ヨッちゃん。
僕はパルクールのヨッちゃん。
ホントは、4。それが名前なんだよ。
お友達は、ヨッちゃんて呼びます。僕を。
ええとね。死体です。簡単に言うと。
愛をもって死体。
あちこちから、選りすぐりを選りすぐって、
ゾウさんの黄色い糊でくっつけた。
どうせなら美しい指先がいいね、だって細やかな作業、例えば折り紙や、ボタン電池を取り替える時に、なんだか便利そうだし。
首は、ここ、悩んだんだけど、太いのにしてもらいました。折れたら死ぬし。
首は大事。
あとは、まあテキトーと言うか、おまけ気分というか。ヨッちゃん。
死を4にして、なんだか普通。
とゆーわけで、パルクール大好きなんで、
パルクールをやります。僕は。
走る。
足首がぽろり。
跳ぶ。
手首がぽろり。
捻る。
髪の毛がドサッ。
無呼吸でどこまでも飛べるぞ!
楽しいなあ。
『ヨッちゃん。最高にクレイジーなパルクールだったよ。まるでクレイジートレインさ。』
お友達のクラムちゃん。
散らばった僕の体を拾ってきてくれた。
『ありがとう。クラムちゃん。でも最後がよく聞こえなかったよ。今、なんて言ったの?』
僕は血反吐を吐きながら聞いた。血反吐はただの物理反応だから心配しないでいいよ。また継ぎ足せばいい。
『耳落っこちてた。』
笑いながらクラムちゃん、僕の耳を糊でくっつけてくれた。そして、
『君はクレイジートレイン。』
そう言って笑った。
かぷかぷと鳴っているのは、
僕のお腹の中の血液。
クラムちゃんも、
かぷかぷとは違う声で笑った。
僕はパルクールのヨッちゃん。
愛されて死体。




