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9月21日。晴れ。




お天気がとてもすごい晴れてて、青。

夜には人類滅亡するんだって。


さっきテレビのお天気のキャスターが言った。


「太陽がちょっとだけ、こちらに近づいてて、

世界は炎につつまれますよ。」


つまり?


「人類滅亡です。良い1日を。」



そんな天気予報を聞いたのは初めてだよ。

大変だなあ。

でも、まあ、僕はまだ眠いから寝ます。

半分おやすみなさい。


起きた。おはよう。

目覚ましのベランダでタバコをして、

綺麗な夕焼けを見た。赤いなあ。


お風呂入って、メイクして、

夜のお仕事いてくんね。


いつもみたいに商店街を、ぽてぽて歩いて、

いつもみたいな、例えばバドミントン屋さんとか、写真フイルム屋さんとか、そんないつもの生活なシーンを見ながら、お店についた。


ウーロン茶飲んでたら、常連のお客さんが来てくれた。

名前は、ゲラさん。50代男性。

ゲラさんは、喫煙者で既婚者で静かな雰囲気の人間で、あまりに静かに、ふふ。って、

かわいい笑顔で笑うから、お店の女の子たちみんなから、もっとゲラゲラ笑えばいいのに、

って言われてて、それでも、ふふ。って笑う。

それであだ名がゲラさん。


『やあ。少し寒くなってきたね。秋の気配だね』


ってゲラさん、カウンターに座って、いつもみたいにホイスキーを注文する。


『秋いいよね。お芋たべたい。』


僕は、ホイスキーと球体アイスをステアしながらお芋を食べたいした。


『ふふ。かわいいな。ネムちゃん。乾杯』

『乾杯。お酒ありがと。』


ゲラさんからキャストドリンクしてもらった、

暖めカルアミルクで、乾杯。


『じゃあ今度、お芋をプレゼントしてあげる』


とか、サンマとか鮭とかのお話をして

ゲラさんは帰っていった。

ずっと、優しく、ふふ。って微笑んでくれた。


しばらくグラスの曇りをクロスで拭いてると、

常連のお客さんがふたりで来てくれた。


名前は、ヨモギさんとニガリさん。

おふたりはご夫婦さんで、

ヨモギさんは綺麗な白い髪の毛。

ニガリさんは綺麗な白い髪の毛。

確か80代くらいって聞いてるけれど、週にたくさんお店に来てくれる、遊びを楽しく遊ぶ、

人生の先輩さん。


『おはよー。ネムちゃん。起きてるー?』

『おはようです。ヨモギさん。起きてますよ』

『あはあは。来店時の夜ジョークだよ』

『くすくす。変なの笑』

『いつものを、お願いね』

『はい。ニガリさんもいつものでいい?』

『うん。お願いするよ』

『はあい。』


おふたりの、いつものってのはアブサンってお酒で、確かヨモギのお酒。

だから、あだ名がヨモギさん。

んでね、ニガリさんは実家が豆腐屋さんとかなんとかなんだって。それで。


『少し外が涼しいね。』


ニガリさんが、ニコニコしながらヨモギさんと僕とお話をする。


『汗かかなくていい。』

『髪の毛のセットが汗でくずれない。』

『オシャレができる』

『冬の洋服が好き。』

『お芋がおいしい。』

『お酒おかわりもらえる?』

『今度、紅葉を見に行こう』

『紅葉、良いですね。好き。』

『ネムちゃんも一緒にどう?』

『行きたいです』

『じゃあ、今度ね。』

『はい。嬉しい』

『約束』

『うん。約束。』

『ごちそうさまでした』

『はい。ありがとうございます。』


僕とヨモギさんとニガリさんと、

あははって笑いながら、そんなお話をしたよ。


お店、おしまいの時間でーす。

今日も楽しかったねえ。って、店長さんや、

みんなとバイバイまた明日ね。おやすみ。

って言って、僕はお家に帰る。


夜だから電気が消えてて、街灯の少しと、

みんな寝ていて静かな商店街を

肌寒い季節の変わり目。紺色空気を感じながら、

僕は、ぽてぽて歩く。

星が綺麗だね。  


ふうー。

無事にお家に帰って、ベランダでタバコを吸う僕はメイク落として、すっぴーん。

前髪をせめてかわいいヘアゴムでテキトーに結んで、頬にふれる透明な空気は夜。好き。


暖めカルアミルクを少し口に含んだら、

眠くなってきた。

楽しくて、お酒して、すぐ眠くなっちゃう。

だから、僕のあだ名はネムちゃん。


まだもう少しだけ、夜を起きていたいけれど、


眠いや。

寝よっかな。


おやすみなさい。



明日も晴れるといいなあ。


ねむねむ……



おやすみなさい















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