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彼は燃える

今迄で一番短い


 あの少年との戦い?が終わってから、彼の生活は一変していた。『神』によって現存している異世界ダンジョンの中で最難関認定されてしまったことにより、半ば強制的に宝なるものをこのダンジョンにおかれたのだ。


置かれたというのは語弊があるかもしれない。厳密には彼の身体の中に埋め込まれたのだ。そして彼を討伐することによって、どんなものでも手に入るという噂が『神』によって流されてしまったのだ。


それによって、宝に群がる有象無象の冒険者たち。強いも弱いも関係なく、この最難関の彼のダンジョンに無謀にも挑んでいた。


もちろん、面倒は面倒だが彼が動揺するわけでもなく落胆するわけでもなく喜ぶわけでもなく淡々と対処していった。もちろん、彼とて冒険者たちを叩き潰して言ったわけではない。


新たな罠の登場によって、彼の活動は最大限に減り、そして彼のLvは常に上がり続けるようになっていった。


その罠の名前は、【ホコリある弱者の空間イミテーション・プライド


何のことはない。この罠は彼のダンジョン内を灼熱とも言える温度まで上げるというものである。


当然ながらダンジョン内に入るまでそれに気付けないようにしている。そして、中に入ったとたんに灼熱の温度に晒されるという訳だ。


そして、これも当たり前の事なのだが普通の人間である彼にそんな灼熱の中彼が平然と生きていられる訳が無い。彼は常時とも言える時間の中死に続けLvを延々と上げ続けていた。


常に自分の罠に掛かり続けて死んでいるのだ。自殺の繰り返しとも言える所業の中彼の精神には何の異常も無く死に続けていた。


彼は幾度と無く死に続けるものの、その度に蘇る。そしてやってきた冒険者は死んでいく。そんな彼のダンジョンは『神』が広める意味も無く冒険者の間で噂された。


曰く、『還れない迷宮』


誰1人として帰還したものがおらず、その内装すら分からない。何もかもが理解不能なこのダンジョンは全てとも言える冒険者たちに恐れられ、次第に近づくものはいなくなった。


一攫千金を狙う愚か者を除いての話だが。


そして、そんな中とあるパーティーが彼のダンジョンへと近づく。果てさて次の愚か者は誰なのか。






次で終わる予定・・・!

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