第3706話 エリカの試案。(セシリーとデリアに振ってみよう。)
武雄達の寝室。
アリスが仮眠をしており、エリカとジーナ、乳母のセシリーとデリアがアナスタシアとクリスティーナをあやしている。
「今日はキタミザト様が料理をしているのですか?」
セシリーが聞いてくる。
「はい、明日お客様を招くので、その料理を試作するって言っていました。
ですが、今日はその料理は出ないので、明日まで我慢する事になっています。」
エリカが苦笑しながら言う。
「夫からキタミザト様の料理は大変、美味しいと聞いています。」
デリアがアンダーセンから聞いたのか、言ってくる。
「はは、美味しいですね。
一緒に旅をすると振る舞ってくれますよ。
こういった屋敷だとか町だと料理人に任せますけども。
でも、料理の考案もしているので・・・確か、来たばかりの頃、この屋敷で歓迎会しましたよね。
あの中の料理にもタケオさんが考案した物がありましたよ。」
エリカが言う。
「そうなのですね。
ちなみになのですが、明日の来客時に私達は?」
「あ、そうですね・・・ん~~・・・お客様は昼前に来ると思うので、明日は昼過ぎからお願い出来ますか?
アリスさんを夜まで寝かせたいです。
14時以降になると思います。
お客様がお帰りになったらメイドを向かわせます。」
「「わかりました。」」
セシリーとデリアが頷く。
「急な予定変更をお願いしてすみません。」
「いえいえ、侯爵家ですので、来客も特別な方でしょう。」
セシリーが言う。
「・・・まぁ、特別ですね。
ローさんの酒屋で大量に買って帰っていただいていますし、他の物も買っていただく程、経済に貢献して頂いているので、キタミザト自ら相手しているんです。
今回も大量に買っていただかねば。」
「「あはは。」」
セシリーとデリアが笑う。
「キタミザトの方も色々と人脈があって情報が入って来るのですが、セシリーさんのご協力は得られますか?」
「私の実家は使えはしますが、父や母が漏らすかどうか・・・」
セシリーが考える。
「いえ、政争関係ではありません。
王都の不足している物とか流行物とか。」
「王都では出来ると思いますが、例えば、どんなものをでしょうか?」
セシリーが聞く。
「キタミザト家の為になる物を・・・というか輸出入業を発展させたいんです。」
エリカが言う。
「・・・失礼を承知で聞きますが、情報は取っているのですよね?」
セシリーが聞く。
「ええ、この街の業者、王都の経済局から情報は来ていますが、それはキタミザト自身の情報源です。
私とアリスさん独自の情報源があっても良いでしょう?
それに王城が収集した物以外にも国民が欲しがっている商品というのがあるかもしれません。
そこはセシリーさんのお母上にお願いしてしまうかもしれません。
屋敷内に居る妻達の情報は馬鹿にするものではありませんよ?」
エリカが言う。
「それは確かに。
ちなみになんでも良いのですか?」
「この地で生産されているか、他国から輸入出来れば良いのですけどね。
私としては生地でしょうかね。
この国に無い色とか、生地の品質とか・・・目新しい物を探せたらと思うのです。」
「なるほど・・・確かに生地の色はある物から選ぶのが普通ですね。
うーん・・・全種類の生地を買って貰いましょうか?
そうすれば、ブリアーニ王国や魔王国にお渡しして探して貰えるかもしれませんよね?」
「・・・私から言っておいてなんですが、調査費用はどうしましょうか・・・あまり大きい費用は出せないかと。」
エリカが目線を下げながら言う。
「大丈夫ですよ。
あ、なら、珍しい色や材質の布があったら1着分を無償提供すれば良いとしましょうか。
父も文句は言わないと思います!
というより言わせませんよ!」
セシリーが言う。
「え、ええ、セシリーさんのやる気が凄いのですが。」
「ふふ、母もやる事が出来て喜びそうです。」
セシリーが言う。
「うーん、この街の方は私達よりもエリカ様やキタミザト家が動けば良いのか。」
デリアが考えながら言う。
「そうですね。
この街や領内の事でなら私達で探します。
なので、セシリーさんの王都での収集があれば布関係は終わるかと。
それ以外でもデリアさんに何かあれば言ってください。
キタミザト家で出来る事は手伝えると思います。」
エリカが言う。
「うーん・・・シャツが欲しいですかね。」
「シャツ・・・ですか?」
「はい、肌着も上に着るシャツもですが、種類が少ないと思うのです。
毎日洗濯していて、同じのばっかだなぁと思っていました。
第1騎士団に居た際は気にならなかったですけど、子供達に毎日同じ色、同じ形の服ばかりというのもなんだかなぁと。
せめて色が何種類かあれば良いのですけど、そこまで多くなくて。」
デリアが言う。
「ふむ、今のシャツの派生として色どりをという事ですね。
一度、キタミザトの方に言ってみます。」
エリカが言うのだった。
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