第2526話 仕合後の話。(ジーナにお祝いを贈るの?)
アズパール王達がジーナを表彰する為に大会の職員に先導され、舞台に向かっていた。
「うむ・・・ジーナはよくやったな。」
「はい、あとで褒めてあげましょう。
今は真面目に表彰ですね。」
アズパール王とウィリアムが話していた。
「そうだな。
それにしても・・・ジーナを抜きにしても見ごたえがあったな。」
「ええ、この後の御前競技会が見ごたえありそうですね。
騎士団や兵士達が必死になりそうですね。」
「そうだな、そっちの見ごたえも期待しよう。
うん?・・・皆、笑顔だな。」
アズパール王が王都守備隊総長と第1騎士団長、護衛達を見ながら言う。
「いえ・・・特には?陛下の気のせいでしょう。」
「ええ、ジーナ殿が勝って良かったですね。」
両トップがすまし顔で言う。
「・・・お前達、ジーナにいくら賭けたんだ?」
アズパール王が呆れるのだった。
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御前仕合の会場の観覧席では。
「はぁ・・・疲れたわ。」
グレースが力を抜いて安堵のため息を吐く。
「いやー、見ごたえあったなぁ。」
「そうですね、打ち合いではなく、一撃で仕留めるのも見ているのは緊張して楽しいです。」
イーデンとカイルが言う。
それぞれのお付き達もジーナの奮戦を喜んでいる。
「この後はジーナ様とトーテ様の表彰でしたね。」
バウアーがグレースに言う。
「そうね。
ちゃんと見て行きましょう。
イーデンとカイルは来年出るの?」
グレースが2人に聞く。
「「んー・・・」」
2人が悩む。
「スミスはどうするの?」
悩む2人は放置し、グレースはスミスに聞く。
「・・・まぁ、出るとは思いますけど、ここまでの仕合は出来なそうです。
また準決勝進出目指して頑張るしかないでしょうね。」
「ジーナが凄すぎってことね?」
「同じ剣術は習っていますけど、あそこまでの機転は僕には出来なそうです。」
スミスが言う。
「うむ、現実を見ていて良いのだが、スミス、あそこを目指さなくてはならないな。」
チビマリが言ってくる。
「目標が高いなぁ。」
スミスが苦笑する。
「ま、私とバウアーは参加しないわよね。」
「私にあそこに行けというのは死ねと仰っているのと同じです。」
バウアーが言う。
「私もそうよ。
剣は振れるけど、戦いが出来る訳ではないわ。
その点、カイル達4人は参加するんだろうね。」
グレースがカイル達を見るとイーデンとカイル、お付き2人と話し合いをしている。
「ですが・・・スミス様と同等でないと予選突破は難しいかと。」
「そうね。
予選から見た感じ、ある程度剣技を習っておかないと難しいのはわかるわね。
どうするんだろう?」
「来年まで長考ですね。」
グレースとバウアーが話し合うのだった。
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王都守備隊 第八兵舎 詰め所。
「報告します!ジーナ殿が優勝です!」
王都守備隊隊員が入って来て、
「「「おっしゃー!!!」」」
その場にいた面々が席を立って、ガッツポーズをしている。
「おー・・・どんだけ賭けたんだ?」
3名の分隊長が集まって簡単な打ち合わせをしている応接セットから第一情報分隊長が皆を見ながら言う。
「そうは言っても相当数の隊員が賭けているのは確かですよ。」
「そうそう。
一緒に訓練している者達も多いですし。
それに私達もでしょう?」
一緒に話している第三魔法分隊長と第二近衛分隊長が言う。
「まぁ・・・そうではあるが。
王都守備隊がこれだと王城内の文官や第1騎士団でも同様に喜んでいる者が多そうだな。」
第一情報分隊長が言う。
「今日は酒場が混みそうだ。」
「ジーナ殿に優勝祝いで何か小物でも贈るか。
皆の臨時収入からの寄付で。」
「それもありだな、王城内では私らの所で訓練しているのは知っているが・・・
うちと懇意にしているというのは見せておいて損はないか。」
「なら、女性隊員に行かせて買って来させましょう。
王都守備隊からの訓練仲間の優勝にということで皆の寄付を募りますか。
銅貨30枚くらいがいいでしょうかね。」
「・・・確か、ジーナ殿の賭け率は2.5倍だったか。」
「隊長達は銅貨50枚だな。」
「「そうですね。」」
分隊長3人が頷くのだった。
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仕合会場の控室。
「ふぅ・・・勝ちはしましたが・・・賞金が凄いですね。」
ジーナが帰り支度をしながら呟く。
「だねー、結構貰ったね。」
パラスが椅子に座りながら言う。
「ご主人様達に報告しないといけない金額ですね。」
「タケオは仕合の申込書も見ているし、大丈夫じゃない?」
「・・・んー・・・一応報告しておきましょう。」
「使って良いと思うけどなぁ。」
「一使用人ですよ、私は。
臨時収入をどうするか聞かないと。」
「タケオとアリスは良くやったと褒めてくれるだろうし、賞金の事は自由にして良いと言ってくれると思うよ?」
「例えそうだとしても、報告と相談はしなければならないでしょう。
さて・・・忘れ物はないっと。
この後はアリス様の報告書を王城に持って行かないといけませんね。
パラス、余計な人達に声をかけられる前に寄宿舎まで直線で帰りますよ。」
「あーい、屋根伝いだねー。」
ジーナとパラスは仕合会場を後にするのだった。
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