第3723話 冷蔵箱の値段決めの間に魔王国のレシピ事情を確認しよう。(今日の帰りの試飲のつまみはピザです。)
武雄たちが歓談しているとジーナが戻って来た。
「ご主人様、ハワース商会より、冷蔵箱の構造資料です。」
ジーナが武雄に資料を渡す。
「はい、ありがとうございます。
構造関係の販売費用は?」
武雄はジーナから精霊通信で報告されていた事を聞く。
「はい、ハワース商会よりご主人様に一任するとの事です。
それと基本的には自国内のみで販売して貰い、技術情報は共有するという方法をお願いするとの事。
情報はご主人様方のトップでのやり取りでお願いすると言われています。
特にこの事は後程、文章でやりとりするかも含めてのご主人様に一任となります。」
ジーナが言う。
「わかりました。
ダニエラさん、カールラさん、こちらが冷蔵箱の構造資料になります。」
「うむ。」
「失礼します。」
ヴァレーリとブリアーニが資料を手に取る。
「基本的な考えは簡単です。」
武雄が言う。
「確かにな・・・この考えはなかったな。」
「そうね。
図にすると簡単だけど、この考えはなかったわね。」
「割と・・・理解に苦労はしなさそうだな。」
「これなら作れそうね。」
ヴァレーリとブリアーニが資料を見ながら言う。
「ふむ、冷蔵箱は魔王国でも作りましょうか。
陛下方が労せずに技術が導入出来そうと言うのであれば、入れてみましょう。」
カストが言う。
「うん?カストは導入したいか?」
ヴァレーリが聞く。
「はい、今回、南側の領土が増えました。
王都がある位置より年間を通して温暖な気候でしょう。
そうすると物の傷みが早いでしょう。
ファロン子爵やボナ子爵には売れると思います。」
「地域限定でという事か?」
「売れそうな地域が増えたという認識です。
前のままならボナ子爵だけでしたが、これが対象地域が増えるという事と。
食料の保管期間が延びるのは併合地の不満を和らげるのではないでしょうか。」
カストが言う。
「ふむ・・・国家として買うか。
アンナローロ、予算はあるだろう?」
ヴァレーリがアンナローロに聞く。
「キタミザト殿と製造元への費用は大丈夫でしょう。
後はどう広めるかですね。」
アンナローロが言う。
「そこはカストに任せるか。
ついでにキタミザト殿達に支払う金額も決めろ。
キタミザト殿は何も言わないが、製造元の利益を譲渡している事実を鑑みて決めないとな。
アンナローロ、カストと相談してくれ。」
ヴァレーリがアンナローロとカストに言う。
「はい、では、失礼します。
カスト殿、端に行きましょう。」
「はい。」
アンナローロとカストが席を立ち客間の端に行って打ち合わせをする。
「そういえば、エルヴィス殿、街中へのレシピの公表は何をする予定ですか?」
ヴァレーリが聞く。
「ふむ・・・キタミザト、伝えて良い物かな?」
エルヴィス爺さんが武雄に聞く。
「問題ないのではないですか?
次来る時に食べて貰って感想を聞ければ良いですね。」
武雄が言う。
「ふむ、『お好み焼きとお好み焼きソースの基本レシピ』ですね。
公表日時は調整中です。」
「・・・うん、わからん。
レシピ公表となると準備も大変だろうからなぁ。
キタミザト殿、次回に食べれるだろうか?」
ヴァレリーが武雄に聞く。
「その予定・・・ですよね?」
武雄がエルヴィス爺さんに聞く。
「その予定・・・のはず。
まぁ、近日という事で進めて行きます。」
エルヴィス爺さんが言う。
「楽しみだなぁ。」
ヴァレーリが嬉しそうに頷く。
「ヴァレーリ殿、魔王国ではレシピ公表はしないのですか?」
アリスが聞く。
「うちはなぁ、種族が多くて、使える調味料と使えない調味料があるからなぁ。
正式にレシピ公表しても出せる所と出せない所が出てしまうから、王城から公表というのはしないな。
やっても個人で飲食店や酒場に教えて、作って貰うとかだな。」
ヴァレーリが言う。
「そうなのですね。
となると街の中で流行りというのはないのですね?」
「地域毎や種族毎ではあるみたいだが、この街のピザのような物はないなぁ。
王城の料理人達は調べているかもしれないが・・・その割には美味しくないな!
この街の方が我が王城より美味しいのは確かだ!」
ヴァレーリが言う。
「そういえば、カスト殿が料理人を連れてきたけど、今回のカレーはマネしちゃダメよ?
これはここだけしか食べれないからね?」
ブリアーニがカストと一緒に来た料理人に言う。
「大丈夫です!複雑過ぎてわかりません!」
カストが連れてきた料理人が言う。
「あとはあれだな。
ピザを食べて、自分なりに自領で作っていくしかないだろうな。」
ヴァレーリが言う。
「精進します。
とはいえ、そのピザ?がどんなものかをまずは食べてみないといけないのですが。」
「あー・・・なら、ダニエラさん達が試飲している時に近くの店からピザを持って来てもらいますか。」
武雄が言う。
「お、それは良いなぁ。
店主殿にお願いしないとな!」
ヴァレーリが嬉しそうに言うのだった。
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