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魔法学関係の描写を修正しました

「レオ、訓練お疲れ様!」

「シャルル様、今そちらに参じるところでしたのに」

「…レオ」

「団長が見てたからな」


レオと私のスケジュールも軌道に乗ってきた。午前中はそれぞれ騎士団での訓練やマナー講座を受け、午後は2人一緒に残りの授業を受けている。


「団長厳しくない?」

「そこそこな。急な出世だしこれくらいはあるだろ」

人目があるところであんまり親しげにしてると小言を言われるが、ちょっとくらいならタメ口で話してても許される。

ただし騎士団長の前を除いて…。騎士団での訓練は独学で剣術を磨いたレオには欠かせないがなんとなく団長からのあたりが強い気がしてちょっと心配。


「それより、魔法はどうだ?」

「ぜんっぜんダメ。魔力は動かせるし、『身体強化』もできるのに土魔法が使えないんだよね。」

花に魔力注ぐのなら得意なんだけど。午前中の空き時間を利用して独学で始めた魔法の勉強は思うようにいかず、すっかり行き詰まってしまっている。


「レオ教えてくれない?『身体強化』みたいに」

「残念だが俺も土魔法は使えないからな…。魔力操作ができるんなら行事には支障がないしいいんじゃないか」

そんな話をしながら部屋で昼食を取り、午後は政治学。


薄々思ってたけどレオって地頭いいんだよね。途中参加なのに授業の内容にあっという間に追いついてしまった。今じゃ私の方がレオに置いてかれないように予習復習に必死になっている。お陰でレオがきてからの勉強のモチベーションはすごく高い。


せっかくなのでこの世界のことをちょっとだけ書いておこう。私が転生した世界はかなりのベタなファンタジー世界で、剣と魔法、魔道具に魔獣、勇者、聖女や精霊などが一通り存在している。


とはいえこの国で全てと出会えるわけでもなく、勇者や聖女は南の方の教皇のお膝元でしか縁がないし、魔獣は北の国、精霊は辺境に僅かに残っているばかりだ。魔道具はここ、ルミエール王国でも見られるがほとんどの魔道具の原理は魔術師連が独占しているのでわからない。


政治で学ぶのは北の国との関係性とか、魔術師連と王室の結びつきとかそんな感じ。伯爵家にもなると将来どこでどんな組織の関係者と会うかわからないので下手な対応をしないための教育だ。もちろん後継者教育ともなれば今の倍は学ばなきゃいけないだろうなぁ。


「シャルルは将来ロベール家を継ぐのか?」

「わかんない…継げるかもしれないし、継げないかもしれない…。継げるなら継ぎたい気もするし、他の道もさがしたい気もする」

将来への計画性はゼロだ!


女伯爵の例は少ないけど存在しないわけじゃないし、男装をしたまま後継するのも不可能ではないと思う。

歴史の勉強してるけどこの世界、高位貴族ってあんまり個人情報残してないんだよね。どんな食べ物が好きとか誰と結婚したとかはあっても母親がぼかされてたりどこからともなく現れた子が継いでたり。


「でもどの道に進んでも変わんない目標はあるんだ。」

「気になるな」

「へへ、あのね…」

レオの耳に手を当てて小さな声で教える。

おっきな声で言うのはちょっと恥ずかしい。


「世界一のイケメン…?????」

「うん…」

復唱されるとなんか間が抜けて聞こえる…!!!だってせっかくこんなイケショタになれたんだよ!?極めていきたいじゃん…

勉強も剣術も、いずれは魔法だって自由自在に扱えるようになりたい。


「……すげえシャルルらしいな。」

「ん、へへ。でしょ!!」

レオはスペキャ顔をしてたけど暫くしてしみじみと呟き、いい夢だと言ってくれた。

これがこの世界で初めての私の夢だ。


「レオに宣言したからには本格的に頑張んなきゃね!」

「無理はすんなよ。でもシャルル見てるとまじでできそうな気がすんだよな…」

これにて第一部終了です!

読んでくださりありがとうございました。


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