地の文
こんにちは。地の文です。
もうダメですね。
夏の青空が流行っていた。
どこまでも高く青く……ブルーのスカイ。
今更、手遅れ?
『おはよう。ございます。』
おはようございますと言ったのは、
ユダちゃん。
髪の毛が室内なのに、そよ風に揺れる……
『その……← 使うの好きっすよね笑』
そういってユダちゃんは、少しだけ眠い指で
タイムカードをエントリーした。
『なんすか笑 その言い方』
あのさあ。
ユダちゃんさあ、地の文に話しかけたらダメだと思うよ?
『え? そうなの? 』
そうなのであった。
『えー? でもおしゃべりしたいですよ?私。』
ユダちゃんは、きっと地の文の事が好きなのかもしれない。
きっと。たぶん。そうだと……いいな……。
『なんだか、すごく混乱してません?』
え? 誰が? 地の文が?
『自分の事、地の文ていうんだね。かわいい。』
ユダちゃんの笑顔に………えっと。
『無理して、かっこいい言葉使わなくていいよ』
うん。なんか……ありがとう。
ユダちゃん。
『ねえ、
今度のお休みの日ってさ、何する予定?』
なにげなく、さりげなく、
距離感をバグらせてくるユダちゃん。
髪の毛の良い香りがふわっと。
幸せの呪いが室内を満たした。
『まだやってる笑』
とくに予定は無いけど……
『よかった。じゃあさ、花火大会いこうよ』
え?
『花火。ふたりで。』
それって……
『浴衣着てさあ。』
ユダちゃんの浴衣……
『ふたりで。』
うん。
『やった! 約束ね。』
ユダちゃん。 大好きです。
幸せの呪い。
いつまでもとけないで。
空はどこまでも高く、青空していた。(地の文)




