第3722話 ジーナとハワース商会の打ち合わせ。(武雄達は歓談中。)
ハワース商会にて。
ジーナが武雄が決めた冷蔵箱の話をしていた。
「・・・わかりました。
キタミザト様の言われているように他国への技術販売をお願いします。
ジーナ殿、お客様はもう少し居らっしゃいますか?」
モニカの父親が頷く。
「・・・居るようですね。
今は油の話をしているようです。」
ジーナがパラスに確認してから言う。
「資料は今用意させます。
えーっと・・・魔王国とブリアーニ王国ですね。
契約書は・・・まぁ、他国に売る物ではないと上の方でして頂ければ良しとしますし、少なくともキタミザト様がいらっしゃる間は守られるでしょうから、問題ないとします。」
モニカの父親が言う。
「その辺の契約内容は後程、ヴィクター様の方に提出します。」
モニカが言う。
「わかりました。
追加で両国に送り、サインをさせます。」
ジーナが言う。
「では、私は両国向けに資料を用意します。」
モニカの旦那が退出する。
「ふむ・・・とはいえ、我が国内向けの製造を私達がですか・・・」
モニカの父親が考える。
「ジーナ殿、キタミザト様はどのくらい注文が来ると考えているのでしょうか?」
モニカが聞いてくる。
「・・・正確な所は私はわかりませんが、少なくとも飲食店には需要があると考えていると思います。
事実、エルヴィス家の屋敷では料理長達が使っていますが、野菜等の食感維持で変わったという話をメイド方経由で聞いています。」
ジーナが言う。
「飲食店・・・レストラン、酒場、宿がある。
国内にいったい何軒あるんだ?
はぁ・・・国内も諦めるか。」
モニカの父親が軽く天井を見ながら言う。
「それも良いかもね。
私達はエルヴィス侯爵領内のみで、他の領地はキタミザト様のトップ交渉で向こうで作って貰った方が良いのかもね。」
モニカが言う。
「・・・今回の構造をお売りするという事で話を進めますが、ハワース商会への技術販売費用はいくらにしましょうか。」
ジーナが聞いてくる。
「ふむ・・・基本的な考え方はキタミザト様が示された物です。
いくらでも構いません。」
モニカの旦那が言う。
「わかりました。
ハワース商会への費用については、ご主人様に一任という事で対処します。」
ジーナが言う。
「よろしくお願いします。」
モニカの父親が頭を下げるのだった。
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エルヴィス侯爵邸の客間。
武雄達は話し合いを続けていた。
今は武雄からの宿題である、人事局より依頼された魔王国とブリアーニ王国の歴史の添削の話をしていた。
「ふむ・・・キタミザトの方から聞いていましたが、物事は当事者により受け取り方が違うというのを再認識させられますね。」
エルヴィス爺さんが言う。
「うむ、とはいえ、問題はどちらも事実というのが面倒な所だろうな。」
ヴァレーリが言う。
「そうですね。
アズパール王国側からの視点で当時を見ていると、エルフだろうが獣人だろうが魔王国や異種族という一括りで見ているからでしょうね。」
ブリアーニが言う。
「色々と考えさせられますね。
常に双方の視点で考えておいた方が良いのはわかっていますが、出来ているかはわかりませんね。」
カストが言う。
「とはいえ、その観点は大切ですが、囚われてはいけないというのが施政者の資質ですよね。」
武雄が言う。
「なんとも言えないな。
村長、町長、領主、国王・・・それぞれの立場でそれぞれが他者からの視点を考慮もしなくてはならないのは確かだな。
程度の差があるが、皆が皆しているもの・・・なんだが、出来ないやつもいるのは確かだ。
これが困ったものだ。」
ヴァレーリが呆れながら言う。
「そうですね。
もしくは一方の他者の事しか考えられない者もおりますね。」
エルヴィス爺さんが言う。
「まぁ、全ての人の視点を考えられるのであれば良いですが、そういう方の方が少ないですよ。
あとは自身がどう思うかでしょう。
出来ていれば良いですが、出来ていると思うより、出来ていないと思って行動した方が良いと思いますよ。」
アンナローロが言う。
「ふむ、難しいですね。」
カストが言う。
「カストさんは、領主から国王になりますからね。
今までより更に考える事が多くなるでしょうね。」
武雄が言う。
「はぁ・・・まったくです。」
カストがため息をつく。
「カストについては、今までとは違った立ち位置になるしな。
これから色々と苦労する事になるだろうな。」
ヴァレーリが言う。
「私の場合は、蟲関係の苦労がなくなったから若干楽になるだろうね。」
ブリアーニが言う。
「いやいや、カールラはエルヴィス殿、キタミザト殿とドワーフ王国があるだろう?」
「・・・ドワーフの方は無視かな?
エルヴィス殿とキタミザト殿は商売でしっかりとつながれるようにしないとね。
部下に仕事をさせれば良いだけね。」
ブリアーニが言う。
「・・・さっきはあれほど落ち込んでいたのに。」
ヴァレーリが呆れながら言う。
「ははは、部下にやらせれば良いと強く思いました。」
ブリアーニが言うのだった。
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