マック行こうぜ
休憩室で山田さんと2人だった。
『あ。お疲れ様です』
『おつかれー。』
僕は山田さんとは、まだそんな仲良しさんでは無いので、少し緊張する。
全く無言ってわけにはいかないし、
うわあ。き。緊張してきた。
テレビでは、お昼のバラエティみたいなのが放送されている。
『あれ? あんちゃん、お昼それだけ?』
山田さんって、僕のこと、
あんちゃんって呼ぶんだ?
なんか意外。嬉しいな。
『あぁ、えっと。はい。』
『大丈夫? 足りる?』
『えっと。あんまりお腹空かないので……』
言った後にしまった。と思った。
そんなふうに言うと、食欲さえ欠落した変な子だと思われちゃうかもしれない。
はやくなんか言わなきゃ。
『僕は普通なんですよー。あはは。』
『ん?』
『ビックマックとか食べるんですあはは……』
言った後にしまったと思った。
普通じゃないアピールじゃんこんなの。
(なんやこいつ。)
↑みたいに思われたら悲しいな。
()の中は僕の想像による
山田さんの心の声です。
混乱の始まり。
(土曜日にはゲームセンター行きてえな)
そうなの?
山田さん、ゲームセンターとか行くの?
『山田さんゲームセンターとか行くんですか?』
(そんなもん行くで。普通に。なんやねん。)
『わわわ。ごめんなさい。』
『え?どうしたの?あんちゃん』
『関西みたいな喋り方するんですね?』
(あー。テレビもつまんねえなあ。はよ帰りてえ。関西言葉の真似っこなんよ。)
『あれ?関西では無いみたいな?』
(クーラー28℃てなめてんのか。)
『僕もそう思います。どうせなら寒い方がロマンチックですよね』
(せやな)
『えれれ?やっぱ関西?』
『なにごと?あんちゃん?』
『あ。特に問題ないです。ぜんぜん元気です。
クーラー0℃にします』
『ちょ?』
『あれ?おかしいな。0℃になんない』
(ほなら、それが機械の限界なんよ)
『あ、西の山田さん。なんかお久しぶりです。』
(元気しとった?なんか痩せたんちゃう?)
『今度はテリヤキバーガーたべますね。』
(結局ジャンク屋さんなんやな笑)
『……一緒に行こっか?』
『え?いいんですか?嬉しい。緊張しちゃう』
(かわいいやん。)
『わ。かわいい言われた。嬉しい。』
『じゃあバイト終わったら、一緒に帰ろうね』
『はい。嬉しい。たくさん食べる』




