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俺にナンパしてきた女性は一つ年上の学校のマドンナだった  作者: P.P.
光に満ちた夏の性春

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夏祭りのお誘い


 お泊まり会が終わった翌日、俺は彗さんと会っていた。

 

「おはよ颯くん。突然呼びだしてごめんね」

「そんな事で謝らなくていいですよ彗さん。それで、どうして俺をカフェに呼んだんですか?」


 梨花との話し合いが終わった後、俺は彗さんから『明日伝えたい事があるからカフェに行かない? 急にごめんね』と連絡が来ていた。


 最初は梨花関連かと思ったが、彗さんの表情や仕草的にそれはない。それに、彗さんにこの話はしていない。まあ、梨花が彗さんに接触して色々な話を伝える可能性も考慮しているが、今のところ梨花も大きい行動は起こさないだろう。


「あのね、明日の夏祭り一緒にどうかなって・・・・」


 恥じらいながら伝える彗さん。この表情は何度も見てきたが、この表情をされるとどうしても照れてしまう。


(やっぱり・・・・彗さんには勝てないな)


 それに彗さんからの夏祭りデートのお誘い。

 梨花の事がなかったら今頃飛び跳ねて喜んでいただろう。


「俺も彗さんと行きたいです。というか、彗さんの事誘おうとしてました・・・・」


 本当だったら昨日、梨花との一件がなかったらあの後彗さんと会う予定だった。だが、梨花に無理矢理口付けをされた以上、俺もどうゆう顔で会えば良いのか分からなくなり、結局彗さんに連絡して会う予定をドタキャンしてしまった。


「それと昨日はすみませんでした。急に約束をドタキャンしちゃって・・・・」

「大丈夫だよ。大体何があったか予想できるから」


 彗さんはそうあっけらかんに言う。

 

(彗さんは俺が昨日梨花と一緒にいた事を知っているのか? どうしてだ、梨花から話が伝わる可能性はかなり低いぞ)


 俺が思案している最中、彗さんは自信満々に話す。


「颯くんの事だから夏祭りに私を誘う事にヒヨっちゃったんでしょ!」


 全然伝わってないし分かってもなかった。

 相変わらず、彗さんは彗さんだな。


「彗さんって・・・・やっぱり天然なとこありますよね」

「え、私が天然? 私は知性に溢れた大人の女性なんだよっ! だから私は天然じゃないっ!」


 頬を膨らませる彗さんの姿はとても俺の目には無邪気な女の子に見える。


「付き合った初めは知性に溢れた大人の女性ってイメージもあったけど、今は甘えん坊で天然で可愛い彼女ってイメージですよ」


 俺の意見を聞いて、先程まで頬を膨らませていた彗さんは、今じゃ口元をゆるゆるにして、はにかんでいる。


(不意打ちでその顔は反則です彗さんッ・・・・・!!)


「颯くん、急に悶えてどうしたの?」

「い、いや、彗さんのせいで悶えてるんですよ・・・・」


 首を傾げ、ザ・ド天然な顔をする彗さん。


「と、とにかく! 一緒に夏祭り行こっ、はい決定っ! もう断るのは無しね!!」

「いや、元々断る気はないですよ。じゃあ予定とか決めましょうか」


 その後は、彗さんと一緒に集合時刻や集合場所などを決め、解散となった。


「じゃあ、私はこの後用事があるから。もう行くね」

「分かりました。今日はありがとうございました」


 そうして、彗さんは店を出ていった。


「ふぅ・・・・なんか彗さん昔より性格可愛くなったな」


 で、なんかさっきからチラチラ俺と彗さんの話を聞き耳を立てていた奴がいたな。


「おい藍里、聞き耳立てるならもっと上手くやれよ」

「え、あっ、は、颯! こんな所で会うなんて偶然だねっ!」


 そんなワザとらしい演技で俺を騙せると思っているコイツはなんなんだよ。


「で、梨花から頼まれて情報収集か? まさかお前が親友の俺を裏切るとはな」

「ち、違っ−––−––」

「もういいってそう言うの。俺、結構お前の事信用してたんだけどな。まさか梨花に堕とされてこうも変わるとは」

「お、堕とされてって! わ、私は別に百合とかそう言うのじゃっ!!」


 コイツどの口でこんな事言ってんだよ。


「まあいい。明日蓮が俺の家に来るからお前も来い」

「は、颯の家?」

「ああ。今後の事で一度話し合いをする」

「れ、蓮にも言うの?」

「利用出来るモノは全て利用する。出し惜しみは無しだ。お前も俺と敵対するなら問答無用で潰す」


 これは藍里への脅しだ。俺じゃなく、梨花を信用して協力するなら、俺はコイツを潰す。


「まあ、詳しい話は明日だ。だが一つだけ伝えたおこう」

「・・・・一つだけ?」

「俺を信用するか、梨花を信用するか。それを決めるのはお前だ」


 俺は藍里にそう言い残し、店を後にした。


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