第023話:ダンジョンマスターの覚醒と、孤児たちの土木スキル
1.過積載の夜の結末と、優秀な女子作業員たち
「あ、あああ……。わたくし、昨夜はいったいなんて破廉恥なことを……っ!」
翌朝。マイホーム建設現場の仮設テント内で、第二王女エレノアは頭を抱え、ベッドの上で悶え転がっていた。
昨夜の光景が、鮮明に脳裏に蘇る。王女としての矜持を完全に投げ捨て、男を狂わせる極薄の紅いシルク下着姿で、自ら男のベッドに潜り込むという暴挙。あまつさえ、「これは監査ですわ!」などと意味不明な言い訳を叫びながら、一郎の逞しく熱い太ももに、自分の身体を擦りつけてしまったのだ。
思い出すだけで、全身から火が噴き出そうだった。
だが、それ以上に彼女を混乱させていたのは、その後の芝崎一郎の「対応」である。
極上の美女三人に狭いベッドで迫られた一郎は、男の理性を限界まで揺さぶられながらも、最終的に「現場監督としての安全ロジック」を貫き通したのだ。
『バカ野郎! こんな狭いベッドに四人も乗ったら、サスペンションがイカれるだろうが! 完全に過積載(定員オーバー)だ! ほら、お前らこっちの床のマットで寝ろ! 俺は運転席で寝る!』
一郎はそう叫ぶと、三人の美女をキャンピングカーの広い床に敷いたフカフカのマットに並べて寝かせ、毛布を頭からすっぽりと被せた。そして自分は、そそくさと運転席へと避難し、シートを倒して秒でいびきをかき始めたのだ。
(あ、あんなに魅惑的な下着で迫ったのに……指一本触れないなんて! わたくしの魅力が足りないというの!? それとも、本当に『過積載』を心配して……?)
エレノアは毛布をギュッと握りしめ、顔を真っ赤にしてブルブルと震えた。
(……いえ、違いますわ。一郎様は、わたくしたちを『安っぽい女』として扱いたくなかったのです。正式な婚姻の儀を経るまでは、決して手を出さないという……あの男なりの、不器用で誠実な「紳士の誓い」……!)
またしても、凄まじい「認知の歪み(勘違い)」が発動していた。
(なんて気高く、理性に満ちたお方なの……! お父様や、王宮の卑しい貴族たちとは大違いですわ……っ! 次こそは、次こそはもっと完璧な「監査」で、あの方の理性の壁を打ち破ってみせますわ!)
エレノアが一人で勝手に惚れ直し、新たなるポンコツな決意を固めていると、隣のベッドからギルド副マスターのセリアがむくりと起き上がった。
「くっ……! 昨夜は惜しいところまでいきましたのに……! やはり、一郎さまのような大物には、もっと直接的な実力行使が必要ということかしら……」
「泥棒猫に一郎様は渡しませんっ! 今日こそ、今日こそ私が『第一助手』として、現場で一郎様の汗を直接拭って差し上げるのですからっ!」
特級聖女のリリィも、彼シャツ姿のまま対抗心を燃やして立ち上がる。
「あなたたちには負けませんわよ! 本日の監査役としての業務(ゴミの分別)は、わたくしが一番乗りで完璧にこなしてみせますわ!」
三人のヒロインたちは、互いにバチバチと火花を散らしながら、競い合うようにしてダサい「芝崎清掃の蒼いツナギ」へと袖を通し、ヘルメットを被った。
「「「おはようございます、一郎様!!」」」
朝の光に照らされた建設現場。
パッカー車の前で缶コーヒーを飲んでいた一郎の前に、ツナギ姿の極上美女三人が、完璧な整列と敬礼を見せる。
「おう、お前ら。昨日は狭いとこで寝かせちまって悪かったな。今日も安全第一で、定時までみっちり働くぞ!」
「「「はいっ!! 現場監督殿!!」」」
王国の権力も、教会の権威も、ギルドの思惑も。すべてはブルーカラーの「お仕事ロジック」に飲み込まれ、彼女たちはすっかり『芝崎清掃の優秀な女子作業員』へと調教(順応)されきっていた。
2.ダンジョンマスターの覚醒と、超優良ゴミ処理場
その日の午前。
芝崎一郎は、リリィたち三人の女子作業員をパッカー車に乗せ、再びダンジョンへと向かっていた。目的は、先日最下層でメルトダウンを防ぎ、再起動させた『ダンジョンコア』の経過観察と、通常のゴミ回収業務である。
「助手席(特等席)は第一助手の私のものです!」
「いいえ、監査役のわたくしですわ!」
「二人ともキャンピングカー部分(後部座席)に乗りなさいな!」
と争う三人に対し、一郎は
「誰がどこに乗ってもいいが、後部座席でも走行中は絶対にシートベルトを締めろよ! 立ち歩いたら道路交通法違反だからな!」
と、現場への道中からプロの安全意識(法令遵守)を徹底させていた。
白銀のパッカー車が、かつては致死量の瘴気が渦巻いていたダンジョン中層の「ゴミ溜めエリア」へと到着した。
だが、そこに広がっていた光景は、一郎たちの予想を遥かに超えるものだった。
「……なんだこりゃ。すげぇことになってんな」
一郎は運転席から降り立ち、目を丸くした。
以前は魔獣の腐乱死体や錆びた武具が山を成し、紫色の瘴気が立ち込めていた不浄の空間。それが今や、一点の曇りもない清浄な大気に包まれ、床にはチリ一つ落ちていない。
それどころか、空間の中央には、美しく輝く『高純度魔石』と『精錬ミスリルインゴット』が、まるで宝の山のようにうずたかく積み上げられていたのだ。
そして今この瞬間にも、空間の端にある岩壁の隙間(排出口のような場所)から、コロン、コロンと、新たな魔石が自動的に吐き出されている。
「い、一郎様……! これはいったい……?」
リリィが信じられないといった様子で魔石の山を見つめる。
一郎はステータス画面を呼び出し、ダンジョンコアの現状ログを確認した。
【対象:ダンジョンコア(修復完了・完全稼働中)】
【管理者権限:特級聖女リリィ(メイン・マスター)として登録済】
【稼働状態:ダンジョン内の全廃棄物・魔獣の死骸を即時吸収し、指定の排出口へ純度100%の資源として自動排出する『超優良ゴミ処理場モード』に移行中】
「なるほどな……」
一郎は顎を撫でながら、ニヤリと笑った。
「リリィ。どうやらあのコアの機械、お前を『ダンジョンマスター』として認識しちまったみたいだぞ」
「わ、私が、ダンジョンマスター……!?」
「ああ。最下層でコアが再起動する時、お前が限界まで清浄な魔力を直接注ぎ込んだだろ? あの機械、お前の魔力をベースに再起動したせいで、お前を『生みの親(管理者)』だと勘違いしたらしい」
しかも、リリィの思考の根底には「一郎様のお仕事(ゴミの分別と資源化)をお手伝いしたい」という強烈な願いが刻まれている。
ダンジョンコアは、そのマスターの意思を忠実に反映したのだ。
結果として、ダンジョン内に発生した魔物や不法投棄されたゴミは、コアの力で即座に吸収・分解され、安全で高価な『資源』としてこの中層エリアに自動排出されるようになったのである。
有毒な魔物が徘徊する危険な迷宮は、リリィの愛と勘違いによって、利益率無限大の『超優良ゴミ処理場』へと完全に作り変えられてしまったのだ。
「す、すごい……! これなら、私たちが苦労してゴミを集める必要はありませんわね! 全自動で莫大な利益が生み出されますわ!」
ギルド副マスターとしての計算を瞬時に働かせ、セリアが歓喜の声を上げる。
「さすがは一郎様とリリィさんですわ! これで我が事業所は不労所得の極み……!」
「バカ野郎」
セリアの歓喜を遮るように、一郎のドスの効いた声が響いた。
「全自動でゴミがまとまるのはありがてぇが、現場を甘く見るな。これを見ろ」
一郎が指差した先では、次から次へと排出される魔石とインゴットが、すでに山の形を崩し、通路にまで溢れ出そうになっていた。
「コアの処理能力が高すぎて、排出スピードに『回収』が追いついてねぇんだ。このまま放置すれば、今度は資源の山で通路が塞がって、ただの『綺麗なゴミ屋敷』に逆戻りだぞ。パッカー車一台で積んで往復するだけじゃ、とても捌ききれる量じゃねぇ」
「あ……っ!」
エレノアが息を呑む。魔法で全自動化されても、最後の「物理的な回収と運搬」は人力に頼らざるを得ない。それが物流と現場のリアルだ。
「この圧倒的な物量を捌くには、パッカー車へ効率よく資源を積み込むための『仕分けスタッフ』が大量に必要だ。……よし、あのガキどもの出番だな」
一郎の頭に、保護したばかりの孤児たちの顔が浮かんだ。
3.孤児たちの正規雇用と、土木スキルの開花
その日の午後。
一郎はダンジョンから王都のマイホーム建設現場へと戻り、昨日ブラック冒険者から救出した荷物持ちの少年をはじめとする、数十人の孤児たちを広場に集めた。
ボロボロだった服は清潔なツナギに着替えられ、美味しい食事で顔色も良くなった子供たちは、恩人である一郎の前に少し緊張した面持ちで整列している。
「おう、お前ら。体調はどうだ? 飯はちゃんと食えてるか?」
「は、はいっ! スープもお肉も、とっても美味しいです! ふかふかのベッドで眠れて、まるで天国みたいです!」
昨日助けられた少年が、代表して元気よく答えた。
「そうか、そりゃよかった。だがな、うちの敷地にタダ飯食らいの居候を置いておくわけにはいかねぇ」
その言葉に、子供たちの肩がビクッと跳ねた。「また奴隷のように鞭打たれて働かされるのか」という恐怖が、彼らの脳裏をよぎる。
だが、一郎の口から出た言葉は、彼らの予想を完全に裏切るものだった。
「お前ら、今日から『芝崎清掃・仕分け部門』の正規スタッフとして雇う。ダンジョンから出てくる資源を、種類ごとに分けてパッカー車に積み込む簡単なお仕事だ」
「せ、正規スタッフ……?」
「そうだ。労働時間は1日6時間、完全週休二日制。危険な作業は一切させねぇし、怪我をしたら全額こっちで治療(労災)してやる。そして何より……給料(日給)は、大人の冒険者の相場の三倍だ。これで文句はねぇな?」
「「「…………ええええええっ!?」」」
子供たちの驚愕の声が、王都の空に響き渡った。
前世の日本であれば、児童労働として完全にアウトな案件だ。だが、ここはスラムで餓死するか、ブラック冒険者の使い捨ての奴隷になるしかない異世界。
生きるために働くしかない彼らにとって、一郎が提示した「安全な環境と、自立するための圧倒的な対価」は、まさに神の救済そのものだった。
「ほ、本当に……休んでよくて、お給料まで貰えるんですか……?」
少年が、信じられないというようにポロポロと涙をこぼす。
「当たり前だ。労働には適正な対価を払う。それがうちの会社のルールだ。それにお前ら、ずっと荷物持ちで苦労してきたんだろ? 力の入れ方や、荷物の積み方には慣れてるはずだ。その技術を、俺の現場で存分に活かしてくれ」
一郎は少年の頭をポンと優しく撫でた。
「お前の名前は?」
「レ、レオです!」
「よし、レオ。お前が子供たちのリーダーだ。俺の現場のやり方、しっかり見て覚えろよ」
翌日から、ダンジョン中層の『超優良ゴミ処理場』は、活気に満ちた仕分け現場へと生まれ変わった。
「そっちの魔石は赤い箱だ! ミスリルは重いから二人で持て! 怪我しないように、ちゃんと皮手袋をするんだぞ!」
レオの張りのある声が響く。
彼は、昨日からずっと一郎の背中――「安全第一」を掲げ、的確な指示を出し、決して部下を危険に晒さない現場監督としての姿勢――を、穴が空くほど見つめていた。
過酷な奴隷生活で培われた「周囲を観察する能力」と、一郎への強烈な憧れが結びついた結果、レオの中で特別な才能が開花し始めていた。
「オーライ、オーライ! ストーップ!」
パッカー車をバックさせる際、レオは赤い誘導灯を完璧なフォームで振り、一郎の運転をサポートする。その動きには一切の無駄がなく、安全確認の手順もプロのそれだった。
【システムメッセージ:対象『レオ』が、特殊スキル『現場指揮(小)』および『土木技術(見習い)』を獲得しました】
一郎の視界のステータス画面に、そんな通知が流れる。
「ほう……」
一郎は運転席から降り立ち、手際よく子供たちを指揮して魔石を分別していくレオの姿に目を細めた。
「あいつ、ただの荷物持ちにしとくには惜しい逸材だな。状況把握能力が高いし、何より仲間の安全を一番に考えてやがる」
「はい! レオ君は、一郎様の背中を追って、立派な『お掃除の使徒』になろうと必死に頑張っておりますわ!」
リリィが嬉しそうに報告する。
「よし。レオ、ちょっと来い」
一郎に呼ばれ、レオは慌てて駆け寄ってきた。
「はいっ! 現場監督殿! 何か不手際がありましたか!?」
「いや、完璧な仕分けだ。お前、今日からただの仕分けスタッフじゃねぇ。俺の右腕……『現場監督見習い』として、この現場を仕切ってみろ」
一郎は、四次元収納から予備の「黄色い安全ヘルメット(子供サイズ)」を取り出し、レオの頭にポンと被せた。
「げ、現場監督、見習い……!」
レオはヘルメットの鍔を両手で握りしめ、ボロボロと大粒の涙を流した。
奴隷として人間扱いされなかった自分が、命の恩人である最高の大人から、責任ある立場と信頼を与えられたのだ。
「はいっ! ありがとうございます、一郎様! 僕、絶対に一郎様のような、かっこよくて強くて、みんなを守れる現場監督になってみせます!」
「ははは、期待してるぜ」
こうして、保護された孤児たちは単なる可哀想な子供ではなく、芝崎清掃を支える立派な「土木・仕分けスタッフ」として正規雇用された。
レオという優秀な右腕を得たことで、ダンジョンから無限に溢れ出す資源は、脅威的なスピードで分別され、パッカー車へと積み込まれていくようになったのである。
4.巨大門前町の形成と、オッサンのブレなさ
ダンジョンが全自動の資源排出装置と化し、それを芝崎清掃が効率的に回収・出荷するようになった結果。王都の経済と景観は、劇的な変化を遂げることとなった。
「おおっ! これが噂に聞く、芝崎清掃の純度100%魔石か! ぜひ我が商会で買い取らせてくれ!」
「こっちのミスリルインゴットは、我が国の軍事予算を投じても言い値で買おう!」
セリアがギルドの副マスター権限をフル活用し、独占的な販売ルートを確立したことで、王都には世界中から莫大な富を持った商人や各国の使節団が殺到した。
そして、彼らは資源を少しでも早く手に入れるため、一郎の事業所(元・呪われた館)の周囲にこぞってテントを張り、長期間滞在するための宿屋や食堂を勝手に建て始めたのだ。
数週間のうちに、かつて誰も寄り付かなかった貴族街の外れは、芝崎清掃を中心とした巨大な「門前町(通称・芝崎タウン)」へと変貌してしまった。
もはや、芝崎一郎が動かす金と資源は、王国の国家予算を遥かに凌駕している。彼が首を縦に振らなければ、大陸中の魔道インフラが停止してしまうほどの、絶対的な支配者となっていた。
「一郎さまぁ! 今日も我が事業所は、白金貨が滝のように流れ込んできておりますわ! これでわたくしたちの老後は安泰、いえ、世界を裏から支配する王と王妃になれますわね!」
豪奢な出納帳を抱え、セリアが興奮気味に一郎の腕に抱き着く。
「一郎様! この門前町に、一郎様を崇めるための新たな神殿を建設させてください! 資金ならいくらでもあります!」
リリィも負けじと反対の腕に抱き着き、神聖な瞳を輝かせる。
「わ、わたくしも、監査役として……この街の統治に、王女としての手腕を振るって差し上げてもよろしくてよ!? もちろん、夜の監査もみっちりと……!」
すっかりツナギ姿が板についたポンコツ王女・エレノアまでが、顔を真っ赤にしながら背中に密着してくる。
富、権力、そして極上の美女三人の熱烈なアピール。並の男であれば、完全に有頂天になり、酒池肉林のハーレムと世界征服の野望に溺れてしまうだろう。
だが、芝崎一郎の精神構造は、どれほど世界がひっくり返ろうとも、一歩たりともブレることはなかった。
「……おいおい、お前ら」
一郎は、纏わりつく三人の美女を軽く引き剥がすと、首に巻いたタオルで汗を拭い、腰に手を当てて大きくため息をついた。
「金がいくら入ろうが、街がどうなろうが、俺のやることは変わらねぇ。現場の安全を守って、ゴミを分別してプレスするだけだ」
そして、怒涛のような数週間が過ぎた、ある日の夕刻。
一郎は、積まれた魔石の山を点検しているレオたちに向けて、大きく手を振った。
「おう、レオ! 今日の仕分けは完璧だったな! みんなもご苦労さん!」
「はいっ! 現場監督殿! これで今日のノルマはすべて完了です!」
レオが元気よく敬礼を返す。
一郎は腕時計(魔法具)を確認し、満足げに頷いた。
「よし、今は17時ちょうどだ。今日の作業はこれにて終了! 全員、怪我なく定時で上がるぞ!」
「「「お疲れ様でしたーっ!!」」」
子供たちとドワーフ職人たちの、明るく活気に満ちた声が門前町に響き渡る。
莫大な富を得ても、街一つを支配する権力を得ても、彼は「おう、今日もご苦労さん。定時で上がるぞ」と、しがない有限会社の社長(清掃員)としてのスタンスを一切崩さない。
これから先、たとえ魔王が頭を下げてこようとも「見積もりと契約書を出せ」と返し、伝説の古代兵器が現れようとも「ただの社用車」として扱うことだろう。
どれほど圧倒的な力と権力を手に入れようとも、本人はただのブルーカラーとして定時退社スローライフを満喫しようとする。この「絶対的なブレなさ(ギャップ)」こそが、芝崎一郎という男の最大の魅力なのだ。
「さてと。ドワーフの親方、マイホームの『大浴場(スーパー銭湯)』の完成はまだか? 早くあのダンジョンコアのボイラーで湧かした、最高のお湯に浸かりてぇんだが」
一郎が楽しみにしているのは、世界征服でも権力でもなく、仕事終わりの「ひとっ風呂」だけである。
「一郎さまぁ! お風呂が完成した暁には、わたくしたち三人が、毎日日替わりで……いえ、三人まとめてお背中をお流しいたしますわ!」
「泥棒猫たちは引っ込んでてください! 混浴のご奉仕は私の聖なる義務です!」
「か、監査役として、お湯の温度と、一郎様の体の隅々をチェックする権利がわたくしには……っ!」
最強のおっさん清掃員と、愛すべき勘違いヒロインたち。
そして、彼を尊敬してやまない孤児たちとドワーフたち。
利益率100%のインフラ完全掌握ビジネスは、巨大な門前町を形成し、ますます賑やかに、そして痛快無比な大爆笑の渦へと突き進んでいくのだった。




