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彼は最強?

 唐突に光に包まれた彼だが、特に何も思うところはなく召喚された今でもダンジョンの中と同じ様に胡坐を書いた状態で座っていた。


そんな彼に続くように、他の場所では3つほどの光が現れ2人の少年と1人の中年男性が現れた。


「な、何だここは!?人様の家から勝手に追い出しやがって!!こちとら、これから馬鹿な冒険者が来る予定だったんだぞ!」


1人の少年は辺りを見渡した後、喚き散らすように叫んでいた。彼からすれば、意味が分からない行動だが恐らく思春期男子特有のキレ症なのだろうと推測し、他を見る。


「ふぁ~~、眠てぇ。おい、おっさん。誰が俺たちをここに読んだのか知らんが用件のある奴が出てきたら起してくれ。俺は眠いんだ。」


そう言うや、もう1人の少年は何も考えず横になり、グースカと寝始めた。何と暢気なものだろうかと思うが、これもただ単に眠いだけなのだろうと推測し、残りの1人に眼を向ける。


「おっさんて・・・。まあ、君たちから見れば僕はおっさんなのかもしれないなあ。でもまだ32歳なんだけどなあ。あ、ところで君は何歳?」


等と、意味の無い会話を彼に持ちかけてきた。当然、意味の無い会話なら彼が口を動かすわけがない。無視を決め込め眼を閉じていると、「はあ~、僕のこの疎外感は何だろう?」と言い残し、おっさんは彼から離れていった。


暫く時間が経つも、今回の召喚の意味が理解できずにただ座って待っていると、あの喚き散らしていた少年がおっさんに食って掛かっていた。


「おい!おっさん!ここは何なんだよ!いい加減出してくれよ。意味の分かんねぇ奴がいて、いい加減気味が悪ぃんだよ!」


「そんなことを僕に言われてもねぇ。う~ん、困ったなぁ。こういう今時の若者はって思っちゃったら僕も年なのかねぇ」


「おい!無視すんじゃねぇよ!」


少年はおっさんの胸倉を掴み片手で成人男性を持ち上げた。


「あんまり俺舐めてっと、痛い目見るぞ?」


おっさんをまるでゴミ屑のように投げ飛ばし、キレ症の少年は舌打ちひとつし彼と同じ様に胡坐で座った。


そんな折、投げ飛ばされたおっさんが打ったであろう箇所を摩りながら彼へと近づいてくる。


「いやぁ~困ったねぇ。最近の若者はなんてあんまり思ったことなかったけど、最近の子は怖い子が多いねぇ。君もそうは思わないかい?」


彼はそのあまりに、普通の庶民染みた会話に対し、当たり前のように無視を決め込んだ。当然理由は意味がないからだ。


「あらら。まただんまりか・・・。まあいいや。ちょっと僕の愚痴を聞くだけでいいから聞いてよ」


そう、おっさんは愚痴を話し出す。彼にとってどうでもいい内容だったため、ここでの詳細は省くが。



―――――――――――――――――――――――




 それから少しの時間が流れ、眩い光と共に1人の人間が現れた。


【やあ諸君。長ったらしいこの無駄な時間をこの僕に捧げてくれる君たちに深く感謝しよう。さて、いきなりで悪いが、好成績を上げ各々がそれぞれの分野でのLvが最も高い君たちに何かしらの贈り物がしたくてね。それが今日の本題と言うわけさ。さて、受け取ってもらうよ】


【まずは君だ。君には、『勇者になれない愚か者(マギナ・テルト)』の称号だ。これは簡単だね。ただ君のステータスに補正能力がつくと言うものだよ】


「そんなのいいんだよ!!こう、伝説の剣とか鎧をくれよ!」


【そう。じゃあ君はこの称号もいらないと言うわけだね。でも、受け取ってもらうよ。でも僕に歯向かったからね、称号による能力修正は上昇ではなく不運にしておこう。これで、いいかな?】


「いいわけが・・・」


【はい黙ってね。さて次だけど、君だね。君には、 『魔王になれない強者(ライズコリ)』の称号をあげよう。これは、魔物を使っている君にちょうどいいかもしれないね。能力補正は、君の使用している魔物の忠誠度の上昇と育成率の上昇だ。それと、おまけにこの卵をあげよう】


「・・・?これは何の卵だ?」


【さあ?それは君次第だよ。君が丹念に誠意を込めればそれは何にでもなる。竜だろうと何だろうとね】


「それはありがたいな。でもいいのか。こんなに貰っても。あの男が恨めしそうにお前を見ているが・・・」


【当然いいんだよ。彼にも称号の後に何かあげようと思ったんだけどね。あの態度にイラッときてね】


「・・・そうか」


【さて、次だ】


前2人が終わり、次は光が彼の方を向く。


【君には、『一人しかいない世界(ボチニア)』の称号をあげよう。正直君には、こんな物は必要ないのかもしれないけどね。能力補正は、単純だ。君のダンジョンに挑む人数にあわせて、君の全能力が上昇する。まあ、それも微々たる数字だけだけどね。それと、君にはこの好きな罠をもう1つ作る権利を与えよう】


彼にはありがた迷惑なものだが、受け取るしかないのなら受け取っておく。


【そして最後に君だ。『総合者(ルビ)』の称号を与えよう。これは、魔物の忠誠度を彼ほどにないにしろ上昇し、育成率の補正が掛かる。そして、あの少年ほどにないにしろ全能力が上昇する。そして、おまけには、この移動転移(ワープ)の能力をあげよう。これは1日のうちに3回までダンジョン内でワープができると言うものだ。精々生き恥を晒しながら生きてくれ】


そこまで言って、声は一呼吸つく。だが、ここで抗議の声が上がる。卵を貰った少年からだった。


「ちょっと待ってくれ。そのおっさんだけ特典が多くないか?」


【まあ、そう見えるかもしれないね。でも実際はそうでもないんだよ。君の魔物補正が10としよう。しかし、彼の魔物補正は3程度だ。能力の上昇にしてもそうだ。10割のうち3割り程度なんだ。だから妥当なんだよ】


「なら、参考までに他の奴らのLvを教えてくれないか?それを聞けば納得する」


【いいよ。君がそれで納得するならね。みんなは教えても大丈夫かな。まあ、君には聞くだけ無駄かもね】


【まず、1を『強化』、2を『魔物』、3を『罠』として聞いてくれ。】


【そこで転がって口をふさがれている少年だが、1:Lv490,2:Lv100,3:Lv13だ。】


【そして君。1:Lv182,2:Lv481,3:Lv29だ】


少年は頷く。


次はおっさんだ。


【彼は、1Lv:268,2:Lv254,3;Lv152】


そして彼の能力がいわれる。


【次に彼が、1:Lv1,2:Lv1,3:Lv1024だ。この中で、一番高いんだよ】



何か感想があれば宜しくお願いします。


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