うっとりとしたスポンジ
『でも………』
と言って、なかなか入れてくんない。
もういいんじゃん?
だってそれがカチコチの答え答えって、しててなくても、今、そう感じてるのなら、
もういいんじゃないのかな?
好きなんだもの。
もう入れるだけなんじゃん。
あと入れるだけなんじゃん。
『うう……』
ほら。
心がズキンズキン痛いくらいに今は、好きで、
入れたいでしょ?
私もそうなんだよ。
いいよ。
入れようよ。
『でも……こんなの……』
私は両膝を立てて、緩やかに開いていて、
たくさん水を含んだスポンジ?
しっとりとしたスポンジ?
そんな感じ。
もう、入るよ?
入れようよ。
入れてほしいよ。
好きなんだもの。
『心が君を好きなんだ……』
いいよ。
入れようよ。
『こんな発情期みたいな……
まるで発情した動物みたいな……』
知ってる?
君だって、私だって本当は動物なんだよ?
じゃあ、今は発情期してもいいんじゃない?
『下心を……殺したい』
無理だよ。
好きなんだもの。
私は両膝を立てて、緩やかに開いていて、
するやかな液体をまとってスポンジ。
うっとりとしたスポンジ?
滴る体液みたいなのは、はちみつ味。
そんな感じ。
入れようよ?
絶対に甘いよ。
あと数センチしかないんじゃない?
もう、その態勢になってるんじゃんこれ、今。
ほんの少し、腰を前に。
そうしたら入るから。
『苦しい……』
逆にすごい人だなあ。
こんな、もう、どうしたって言い訳も勘違いもできない状況で、まだ悩む。まだ入れない。
そんな人、今まで知らなかった。
だけど、だからって、それが特別に特別だってわけじゃないからね。
だからって好きになったわけじゃないからね。
そんなのなくったって、最初から、
私は君を好きなんだから。
目を見つめて言えるよ?
好き。
なんにもまちがいなんかないんだよ。
入れようよ。
もう入るよ。
はちみつみたいに
たくさんはちみつびたしだよ。
これは恋心にちがいないんだから。




