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俺にナンパしてきた女性は一つ年上の学校のマドンナだった  作者: P.P.
光に満ちた夏の性春

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三人の分岐点


「よ、颯。急に呼び出してどうしたんだ?」

「ごめんな急に呼び出して。いや、まあ、今後のことを話そうかと思ってな」

「・・・・・・」


 翌日、早速蓮と藍里に集まってもらった。

 今日は今後のことを話し合う重要な日だ。


「早速だが蓮。長い話になるが聞いて欲しい」


 本当だったら蓮にこんなクソみたいな話はしたくなかった。蓮を巻き込みたくなかった。だが、今となってはそんな事を言っている余裕はない。


 彗さん、蓮、藍里、松島先輩、神崎姉妹。大切な人に危害を加えない為にも、蓮にはこの話をしておこうと思う。


「・・・・ってな感じで俺は色々な事を経験してきた」

「は、颯にそんな事があったのか・・・・・」

「ああ。こんな話をしてこんな事に巻き込んでしまって本当に蓮には申し訳ない。だけど、蓮や他の人に危害を加えない為にも、梨花だけは必ず潰さないといけない」

「なっ! 梨花ちゃんはそんな悪い人じゃないよっ!」


 藍里は梨花と俺の関係を知っている。なのにこうして梨花を庇っている時点で普段の藍里とは何か違う。ここまで来ると洗脳みたいな気がしてくる。


「藍里少し黙っていろ。蓮、梨花は危険だ。アイツはもう狂っている。いや、元々狂っていたのかもしれない」

「俺からも言っておきたい。藍里は、なんで颯を信用せずに、最近友達になった梨花さんを信用するんだ?」


 うーん。この質問、藍里の前だととても説明しずらい。


「あー、えっと。うん。藍里の口から説明しろ」

「えっ、う、うん。その梨花ちゃんってね、私の事ずっと褒めてくれるし、私の事理解してくれてるし、何にも否定もしずに私の意見を聞いてくれるの。それに、趣味とかもすっごく合うし」


 それ梨花が合わせてるだけだろ。藍里ってもっとこう言うのには敏感なはずだけど。


「この通り、藍里はもう駄目だ」

「た、確かに、俺から見てもこれはちょっと・・・・」


 ほら、蓮が引いてるし。蓮から見てもよっぽどなんだろう。


「よし、じゃあ藍里はもう帰って良い。これからは俺と蓮で話し合う」

「え、藍里も入れて三人で話し合うんじゃ・・・・」

「これ以上、梨花の駒を俺たちの話し合いに混ざるわけにはいかない」


 俺はそう冷たく言い放ち、藍里を家から追い出そうとする。


「藍里、最後にもう一度だけ聞いておこう。お前はどっちの味方だ」

「私は・・・・」


 藍里は一息ついてから告げる。


「私は梨花ちゃんの味方だよ。だから、これ以上私の目の前で梨花ちゃんの事を悪く言わないで」

「・・・・わかった」


 藍里との生活は楽しかった。利用していた事を話もなお、俺と関わってくれた事には感謝している。本当だったら、あそこで縁が切れていたんだと思う。だけど、藍里と過ごした日々は、俺にとってとても楽しかったし、思い出にもなった。


 だから・・・・


「・・・・今までありがとう、藍里」


 俺の呟きは夏の風に消され、藍里に伝わる事はなかった。

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