされるエリカ様のドレスと装飾品を飾ると人は来そうですね。」
アスセナが言ってくる。
「ふむ、それは面白そうですね。
それに主の元には宝石類もあるでしょうし、各地で得た剣や資料もあります。
それらは普段では見る事が出来ない物でしょうね。
そういった資料も置いたら見に来るかもしれませんね。」
ヴィクターが言う。
「数年に1度、キタミザト家展示会というのをしても良いかもしれませんね。」
マリスが言うのだった。
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