第2722話 ダニエラさんに米バレる。(明日作るから落ち着いてください。)
暇なヴァレーリとアンナローロがまた遊びに来ていた。
で、ビエラが「今日は米食べたいから戻る」と言ったら。
「なに!?米だと!?
ビエラ、私も連れて行け。」
「えー??」
ヴァレーリがビエラに迫るがビエラは面倒そうにしている。
「ダニエラ様、行けるわけないじゃないですか。
ね?キタミザト殿。」
アンナローロが呆れながら武雄に言う。
「そうですね。
トップがいきなり戦場から居なくなるとか瓦解したようなものでしょう。
何があるかわからないのですから行けませんね。」
「むぅ・・・しかしだな!米なんだぞ!米!
今月は諦めていたんだが!米!」
「あー・・・なら、ビエラ、明日の昼に戻ってくる際に1kg分玄米を持って来てください。
こっちで炊いておにぎりか何かにします。
紅魚とかあれば中に入れても良いですしね。」
「はーい。
アリスに言って用意して貰う。」
「あ!キタミザト殿!おにぎり作ってくれるのか?
本当か?」
「ええ、このままではダニエラさんが使い物にならなそうですからね。
アンナローロさん、明日は前に作ったおにぎりか何かを1つ用意します。」
「はい!私の分もお願いします。」
「ええ、まぁ、1人1個くらいしか食べられないでしょうけどね。
とりあえずそれで我慢して貰いましょう。」
「致し方ないな。」
ヴァレーリが頷くが「米♪米♪」と上機嫌だ。
「アンナローロさん、グローリアさんも声をかけておいてください。
参加する、しないに関わらず、声をかけておかないと後で何を言われるかわからないですし。
ですが、おにぎり1個だけですけどとも言ってください。」
武雄が言う。
「はい、わかりました。
配慮、ありがとうございます。」
アンナローロが苦笑しながら言う。
「タケオ、昼に戻って来てそれから搗けるの?」
「ええ、なので、玄米精製機で籾を取ったのをお願いしますね。」
「はーい。
本当に1kgで足りるの?」
「あったら際限なく作らされますからね。
1kgでも相当あるんですよ?
これ以上は疲れるので要りません。」
「はーい。」
ビエラが頷く。
「ダニエラさん、紅魚の切り身が欲しいんですけど。」
「すぐに用意させよう。」
ヴァレーリが即答する。
「明日の昼に欲しいです。」
「わかった・・・1kgか?」
「そんなに要りませんよ。
あ、でも1kgあれば安心です。」
「そうか、なら用意させておこう。」
「あ、厚底の鍋も用意してください。」
「任せろ。
米の為なら使っていても空けさせるよ。」
ヴァレーリが言う。
「じゃあ、ビエラ、明日玄米お願いね。
忘れたらダニエラさんが本気で怒ると思いますよ。」
「へーき。
忘れるわけないよ。」
ビエラが頷く。
「そだ、タケオ。
伯爵やアリスに伝言は?」
「改めてスミス坊ちゃんの婚約おめでとうございますと言っておいてください。
それと、気を付けて王都まで行ってくださいと。
それとビエラ、リーザをエルヴィスさんの護衛に付けれますかね?」
「んー?・・・出来るけど、私が伯爵と行くよ。
リーザをタケオに付けるね。」
「ならそれで。
それとクゥに成獣になる訓練をサボってないか聞いておいてくださいね。
どうも、どの報告にもクゥが成獣状態になっている節がないので心配なんです。」
「あ、言っとく。
クゥ、食べてばっかだし。
運動させる。」
ビエラが頷くのだった。
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第二研究所 研究室。
トレーシーと鈴音がお茶をしていた。
「王都に行く準備は終わったんですか?」
「ええ、粗方。
王家専属魔法師部隊への報告と聞き取りもしましたし、コンテナの方の説明の私用の資料も用意出来ました。」
「マイヤー殿も言っていましたけど、あくまでSL液で通してくださいね。
ここでスライム達の協力が無くなってしまうのは困ります。」
「わかっています。
これでもそこそこ地位がある職務に就いていましたから。
あとは・・・マイヤー殿とアンダーセンが王都守備隊に行くのに同行して来年の編入隊員の話と・・・
んー・・・魔法師専門学院に顔を出しますかね。」
「あー、今年の新人みたいなのが居ないかですか?」
「それもありますけど。
ケードとコーエンを母校に行かせて、こんなに大きくなりましたって見せたいんですよね。
教師達驚くだろうなぁ。」
トレーシーがにこやかに言う。
「そんなに違いますか?」
「卒業生が来ると教師達は嬉しい物ですよ。
それにコーエンは・・・まぁ、成績がね。
でも、王立の研究所に所属して、戦争も経験して・・・同期達でケードとコーエンが一番、成長したでしょう。
現役の学生達に卒業して1年以内でこれほどの成長が出来るんだと見せないと勿体ないですよ。」
「そういうものですか?」
「ええ、違います。
実戦がこれほど成長させるのかという良い実例でしょう。」
トレーシーが言うのだった。
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