第2716話 ビエラが王城から戻りました。(グレースとアンの事も報告します。)
「伯爵、アリス、あれ?マイヤーとヴィクター居るね。
たらいま。」
ビエラがルフィナを伴って客間に入ってくる。
「うむ、ビエラ殿、おかえり。」
「ビエラちゃん、おかえりなさい。」
「無事に戻られましたね。」
「おかえりなさいませ、ビエラ様。」
4人がビエラに言う。
「へーか、タケオの要求飲んだよ。
満額回答だってジーナ言ってた。」
ビエラがソファに座りながら言う。
「ほぉ、タケオがいくら要求したかは知らぬ。だが、ドラゴンの皮40kg分が売れたことは凄いの。」
「うん、へーか泣きそうな顔をしてたよ。
でも、ローナとアルマ、レイラと話して決めてた。」
「うん?・・・ビエラ殿、レイラとアルマはわかるが、ローナというのは・・・クリフ殿下の?」
エルヴィス爺さんがビエラに聞く。
「うん!初めましてしたよ。
えーっと、ウィリアムの兄?の妻って言てた。」
ビエラが言う。
「ふむ・・・第2皇子一家のエイミー殿下とスミスの話だけかと思っておったのじゃが。
第1皇子一家の正室が王都にのぉ・・・クリフ殿下が来るのなら政務や引っ越し等の話だとは思うが・・・
ウィリアム殿下の兄は居なかったのじゃの?」
「居なかったよ。
ローナとアンだけだった。」
「・・・アン?」
「アン殿下が来ていたの?」
エルヴィス爺さんが首を傾げ、アリスが驚いたような顔をさせる。
「うん!アン!
小さかったよ。
普通にしゃべった!」
「・・・アン殿下ねぇ・・・」
アリスが首を傾げながら考える。
「伯爵様、ビエラ殿が持ってきたジーナ様からの手紙になります。」
ルフィナが2通ある内の1通を渡す。
「ふむ、もう1通はジーナからタケオじゃな?」
「はい。」
「そうか・・・さて、ジーナからの今日行われていた話が書いてあ・・・んんっ!?」
エルヴィス爺さんが手紙を開いて中を見て、ものすごく顔を引き攣らせている。
「お爺さま?」
アリスが聞くし、マイヤーやヴィクターも緊張している。
「・・・厄介な事になっているの・・・」
エルヴィス爺さんがジーナの手紙をアリスに渡す。
「今朝も同じような事を・・・アン殿下が?」
アリスが手紙を読んで微妙な顔をさせる。
「・・・まさか、スミスがのぉ。
マイヤー殿、ヴィクター、すまんがかなりの守秘義務がかかるのじゃが聞いてくれるかの。」
「はは、うちの研究所自体が守秘義務の塊で所長について行くという事は守秘義務と歩いているという事です。」
マイヤーも察したのか疲れた顔をさせながら言う。
「はい、主が主ですので、その辺はわかっております。」
ヴィクターが頷く。
「・・・まさか、本当にアン殿下がスミスの所に来るとは・・・」
アリスが呟く。
「うん?アリス、知っておったのか?」
エルヴィス爺さんが言う。
「王城での爵位授与の際にローナ殿下がアン殿下に同様の冗談を言っていたのですが・・・」
「冗談ではなかったようじゃの。」
「はい、そのようです。
・・・ん?グレース・・殿下?
お会いしておりませんが、アズパール大公の孫娘でスミスと同期だったと思いますが、こちらも本人達の婚約が成立したと書いてありますね。」
「うむ・・・年頃の王家の姫が3名とも婚約を本人が決めたの。
王城は何かを始めておるの。
マイヤー殿、推察は出来るかの?」
エルヴィス爺さんがマイヤーに聞く。
「そうですね・・・パット殿下の去就が決まったのではないかと。
正確に言うと正室候補が出来たとか。
王家の姫達が政争に巻き込まれない為、自ら嫁ぎ先を決めにかかったのかもしれません。
元々、エイミー殿下の去就は王城内では関心事でしたし。
まぁ、エイミー殿下はスミス殿を可愛がっているというのは王都守備隊内では周知の事実だったようですが。」
マイヤーが考えながら言う。
「可愛がって??
ふむ・・・アリス、スミスは王都ではそんな感じなのかの?」
「いえ、少なくとも私が知る限りはいつものスミスでしたが・・・」
「私も王都に所長と行った際に聞いた程度です。
まぁ、入学したての頃の話ですね。」
「最初からエイミー殿下はスミスにという事を自ずと皆に見せておったという事じゃの。
まぁ、そこはエイミー殿下の手腕じゃ。
良く決めて貰ったと言う他ないの。
じゃが・・・アン殿下がのぉ。
スミスのどこに惹かれたか聞きたいものじゃが・・・ま、本人達にしかわからんこともあるかの。
で、パット殿下に正室候補とは、どこの娘がかのぉ。」
「ちなみにお爺さま、娘が将来の王に見初められたらどうしますか?」
アリスがエルヴィス爺さんに聞く。
「はぁ・・・本心から言えば断りたいの。
王妃というのは大変な職務じゃぞ。
王の隣でニコニコしていれば良いという物ではない、かといって王より有能さを見せつけると周りからなんて言われるかわからぬし、良からぬ企みに駆り出されるかもしれん。
実家からの要請や、実家周辺からの圧力もあるじゃろう・・・娘や孫娘をそんな面倒な所に嫁がせたいとはわしはこれっぽっちも思わんの。
ジェシーもレイラもアリスも面倒でない所に嫁いでくれてありがたいの。
まぁ、タケオは予想外に大物だったがの。」
「それは、致し方ありません。
誰もタケオ様の行動力はわからなかったんですから。」
エルヴィス爺さんの言葉にアリスもマイヤーもヴィクターも苦笑するしかないのだった。
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