第3707話 家の者達でちょっと服の多種化を考えよう。(ワンポイントシャツを作ってみるか。)
夕食前のエルヴィス侯爵邸の客間。
セシリー、デリア、ジーナは帰っており、エルヴィス爺さん、タケオ、アリス、エリカ、アナスタシアとクリスティーナ、ビエラ達、エンマ、ニルデとジルダが居た。
「ふーん、クラークさんとボナーさんとそんな話にね。」
武雄がアナスタシアを抱っこしながら言う。
「私が寝ている時に面白そうな話をしていたのですね。」
アリスがジャガイモの挟み揚げの残りで作ったフライドポテトを食べながら言う。
「じゃが、確かに言われてみたら普通に売っている品々は色が少ないかもしれぬの。
わしらはテイラーの所で服を揃えるから、一般よりも色を選べておる。」
エルヴィス爺さんがクリスティーナを抱きながら言う。
「はい、色どりをという事でした。」
エリカが言う。
「ふむ・・・違いがあれば良いのですよね?」
武雄が考えながら言う。
「それも安くの。
値段にあまり影響が無いようにして違いを出すという事じゃの。
何かあるかの?」
「衣服の違いを出すのは主に裁縫技術、生地の材質、そして色と柄です。
裁縫技術は人件費がかかるのでなし。
材質も購入費がかかりますね。
色は、洗濯しても色落ちしない染料があり、原材料が安価に入手出来、簡易的な工程で出来ればいけます。
柄は今、ハワース商会で試作させているペナントの印刷技術の確立と油性塗料が開発出来れば、そこまで人件費をかけないで出来ます。」
武雄が言う。
「ふむ・・・柄のぉ。
しかし、色も柄も好みは人それぞれだろうの。
売れるかのぉ?」
エルヴィス爺さんが考える。
「そこは奇をてらわずに普遍的な柄にするべきです。
猫や狼、鷲、ドラゴンといった物や風景画といった物です。」
武雄が言う。
「ふむ・・・ちなみにじゃが、ニルデ、ジルダはどんな絵柄ならシャツを着たいかの?」
エルヴィス爺さんが2人に聞く。
「着れるならなんでも!
いっぱいあると安心です!」
「今は温かくて、8月頃は涼しいのが良い!」
ニルデとジルダが言う。
「うむ。
ニルデ達は柄より機能や数が魅力的という事じゃな。
それも選ぶ基準としては間違っておらぬのぉ。」
エルヴィス爺さんが苦笑しながら言う。
「うーん・・・あ、小さくても良いかもしれませんよね?
タケオ様の言っていた鳥とかの柄なら少ない工程と材料で作れますよね。
それなら費用を抑えて多くを作れると思います。
そうすれば商店や工房で一体感を出す為に頼んでくれる所が増えると思います。
デリアさんが言うには一般で買うのに種類がないという事でしたから、多くの小さい物を作っていくと良いのではないですか?」
アリスが言う。
「どこかの商店や工房相手には同じ柄で一体感を出し、個人としては少々の違いをという事ですよね?
ですが、アリスさんの話だと商店や工房と個人での柄が被りますね。
そうなると商店や工房の方は嫌がるでしょうね。」
エリカが言う。
「うーん・・・私としてはシャツに文字を入れても良いかと思います。」
エンマが言う。
「「柄ではなく、文字ですか?」」
アリスとエリカが聞く。
「はい、例えば、私達はキタミザト家所属です。
なので、柄ではなく『キタミザト家』という文字入りでシャツが欲しいです。」
エンマが言う。
「ふむ・・・そういったのはあるの。
この屋敷のダウン系は腕の所にエルヴィス家の紋章のワッペンを付けておる。
それに各局で部署を表す物を用意していると思うが、それをシャツに。
手頃な価格でという事じゃの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「はい、キタミザト様が言っていた柄は個人用として。
商店や工房には文字と柄の特注品をとすれば良いのではないでしょうか。」
エンマが言う。
「ふむ・・・商店や工房向けに文字、柄の特注を受け付けるという事で良いじゃろう。
一般にはアリスの言う小さい柄を胸や腰部分に入れれば良いかの。
そこは・・・タケオ、誰に頼むかの?」
エルヴィス爺さんが言う。
「・・・工場を持っていて、デザイナーが居る所は私は1つしか知りませんが・・・」
武雄が考えながら言う。
「ラルフさんの所に頼むしかないですね。」
アリスが言う。
「それとタケオさんのいう塗料が用意出来るかですね。
印刷技術はハワース商会で作って貰うしかないでしょうね。」
エリカが言う。
「・・・ふむ、少なくともキタミザト家で使う物にはワッペンを付けても良いようにしますか。
アリス、良いですよね?」
「はい、総務部とベルテ一家の所ですよね?
問題ないですし、今までないというのも・・・気が付きませんでしたね。
少なくとも家として出席する事も増えるでしょうから、腕の所にキタミザト家の紋章のワッペンを付けたトレンチコートとダウンコートを用意しておかないといけないかもしれませんね。」
アリスが言う。
「ふむ・・・夏場用に家の文言入りのシャツを用意しておきたいの。
タケオ、塗料の目途はありそうかの?」
「ちょっと考えます。」
武雄が言うのだった。
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