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未解決事件




この5年間で6件。

私のマンションでは殺人事件が発生していて、

犯人はまだ捕まっていない。未解決事件。


呪われた不吉な心霊マンションとして、あちらのサイトにも面白く掲載されてるから、

後で見てみてね。


マンションは5階建てで、近くには小学校やマーケットもあって、住んでて何かと便利だし、風通しもいいし、なかなか良い雰囲気なんだけど、とにかく人が殺される。

なんでだろうね。わかんない。



——恋人のササぴの上で腰をふっていたら、

くわえていたタバコから灰が落ちて、

ササぴの鼻の穴に吸い込まれていった。


『げへげへ。ヤッてる時にタバコやめろよ』


『ごめんごめん。』


涙目の全裸のササぴ。結合を一時休止して私はタバコを灰皿で消した。


『つづきつづき』


腰をふった。

ふり終わって、汗だくのまま服を着ながらササぴが言った。


『夜ひま?飯食いに行く?』


汗だくで脱水になりかけていた私はペットボトルから水分を補給しながら答える。


『行かない。他にやる事があるから。帰る。』


『ふーん。まいっか。』



——未解決事件であるから、遺族はいつまでたっても日常に戻れない。

警察の捜査はあやふやだし、遺族は張り紙やなんかを作成して、必死に犯人逮捕に向けて、情報をつのる。そこには懸賞金がついたりする。

それ。

ササぴの飯のお誘いを断って、私がやる事というのはソレで、私の住む殺人マンションで起きた事件は、同一犯である可能性が高いらしくて、ほんで、まだ捕まっていないから、そこら辺りを普通に歩く誰かが犯人であるかもしれない可能性だらけなのです。

同じマンションで連続して人を殺すような異常な頭の奴だから、きっと7件目の事件を企んでいるかもしれない。


もちろん私には、事件を未然に解決するつもりはありません。探偵じゃあるまいし。


事件後に、

《事件が発生した時刻に不審な人物を見ませんでしたか?》

それにエントリーするつもりなのだ。


とゆーわけで、マンション付近を通行する人をよく観察する。


先入観は真実を曇らせる。

らしいから、とりあえず全ての人の特徴をメモする。


①20代〜30代の女性。

だるいズボン。色白。髪の毛長い。指キレイ。

買い物帰り?レジ袋の中にはなんかいろいろ。

恋人とかいるのかな?


②50代〜60代の男。臭そう。

こんな人には抱かれたく無い。


③小学校くらいの女の子。髪飾りはピンク。

ランドセルはココア色。お目目キラキラ。

かわいい。これから恋を知るのかな?


④30代の男性。髪の毛がチュパカブラに似ている。向こうの言葉で山羊の血を吸う者。山羊の血とかおいしくなさそう。キスとかされたら臭そうで嫌だ。


⑤ササぴ。

あれ? ササぴじゃん。好き。


⑥宅配便の男の人。20代。

細いのに筋肉ありそうでかっこいい。

一度くらいならヤッてもいいかも。



——て、さっきササぴを発見したので、今日は観察は終わりにして、ササぴを追いかけた。


『おーい。ササぴ』


『あ。ん? お出かけしてたの?』


『うん。ちょっとね。』


『お土産にうずらベーコン買ってきたから、

お前んちで一緒に食わねえ?』


『いいね。』


そうして、ササぴと私の部屋でうずらベーコンを食べて、

冷蔵庫からチューハイ出して飲んで、

いい感じの雰囲気になって、キスして、

ササぴの上で腰ふってたら、

タバコの灰がまたササぴの鼻の穴に落ちた。


『ヤッてる時にタバコはやめろよ。』


『はあい。』











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