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第2518話 302日目 なぜか夫婦仲の話になった。(もっとお互い話し合う必要があるのでは?)

第二研究所陣地内の焚き火周り。

タケオ達が夕食を摂り始めようとしていた。


「では、ゴドウィン伯爵家の長男が無事産まれたとの吉報を祝って。」

「「「「「いただきまーす。」」」」」

武雄の言葉に皆でコップを持ち上げて、軽く飲む。

「所長!今日はゴドウィン伯爵家からの祝いのワインが追加ですから5杯まで良いんですよね!?」

ベイノンが聞いてくる。

「そうですよ。

 私達にも祝いのワインをくれたゴドウィン伯爵に感謝して飲みましょうね。」

武雄が言う。

「あー・・・いきなり飲むと酔いが回ると思いますけど・・・

 まぁ、良いか、明日の朝まで酒が残っていたらケアで回復させれば良いだけだし。

 所長、ゴドウィン伯爵の長男が最初だったのですね。」

アンダーセンが聞いてくる。

「んー・・・順番はわかりませんね。

 コノハ曰く皆が近い所で授かっていると言っていましたし・・・次は第3皇子一家のアルマ殿下とレイラ殿下、第1皇子一家のセリーナ殿下か第2皇子一家のリネット殿下の誰かだと思いますけど・・・

 あまり順番は関係ないと思いますけどね。」

「それはそうですが。

 ・・・とりあえず知っている伯爵家に無事、跡取りが生まれて良かったですね。」

「ええ、エルヴィスさんも安堵していましたよ。

 ただ・・・ゴドウィンさんはもう教育の事を言っていましたね。

 皆で諌めておきました。」

武雄が言う。

「ははは、子供の教育云々は皆が通る物です。

 身近で記憶に新しいのはマイヤー殿でしょうか。」

「うっ・・・その節は所長にご迷惑をかけました。」

「何も迷惑はかかっていませんけどね。

 ま、あの程度であれば可愛い物でしょう。」

「所長・・・そう言っていられるのは他人の子だからですよ。

 ご自身のお子で同じ行動が取れたらその言葉を信じましょう。」

マイヤーがジト目で言ってくる。

「心しておきましょう。

 ・・・年が明ければ私も人の親か。」

武雄が空を見ながら言う。

「ふふ、所長、親は皆、産まれて来るまでは『元気で生まれてくれれば良い』なんて言っているんですが、産まれたら大変です。」

アンダーセンが苦笑しながら言う。

「え?アンダーセンさんが?優しそうですし、問題なさそうですけど。

 あー・・・王都守備隊であまり家に帰れなかったとか?」

「あ、それもありますね。

 妻へのご機嫌伺いが大変でしたよ。」

「なるほどね・・・やはり緊急時以外は残業禁止ですね。

 ま、私がそもそも残業したくないですけど。

 はぁ・・・こういった戦争とか出張が多くありそうな私は適度にアリスの機嫌を取らないといけなそうですね。」

「アリス殿はまだ大丈夫じゃないですかね。

 貴族としての立ち振る舞いや所長がしている事を理解されていそうです。

 一番は、兵士の職種を理解していない者を妻や旦那にした場合ですね。

 なかなか理解が及ばないようです。

 あまり夫婦仲が良くない事が多いと聞いた事がありますよ。」

ベイノンが言ってくる。

「あー・・・『仕事と家族、どっちが大事』論争ですね。」

「「「「なんです、それ?」」」」」

ベテラン勢が聞いてくる。

「仕事と家族をどちらに比重を置くかという質問ですね。

 家族を顧みない夫に妻が言う言葉の代表格でしょう。」

「「「「へぇ~。」」」」」

「で、所長の考えは?」

マイヤーが聞いてくる。

「解釈は人それぞれです、なので、この問いに正解がないのです。

 ですが、私としては、そもそも仕事と家族を同列にというか同じことのように話している時点でどうかなっと思います。

 仕事は仕事、家族は家族です。

 流石に2日も3日も帰らないで仕事をするというのはどうかと思いますよ?

 そういう夫に妻が言うのであればその通りだなぁと思ってしまいます。

 夫が家族の事を理解していないと言う事ですね。

 対して、毎日ほぼ同じ時間に帰宅している夫が居るとします。

 でも、仕事って毎日が同じじゃないでしょう?

 仕事が早く終わる時もあれば、遅くなる時もある。

 それをやりくりしている事を当たり前と考え、ただ家の事をもっとしてというのは、ちょっと違うのではないかと思います。

 この時は妻の方が夫の事を理解していないとなります。」

「はぁ・・・そう言えるかもしれませんね。」

マイヤーが頷く。

「で、所長はそう言った夫婦をどう思うのですか?」

アンダーセンが聞いてくる。

「話し合い不足でしょう。

 夫はもっと仕事の事を話して、どんな仕事をしていて、時間調整を頑張っている事を話さなくてはいけないし、妻は子供の成長具合や周囲の状況、今困っている事を話さなくてはいけないでしょう。

 夫の余剰時間がどのくらいあって、どのくらい家事に使えるのか、妻は夫が関われる物を見繕って、どうしても夫でないといけない事や余剰時間を使って出来る事をリストアップして、話し合わないといけないのです。

 仕事後で疲れているから無理とか、家事はとても大変だから手伝えとか、一種の感情で話をしていても何も良い方向に行かないんです。

 夫は自分の趣味の時間を確保しつつも余剰時間を作る努力をし、疲れている夫でも出来る事を考えて、それを家族の為に使えるようにする妻の管理能力が問われているんでしょう。」

「・・・所長、そんな事出来ると思うのですか?」

アーリスがジト目で聞いてくる。

「出来ないまでも挑戦する事は出来るでしょう。

 上手く行かないなら違う事を考えれば良いのです、私が言ったのは一例で、他にも色々やり方はあるでしょう。

 まぁ要は家事を手伝ってというのは妻の趣味の時間を作ってあげる事なのかもしれませんね。

 夫婦とも趣味に少し時間が使えれば気持ちも落ち着くでしょうからね。」

「「「ん~・・・」」」

ベテラン達がワイン片手に考えながら武雄の話を聞くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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