第3703話 シモーナに依頼が舞い込んでいます。(次の展示会ないし物産展はどうするか。)
ブリアーニ王国 銀の月商店。
ヴァレーリとブリアーニ、アンナローロがシモーナと話をしていた。
「・・・この手紙をすぐにキタミザト家に送れば良いのですね?」
「ええ!お願いします!」
ヴァレーリが言う。
「・・・その為にこちらに?」
シモーナが呆れながら言う。
「いえいえいえいえ!
第7軍関係でブリアーニ王国の方と協議しに来たついでです。」
ヴァレーリが言う。
「そうなのですか?」
シモーナがブリアーニを見る。
「そうみたいですよ?」
ブリアーニが微妙な顔をさせて言う。
「そうですか。
では、キタミザト家に送ります。」
シモーナが言う。
「あ、これもキタミザト家に送ってください。
それと魔王国にも。」
ブリアーニが手紙をシモーナに渡す。
「こちらは?」
「近々、シモーナさんに依頼が行きますが、魔王国とアズパール王国で買い付けをお願いする事になると思います。
なので、仕入れ先に事前にお知らせしようと思ってね。
ダニエラには説明しているけど、問題ないという事でね。
レバントさんとキタミザト殿にお願いします。」
「・・・買い付けですか?
何を?」
「うん、山の方で小屋とか住まいとか作るんですけど、中の家具を魔王国とアズパール王国から調達したいんですよ。」
「・・・国内の職人さん達には?」
「手いっぱいですよ。
考えれば考えるほど、足らなくてね。
今から事前にお願いしておけば、材料を用意してくれるでしょう?」
ブリアーニが言う。
「なるほど、断られる事はないのですか?」
シモーナが聞く。
「・・・そこは考えなかった。
でも・・・事前にお願いしておけば、全数とは行かなくても、それなりの数は用立てられるでしょう。
だから、大丈夫です!」
ブリアーニが言う。
「そうですか。
家具をですか・・・依頼があって、注文が出来たとして、いつぐらいに集まるのですか?」
「夏ぐらいですかね。
今の所、おおまかな日程です。
なので、秋までには集めて、山に持って行きたいですね。」
ブリアーニが言う。
「となると、1か月ぐらいは倉庫か何かで保管が必要ですね。
今から押さえておいた方が良いのか・・・」
シモーナが考える。
「あ、シモーナさん、倉庫の方は私の方で用意しますから大丈夫ですよ。」
ブリアーニが言う。
「なら、私は輸入の方に専念すれば良いのですね。」
「はい、それでお願いします。」
ブリアーニが頷く。
「では、こちらもキタミザト家とレバントさんの方にお送りしますね。」
シモーナがブリアーニの手紙を受け取る。
「よろしくお願いします。
ダニエラ、秋までには終わるよね?」
「一旦持ち帰って、確認だな。
むしろブリアーニ王国との折衝で、期日をしっかりと設けて取り組んだ方が良いだろうな。
そうすればシモーナさんが仕事をしてくれるだろうし、山の方の受け入れも段取りが決められるだろうからな。」
ヴァレーリが言う。
「そうだね。
まだ、これからも話し合いが続くね。」
ブリアーニが頷くのだった。
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エルヴィス侯爵家の客間
エルヴィス爺さんと武雄が話し合っていた。
「なるほど。
展示即売会は1週間かの。」
エルヴィス爺さんがアスセナの展示即売会の最終実施要項を読みながら言う。
「大きくは変わっていませんが、一般からの入場料の徴収や展示品の販売方法等が変わったかと。
それでも実施出来る方が優先で、アスセナさん達が『これなら出来る』というのであれば、させる事が重要と考えます。」
武雄が言う。
「そうじゃの。
この手のイベントは初めてじゃからの。
まずは実施して、良い事と悪い事を学んでいかないといけないの。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「はい、それにこれが興行的に良いとなれば、次の企画を考える事になるかもしれません。」
「ふむ・・・他国産の物を陳列させるか・・・
現状では国内でも他領には普通はいけないからの。
他の地域の事には興味がわくじゃろうの。
・・・じゃが、他領に展示するような物はあるのかの?」
エルヴィス爺さんが首を傾げる。
「うーん・・・確かに明らかな差があるとは思いませんが。
少なくともエルヴィス家は海と面していないので、海関係の生産品を扱うのも手かと。
ちなみにその際も魔王国の第6軍管轄の町からの品を出してみても良いかもしれません。」
武雄が言う。
「ふむ・・・ロバートの所と打合せが必要な事になりそうじゃの。」
「テンプル伯爵領の干物を全種類持って来て貰って、魔王国産の干物も集めて、干物物産展でもしますか?」
「それも良いがのぉ・・・雑貨屋や干物屋、乾物屋で扱っていないような物もないと展示会として成り立たないかと思うがの?」
「それは・・・物産展をする前に調査をしてみないといけませんね。」
武雄が頷くのだった。
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