第2511話 まったりエルヴィス伯爵邸。(エイミー達はお買い物に。)
エルヴィス伯爵邸の客間。
「・・・タケオ様からは何も問題ないと来ていますね。」
アリスが手紙から目線を上げて言う。
「そう、それは良い事ね。
向こうのが届いたという事はこっちのも届いたという事ね。
はぁ・・・大丈夫かしら。」
一緒に居るジェシーが心配そうに呟く。
「ゴドウィン伯爵様がどう動くかですね。
無理を言っていらっしゃなければ良いのですが。」
「・・・言ってそうだなぁ。
大丈夫、お爺さまとタケオさんが何とかしてくれていると思いたい!」
ジェシーが言う。
「・・・タケオ様が肩でも思いっきり揺すられて怪我をされていなければ良いのですけど。」
「・・・パナ殿が治してくれていると願うわ。
戦場を抜け出してこない事を祈るわよ。
・・・お願いよ、うちの皆、フレッドを押さえてね・・・」
ジェシーが祈りながら言う。
「ははは・・・ま、そうなったらそうなったですね。」
「はぁ・・・明日か明後日の連絡が気がかりよ。」
「ゴドウィン伯爵領や領軍内は祝賀会ですかね?」
「領内はそうだろうねぇ。
戦場だと2杯か3杯が振舞われるかもね。」
「少しは気分転換になれば良いですね。」
「そうね。
そういえば、今日のエイミー殿下達のお出かけは大丈夫なの?」
「はい、スズネさんがしてくれるそうです。
ラルフさんの所のスニーカーを売り込んでくると言っていましたよ。
補佐としてアスセナさんも付き添ってくれていますね。」
「なら安心ね。
スニーカーって、アリスが履いているそれよね。
前に説明してくれた布靴でしょう?」
「はい、楽ですよ。
今の所は問題はないですし、布が皮よりも柔らかいので、足に優しそうという感じです。
靴の底に滑り辛いのを使っているので、結構しっかりと歩けますね。」
「ふーん、どのくらい売れているの?」
「どうでしょう・・・実際にどのくらいとは聞いていませんね。
この屋敷内でも採用していますけど。」
「え?していた?」
ジェシーが首を傾げる。
「はい、メイドの黒のハイカットスニーカーは許可しているんですよ。
畏まった時とかは皮でという事にして、普段はどちらでも可としたんです。
全体的に黒いので、意識しないと気にしないかもしれませんね。」
「そう・・・気が付かなかったわ。
皆が履いているのなら履き心地良いのかしら?」
「ジェシーお姉様も履いてみて考えてはどうですかね?」
「採寸は・・・しないのだったわね。」
「はい、これ採寸なしです。
長さを確認してから履いて感触の確認をして終わりですよ。」
「それは楽ね。」
「はい、コノハ、ジェシーお姉様の足のサイズってわかる?」
「そんなの計れば良いじゃない。
テトちゃんとアルちゃんが向こうに行っているんだから、頼んで1足買って来たら?
で、履いて確認して良かったら他のも買って貰えば良いじゃない。」
チビコノハがアリスの肩に現れ言う。
「なら、測ってしまいましょうか。」
チビパンニューキスが現れて言う。
「あー・・計るってどうやって?」
ジェシーが首を傾げて聞く。
「立ってくれたら私が計りますよ。」
パンニューキスが言うのだった。
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ラルフの仕立て屋の入り口手前にて。
「・・・ここが例の仕立て屋ね。」
「あのトレンチコートやダッフルコート、スポーツブラが生まれた所ですか。」
「・・・ふっ、今日は散財の日ですね。」
エイミーとキティ、ドネリーが店構えを見ながら呟く。
「えーっと・・・エリカさん、これってどういう事なんですか?」
その3人の様子を見ながら鈴音がエリカに聞く。
「ははは・・・まぁ、王都だと送られてくるばかりですから。
その商品を作っている本元に来たので思う事があるのでしょう。」
エリカも苦笑しか出来ないでいた。
「えっと・・・入って良いでしょうか?」
鈴音が3人に聞く。
「はい!お願いします!」
エイミーが言うとキティとドネリーも頷く。
「じゃ、入ります。
失礼しまーす、ラルフさん、連れてきましたよー。」
鈴音がラルフの仕立て屋の玄関を開け入っていく。
「・・・ドネリー、スズネさんがめちゃくちゃフレンドリーに入って行ったわよ。」
「今、王家や王都の武官、王都の金持ち達からの注文を受けている勢いに乗っている仕立て屋に・・・ですね。
そう言えば、エイミー殿下は前に会っていたと聞いていますよ。」
「あー・・・会ったわね、食事を共にさせて貰ったけど・・・ここまでの工房だったとは思わなかったわよ。」
「あのー、エイミー殿下、ドネリー殿、入りませんか?」
「そ・・・そうね。
入りましょうか。」
「さて、なに買うかな。」
エイミーは少し緊張して、ドネリーは伸びをして入ろうとする。
「・・・なんで、メイドさんの方がリラックスしているんですかね?」
キティが「普通逆なのでは?」と思いながら2人の後ろについて入店するのだった。
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